67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

フラッシュ・ジャズ道場のマイルス

2006-03-24 05:16:19 | jazz & vocal

'Round About Midnight/The Miles Davis Quintet(Columbia CL949)


 Miles Davisについてはもう語り尽くされており、今更自分からああだこうだと意見を述べるつもりはありません。個人的に、このアルバムはジャズのLPのなか で聞いた回数が多分ナンバー1の盤であろうと思います。これは、2年ほど前、海外レコード店で購入したColumbia, 6 eyeのオリジナルモノラル盤です。やはり、聞いてて無理がなく、Dear Old Stockholmのテーマ提示のあとのChambersのベースソロが何やらくっきり聞こえます。単にオーディオ装置のせいでしょうか?ジャケの周囲に 白い余白はなくMilesがより赤く映っています。MilesのLPではRelaxin'と並び、傑作カバーの一つと思います。自分にとってマイルスの most favoriteです。


'Round About Midnight/The Miles Davis Quintet(Columbia PC8649)

 でも、自分が慣れ親しんだ'Round About Midnightはこれです。上の、オリジナル盤ではなく、この"Electorically Rechannelled For Stereo"と大きく書かれたいわゆる疑似ステレオ盤(通称ギジステ)です。自分のコレクションの4枚目に手に入れたアルバムだったと思います。ジャズ についていろいろ耳学問した新潟のジャズ喫茶ジャズ・フラッシュでかかっていたのもこの疑似ステ盤でした。もう、何回聞いたかわかりません。当時のジャズ 喫茶はどこも片面ずつしかLPをかけなかったと思いますが、このアルバムに限って言えばマスターのS氏はA面B面とも万遍なくかけていましたね。両面とも 各自のアドリブフレーズを口ずさめる数少ないアルバムです。いつもフラッシュの常連ハードバップ好きが耳タコ状態になるまでDIGした演奏です。 Milesがやや小さくオレンジ色に映ったジャケがオリジナルとは異なります。オリジナルがあれば、疑似ステ盤は・・・と思われがちですが、自分の視覚・ 聴覚に残っているのはむしろこっちLPであり自分にとっては貴重品です。前述のChambersのソロが新潟のアパートにおいてあったオーディオ装置では レベルを下げて聞いていると、クラシックの無音部分のようにしか聞こえなかったのを思い出します。フラッシュではバイタボックスなのでChambersは それなりに鳴っていましたが・・・
 いまでも、カウンターに座ってニヤッと笑いながら”マスター、マイルス行こか!”とリクエストしている光景が眼に浮かびます。


最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
凄いラウンド・アバウト・ミッドナイト! (bassclef)
2006-03-24 20:18:47
67camperさん、こんばんわ。

マイルス・・・僕もジャズ聴きの始めは・・・マイルスのこのLPの「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」です。FMラジオからエアチェックして何度も聴きました。モンクのなんともいえない独特ムードのテーマを吹くマイルスの音色に、ただただ痺れておりました。テーマに絡むコルトレーンのフレーズもいい。だいぶ後になって(1985年頃だったかな?)あの途中の「合わせ」を含むこの「ラウンド~」のアレンジが、ギル・エヴァンスだった!(正式クレジットはないが)との記事を雑誌で読み・・・さすがはギル・エヴァンスだ、とすごく納得した記憶があります。
返信する
FMエアチェック (67camper)
2006-03-24 20:48:59
bassclefさん、こんばんわ。そうでしたか、アレンジがギルとは知りませんでした。A面-1の'Round About MidnightからB面-3のDear Old Stockholmまで、もうどれをとっても文句なし!mode以前のマイルスはやっぱり最高です。むずかしくないものね。

これぞモダンジャズですよね。



FMラジオのエアチェック懐かしいですね。自分もよく録音してました。高知は当時は民放FMなんてなかったですから、もっぱらNHK-FM、番組名はジャズ・フラッシュ、奇しくも同じ名前だったように記憶しています。これから録音したWE GET REQUESTのカセットテープを長い間聴いてましたね。これでコルコバードとかイパネマの娘なんかを覚えた記憶があります。
返信する
ジャズ・フラッシュ・・・。 (bassclef)
2006-03-24 22:46:01
ジャズ・フラッシュ!そうです、そうです、そうでした(笑) 僕がNHK・FMのその番組を聴いていた頃は(1971~1973年くらいだったか)

児山紀芳のDJで、もうひとつヴォーカル中心の青木啓(ヒラク)の番組もあったように記憶してます。あの頃はレコードはもちろんそうそう買えやしない・・・カセットテープだったけっこう高くて(笑)何を録音するか?さえも一生懸命に考えたりしてましたよ(笑)
返信する
ジャズフラッシュ (67camper)
2006-03-25 00:47:32
児山紀芳のDJでしたか。そういえばそうかもね。

当時はDJが誰なんてのはどうでも良かったですよね。

ジャズボーカルの番組があったのも知りませんでした。

今、きいてみたいです。

ジャズボーカルと言うジャンル自体を無視していましたからね。

前の笠井紀美子のログで書いたように、彼女の事すら全く知らなかった訳ですから・・・(笑)
返信する
素晴らしい! (mono-mono)
2006-03-25 08:56:05
このジャケのコンディションは素晴らしい!

まさに MINT ではないですか。この様子だと盤も素晴らしいのでしょうね。思わず自分のと比べてしまいましたが、私のはジャケのコンディションいまいちなんですよね。

これも大好きですが、私のフェイバリットは「Someday my prince will come」です。

とはいえ、ジャケのデザインは断然これですよね!

返信する
MINT (67camper)
2006-03-25 13:54:50
mono-monoさん、コメントありがとうございます。

おかげさまで、このアルバムは納得のMINT conditionです。

たまにこのようなものもありますが相変わらずコレクションにはVG、VG+がおおいです。

最近は、なかなかいいものは見つかりませんね。



"Someday~”はジャケデザインが2種類ありますよね。

女性が青いふくきてるやつ!モノラルかなぁ?

あれば欲しいのですが、なかなか納得価格ではみつかりません。

モブレーとコルトレーンの音色の違いが歴然とする奴ですよね。

自分も好きです。
返信する
マイルス (Unknown)
2006-03-26 05:56:35
私もこのレコード初めて買ったジャズのLPだった記憶があります。何といってもこのジャケットのマイルスにやられました(笑)

この盤、曲もpop(?)で同系統の“relaxin”も大好きです。

それにしても50年代のマイルスって最高にhip&coolでしたよね。musing of milesやmilestones等ファッションセンスも抜群にカッコイイです。
返信する
ジャズメンのファッション (67camper)
2006-03-26 06:46:24
作成者がunknownでしたけど、投稿の内容から見るとswanさんでしょうか?間違ってたらごめんなさい。

そうですね。このあたりのジャズメンのファッションはとてもクールです。milestonesのジャケのファッションなんかは俳優のマックィーンを彷彿とさせるカッコ良さです。いわゆるジャイビー・アイビーとよばれるモーガンの"Here's""Expoobident"などに見られるサイドゴアブーツ、細いパンツ、Vゾーンの狭いジャケットなど粋ですよね。初期のジャズメッセンジャーズもこんな感じでした。

帽子で言うとモンクでしょう。ケリーやティモンズのセンタークリースのハットも粋でしたね。

60年代になるとソウルフルでサイケデリックな黒人ファッションの台頭を見ますが、マイルスのオンザコーナーに見られるファッションもクールで好きです。

ジャズ=カッコイイです。
返信する
すいません (swan)
2006-03-26 08:02:19
unknown=swanでした。

そういえばH・モブレーでしたかブルーノート盤でいつも同じストライプのシャツやセーターを着てましたね(笑)

マイルスだけでなくこの頃のジャズメンは皆お洒落でした。D・バードのパリライブ盤(2枚)のバードもいかしてましたね。

オンザコーナーファッションは・・ちと苦手です(笑)
返信する
モブレイのBDシャツとセーター (67camper)
2006-03-26 13:22:10
BNのMobleyのBDシャツ、わかります。あのアイビーストライプの奴ですよね。多分1544、1550のシャツですよね。セーターはコットンっぽいですがあのソウルステーションのカバーのセーターの事と思います。サマになりますね。やっぱアフリカンアメリカンならではです。



オンザコーナーのファッションはもう彼らじゃないとできない、白人、黄色人種じゃとても似合わないですが、やはり彼らの個性、色彩感覚が出たアフリカンアメリカンならではの文化を感じます。



やはりswanさんでしたね。最近は皆さんの文脈である程度想像がつきます。これからも宜しくお願いします。
返信する

コメントを投稿