
Just Us/Roy Haynes
(New Jazz NJLP8245)
(New Jazz NJLP8245)
ドラマーのリーダー盤というのは無理矢理リーダーをフィーチャーしてリスナーをがっかりさせることも多いのではないでしょうか。ローチ,ブレーキー,エルビン,フィリー・ジョー、アート・テイラー、西ならシェリー・マン等にリーダーアルバムがありますよね。もう一人忘れてはならないのがロイ・ヘインズではないでしょうか?バップ時代のプレイもいいし,コルトレーンやチック・コリアのバックやボーカリストのバッキングでも渋い味を出すドラマーですね。特にNEW JAZZの2枚のピアノトリオ盤はコレクター垂涎のアルバムではないでしょうか。決してピアニストをオーバーカムすることはないですしピアノを中心としたスッキリとした仕上がりはいずれも好感が持てますね。2枚ともに有名ですが,フィニアスのトリオはまたの機会とし,本日は"Just Us"をアップいたします。
メンバーはRichard Wyands(p), Eddie De Haas(b)、そしてロイのトリオです。A-1のDown Home、A-2の"Sweet And Lovely"もいいですが,注目はB-1のロイのオリジナル"Cymbalism"です。このベーシストの出だしのウォーキングベースにはみんなイチコロかも知れません。マイルスがチェンバースの後釜に交渉したと言う逸話のあるインドネシアンだそうです。タイトなサウンドが印象的です。ワイアンズのピアノはガーランド風だがより端正で歩みの良さを感じます。B-2のコンアルマ,B-3のスピークロウのピアノも好きですね。ロイのスタイルは一貫していて終始リズムキープに徹していて好感が持てます。

左がWAVE再発盤、右がオリジナル盤
昔はウェイブの再発盤で聴いていましたが,このカバーの貧弱さには閉口です。今回,NEW JAZZオリジナルをプレビューコピーで手に入れました。カバーの鮮明度は段違い。音色も艶があってさすがオリジナルです。
ロイのトリオというとフィ二アス盤ばかり紹介されますがこちらも良いですよね!ワイアンズ知ったのもこの盤かと。ロイのリーダー作何故か結構持っていて、インパルス盤やB・アーヴィンとやったNew Jazz盤なんかもありました。一番聴くのが本作でしょうかね。実に趣味の良いpトリオです。
自分のはトホホのウェイブ盤です。さすがcamperさん・・これのオリジとは!
渋い一枚で,結構ファンが多いのかも知れませんね。
自分もウェイブ盤で聴いてました。このウェイブ盤も出たときは驚きでしたよね。飛びついて購入した記憶がありますね。
他のヘインズ盤,アービン,ストロージャー、ローランド・カークがフロントを務めてますが個人的にはピアノトリオですね。この盤,フィニアス盤,チック盤、いずれもいいですよね。渋さではこの盤ですよね。