Annie By Candlelight/Annie Ross
(PYE Golden Guinea GGL0316, Canadian reissue)
(PYE Golden Guinea GGL0316, Canadian reissue)
先日,ブログ仲間でオリジナル盤に詳しく,パシフィックをコンプリートされたNOTさんのBLOGにKING PLEASUREに絡めてAnnie Rossが話題にあがりましたよね。彼にとってジャズボーカルで最初に好きになったのがこの英国人,Annieだそうである。ボーカリーズで一世を風靡したLambert Hendricks & Rossの紅一点としても知られていますよね。Notさんのブログに集う方々が話題にされていたパシフィックの3枚,即ちマリガンとの"Sing A Song with Mulligan", ズートとの"A Gasser", そして同じくblog仲間のbassclefさんがとりあげておられたBuddy Bregmanとの"Gypsy"は必聴のアルバムとして知られています。これに一枚加えるとすると本日アップの英国盤で,彼女の初リーダー盤です。当初は10インチで英国Nixaから発表された物ですが,後に同じく英国PYEから12インチ化された音源です。
バックはクラリネットをフロントに据えたドラムレスのカルテットです。Tony Crombie(p), Bob Burns(cl), Roy Plummer(g), Lennie Bush(ds)のメンバーです。特に,初々しく瑞々しいAnnieのボーカルに絡む揺れるようなクラリネットのプレイがベストマッチと言える出来映えです。各面6曲と曲数が多い感じもしますが、A面の"Gypsy In My Soul", "Skylark", "I Love Paris", B面の"Manhattan", "Between The Devil And The Deep Blue Sea", "Don't Worry 'Bout Me"等の人気曲の歌唱は大人しめですが,キャンドルライトの中で唄うような静かな歌唱が却って心惹かれてしまいます。
所有盤は一見オリジですが,カナダリリースの盤で両溝が見られます。アニーの隠れた名演と言えると思います。
PS:前述のbassclefさんからコメント欄にWorld PacificのGypsyについての話題が出されました。bassclefさんのお仲間のkonkenさん所有のものらしいのですが素晴らしいcolored vinylです。青ラベルでステレオ盤のようですね。自分もWorld PacificのGypsyを所有しているのですがモノラル、黒ラベル、黒vinylで以下のような別ジャケです。これも好きなカバーなのですが,ステレオ,モノで違うカバーを採用したのですかねぇ?何か情報ありましたらコメントいただければ幸いです。
Gypsy/Annie Ross
(World Pacific WP-1276)
コンコード・ジャズフェティヴァルが楽しみです。
そうですか,秋に来るんですね。
コンコード・ジャズフェティヴァルは都会は全メンバー、地方は結構バラ売りですからね。
高知で会えるかどうか?
でも聞いてみたいですね。
さてこのオリジナル英盤、個人的に垂涎のレコードで一時期欲しくて、欲しくて・・・。でも10インチジャケで国内発売されるまではあの銀枠・大ドラマーの「ヘレン・メリル」と同じくらい高価でとても手がでませんでした。ジャケは10インチよりこちらの方が素敵です。ただ上方の「GOLDEN GUINEA JAZZ SERIES」という帯がなにかベスト・アルバムのような風情でどうにも気に入らなく無理して購入することはありませんでした。内容はPACIFICのものとはかなり違いますね。手持ちは10インチジャケを12インチに拡大した国内盤ですがほとんど聴いていません。
英Nixaのオリジナルを購入しようと試みるところがNotさんの凄いところです。自分はこの10インチ,みたことすらありません。勿論、12インチ化して国内盤ででていることも知りませんでした。
10インチの12インチ化、日本の再発のお家芸的販売手法ですよね。自分はどうも気に入らず,この作戦にはなるべく乗らないようにしています。が,聞きたい盤があるんですよね。BNとかパシフィックもこの形で再発したことがあると記憶していますが、購入するとやっぱり25センチで欲しくなるのが本音じゃないでしょうか?
いやあ・・・僕もそれほどコアなアニー・ロスのマニアでもなくて、このcamperさんの紹介盤~初めて目にしました。イギリス時代の録音なのですね。PYEというレーベルから出ているところが・・・vinylジャンキーとしては、だいぶココロ惹かれますね(笑)
拙ブログでとりあげたアニーロスのGypsy~あれは、ビッグバンド(というかビッグなコンボか?)をバックに覇気のあるロスの唄が聴けていい内容です。そして録音がとてもいい!しかし・・・あの盤、記事中にも書いたかもしれませんが、残念ながら僕の手持ち盤ではなく・・・友人のkonkenさんのお気に入り盤なんですよ。う~ん・・・あのGypsy、欲しいなあ(笑)
自分もGypsyを所有しているのですが,bassclefさんが提示されたアルバムと異なるカバーです。ログのPSに追記しましたので,またコメントいただければ幸いです。
ご指摘のとおりモノ(WP-1276)はこのジャケットでステレオが例の別ジャケで番号もST-1028のはずです。PACIFICにはSTEREO1000SERIESというステレオだけの番台があり1001番の「GERRY MULLIGAN SONG BOOK」(MONOはPJ-1237 )から始まって1031番の「JAZZ WEST COAST VOL.5」(MONOはJWC-511)まであるようです。でも殆んどは同じジャケで出されていて「GPYSY」のような別ジャケは珍しいですね。
ちなみに私もこれはモノラルしか持ってません。
やはり,モノラル,ステレオでの相違でしたか。
bassclefさん掲載のセンターレーベル,このモノ盤はセンターラベルが全く違うので,結局別シリーズだったということなんでしょうね。
NOTさんのおかげで,すっきりしました。
さすがオリジナル博士,パシフィックのことならNOTさんですね。