「他の受験生比の精度」

2012-10-01 18:37:04 | 司法試験関連

10月になり,いよいよ答練の時機到来です。この半年間,答練を如何に上手く活用して,スキルアップしていくかで来季の勝敗が決まります。間違っても「取り合えず受ける」「点数に一喜一憂して終わり」ではお話になりませんし,時間の無駄です。「目的意識を持つ」ことが重要です。

また,答練後の振る舞いも重要です。先ほどから述べている,「他の受験生比での精度の差」の確認作業は,相対評価の試験で勝負するプレイヤーとしては非常に重要です。この点を過去問だけでなく,答練の優秀答案との比較に置いても行ってください。精度の問題は,「規範部分」と「当てはめ部分」の2つについて行います。学習の進捗状況,仕上がり具合の目安にはなります(まぁ,目安に過ぎないんですが,どこまで仕上げれば良いのか漠然とした不安感を持つよりはましでしょう)。

さて,いよいよアウトプット中心に,スキルアップ,セットアップしていく時季に入りました!!!

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再現答案の正しい使用法,詳論その2

2012-10-01 17:39:04 | 司法試験関連

あと,採点基準には,論点ごとの配点比率という大事な問題もありますが,正直言えば,そんなもん分かるわけありません。論文点は,素点ではなく「スコア化」しているので,元々どれだけの配点があったかという点まで,再現答案から逆算することはできません。

大体,論点配点は,その論点の持つ学問上の客観的重要度で決まるわけではなく,その問題における重要度で決まります。なので,今年の問題では主要論点扱いでも,来季以降再登場した時に,同じ配点ということはありません。Aランク論点だから書くのではなく,その問題を解決する上で重要だから厚く書く,問題文に関連する事情が多く盛り込んである論点だから厚く書く,という方が遥かに重要です。この点も誤解してはいけません。処分性なんて良い例でしょう。第3回と第7回では配点の大きさは当然違いますね。

結局のところ,再現答案と見比べて,論述の「精度」にどれだけ「彼我の差があるか」,という視点で再現答案は見るようにすれば良いということです。合格するためには他の受験生と比べて,「書き負けてはいけない」のです。

昨年までの問題であれば,「気が付いた」,「書けた」,というだけで相対的に優位に立てますが,今年のような筋道が明確な問題だと,「あれ書いた」「これも書けた」というレベルで喜んでいるようではいつまで経っても受かりません。「どこまで書ききれたか」の勝負になります。試験直後に,「今年の問題は差がつきやすい」と述べたのはこのような趣旨なのです。したがって再現答案の見方も,昨年までと今年とではその見方が違ってきます。

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「再現答案」の正しい使用方法,詳論

2012-10-01 13:20:05 | 司法試験関連

①出題趣旨に記載があるか,ないか。②多くの受験生(≒合格者)が書いているか,いないか。

①と②のマトリックスを作ると,今季の結果論的」合格の基準が大体見えてきます。

「①あり+②肯定」事項を落とすと,試験は相対評価なので当然点は伸びません。このレベルはいわゆる「重要基本論点」なので,各受験生の記述の精度」が相対的に上がっています。にもかかわらず,「不正確,ウソ」を書くと当たり前ですが撃沈しますが,これは採点の仕方が事前にその論点については特にこうする,というわけではなく,あくまでも「結果論であることには注意しましょう。

「①あり+②否定」の場合,試験委員的には「書いて欲しかった」のに実際にはあまり書いてくれなかった,という論点なので,「触れているだけ」「気がついただけで」相対的に点が跳ね上がります。これも結果論です。最初から,この論点は触れているだけで大量に点をあげよう,という採点基準があるわけではないと思います。

「①なし+②あり」は,試験委員的には「想定外」のことを書いてきたことになりますが,「論点的にありうること」と認定してくれれば,そこそこ点はくれると思いますが,恐らく「裁量点」的な位置づけになると思います(試験委員サイドが想定していない以上,事前に個別配点があるとは思いません)。例年のような「破壊力満点な問題」であれば,これもありえそうですが,今年のように筋道の幅が狭そうな問題の時には,実際には「単にピント外れのことを書いている」,で終わる可能性が高そうです。なので点が付くことも無く,また減点されることも無く,で終わるでしょう。

「①なし;②否定」事項について書くと,「何故こいつはこんなことを書いているのか」,という変な目で見られるだけで終わる可能性大です。要は「論点自作自演」扱いです。作文してるな,ととられるので心証はかなり悪いでしょう。

大事なのは,事前に「このような採点基準がある」というのではなく,実際のその年の受験生のパフォーマンスを前提とした相対評価の結果論である,ということです。よく私は再現答案について,「結果的にこの年については,この程度で受かったというだけの意味合いしかない」という言い方をしますが,このような意味です。

なので,「採点基準」の正しい活用法は,「受験生全体が,どの論点についてはどの程度の精度で仕上げてきているか」,というチェック項目として使う,という事になると思います。基本論点については「書き負けてはいけない」という,昔から言われている事と何ら変りません。そういう意味では,答練でも同じようなことはできます。周りの受験生が精度の高い記述をした論点について,アバウトな事しか書けていない場合,危険だ,ということになります。

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神無月,夏全開

2012-10-01 12:06:13 | 雑感

見事なまでの台風一過で,東京は雲一つない完璧な晴天です。夏日ですよ~。しかしここまで綺麗に決まった台風一過は久しぶりです。結局,東京は風台風でした。高気圧の張り出しがまだきついんでしょうかね,台風の進路が太平洋沿岸になりません。

さて,気がつけば神無月です(出雲だけ神有月)。今週末土日は名京阪遠征。先日,ホテルが取れないという話をしました。ついでに言うと,今週末はやたら祭り系,秋の花火大会(お台場であります),知合い主催のクルージングあるよ~とか友人からの魅力的なお誘いが多く,「何でこうも重なる!!」と日々憤っていたのですが(笑),6,7,8って3連休なんですね(爆)つい最近その事実を知りました。だから土曜の大阪もホテルがなかったんですねぇ。納得。

この仕事していると,暦は関係ないので,本当に祝日とかチェックしなくなりました。祝日を指折り数えていた銀行員時代がウソのようです(笑)。「え,今日休日なの!?」って当日気が付くことも珍しくないです。電車のダイヤで気がつくんですよね。笑

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