Johnny Griffinn Sextet/Johnny Griffin
(Riverside RLP12-264)
(Riverside RLP12-264)
リトルジャイアントの異名で知られるジョニー・グリフィンはアップテンポに置ける激しいプレイを得意とし、流暢なビッグトーンで知られたシカゴアンですよね。テナーのプレイについては、影響を受けたというロリンズ、バードもさることながら、伝統的なホーキンス、ウェブスター、ドン・バイアスなどからの影響も強く感じられます。アップテンポのプレイについては、NYに出て来たころのものでは、巨匠アート・ブレイキーも急速調のソロについて行くには難儀したなんてエピソードが残っているほどです。本日は、リバーサイドに初めて録音されたリーダー盤で3管スタイルのブローイングセッションスタイルのアルバムをアップいたします。
初リーダー盤らしく、タイトルも名前のみを冠したものです、サイドメンは当時新進気鋭でコンボを組んでいたDonald Byrd(tp), Pepper Adams(bs)をともにフロントに迎え、リズムに当時の若手ピアニストとして売り出し中のKenny Drew(p), 同郷のWilbur Ware(b)、マイルスバンドで有名になったPhilly Joe Jones(ds)というセクステットです。A面3曲"Stix' Trix", "What's New", "Woody'n You", B面が"Johnny G.G.", "Catharsis"の5曲で各人にも充分なソロスペースが与えられています。もちろん、スウィフトな演奏を中心いしていますが、"What's New"のようなバラードへの巧みな対応も見逃せません。とりわけ同郷のウェアのウォーキングベースだけを相手にクネクネソロを展開するグリフィンの"Woody'n You"や"Catharsis"でのプレイが最高の聴きものだと思います。
所有盤は、国内盤の再発ですが、グリフィンのリバーサイド第一弾にふさわしいアルバムですよね。オリジナルはえらい高価だったような・・・。トレードマークのウェリントンタイプの眼鏡をかけたグリフィンを捉えたカバーも大好きですね。