67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

悪童!リー・モーガン

2006-12-27 00:02:16 | jazz & vocal
The Sidewinder/Lee Morgan
(Blue Note 84157)
 

 サイドワインダーとは新英和中辞典によると、アメリカ北西部の砂漠に生息するガラガラヘビの一種で砂の上をS字型にまげながら横滑りして移動するのが特徴らしい。さらに、獲物から出る赤外線を感知する能力があるという。また別の意味では米軍の赤外線感知空対空ミサイルもこの名前で呼ばれるが、1963年に米軍がこんな気の利いたミサイルを持っていたとも考えられないし、やはりモーガンがイメージしたのはこのヘビのことなんでしょうね。と思ってライナーノートを見てみると"There's a snake called the sidewinder, but I was thinking of the bad guy."とモーガン自身が語ったとあります。確かにこのタイトル曲、”悪童”のイメージを感じさせるジャズロックの佳曲ですよね。ブルーノートの空前の大ヒットなった事も衆知のとおりです。シングルカットされたこのタイトル曲はビルボード81位というジャズとしては空前のヒットとなったと言います。このアルバム、真のジャズファンからはむしろ毛嫌いされているのかも知れませんが、個人的に爽快で気持ちよくなるアルバムの最右翼なんですよ!  

 メンバーの解説は不要でしょうが、モーガン、ジョーヘン、バリー・ハリス、ボブ・クランショー、ビリー・ヒギンズの五重奏団ですよね。演奏曲はこのタイトル曲と2曲目の"Totem Pole"のこれだけでもう充分です。B面?印象ないです。なくても良いです。ヒギンズの打ち出すダンシングビートに乗って出てくるモーガンが最高です。得意のハーフバルブを駆使した吹奏は彼ならではのスピード感、色気があって、彼の人気の源がこの奏法にあるのは言うまでもないですよね。ジョーヘンの硬質なトーン、さらにハリスな重厚なサウンドと8ビートじゃろうが4ビートじゃろうが、そんなものは関係ない!各人のソロを素直に楽しめばいいのです。皆さんこのアルバムにはいろいろご意見があろうと思いますが、何も考えないで楽しめるアルバム、それがこのサイドワインダーなんですよね。  

 NYCのステレオ盤です。キング盤も所有しているのですが音が重くモサッと聴こえ、クランショウのベースなんかは切れの良い音で録られているこのNYC盤が断然上かと一人悦にいってます。


最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ガラガラヘビ (swan)
2006-12-27 06:44:13
おはようございます。

そうですか!そう言われれば曲の感じヘビの動きっぽいですね(笑)自分もこのナンバー初めて聴いた時はえらくカッチョエーなんて思いましたよ。巷でよく言う8ビート云々なんてどうせ吉祥寺オヤジの戯言でしょう(笑)ヒギンズの打ち出すリズム最高にカッコイイですよね!
返信する
モーガンの愛聴盤ベスト3 (67camper)
2006-12-27 07:40:15
swanさん、コメントありがとうございます。
モーガン大好きです。演奏、生き様すべて愛してしまいます。
サイドワインダーは最初に購入したモーガンのアルバムで思い入れが深いです。出だしから御指摘のようにカッコイイフレーズの連発です!無条件に楽しめますね。

他のモーガンではCornbreadとCharismaが好きですね。
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/a64ee0532b14634ab6fed7c85821c169
http://mb.scatv.ne.jp/%7Emasa10/leemorgan.html
返信する
大好きな1枚です (swing a-go-go)
2006-12-27 15:11:01
すっかりお正月モードですね♪

これは大好きな一枚です。
お正月明けは、いよいよJazz Flashです。
返信する
宜しくお伝え下さい! (67camper)
2006-12-27 16:07:10
swing a-go-goさん、コメント有り難うございます。
良いですよね。単純明快!格好いいです。モーガンはやっぱりこうでなければ!

正月明け、フラッシュのライブ頑張ってください。
自分のハンドルネームは絶対わかりませんよ。高知から来ていた新大の学生で開店当時と言っていただければ、マスターは覚えていると思います。
マスターに宜しくお伝え下さい。
返信する
うちのは国内盤? (マイムーナ)
2006-12-27 22:08:45
所有しているレコードが取上げられると嬉しいですね。
うちのは、レーベルが LIBERTY なのに日本語の解説書がついていました。ちょっと変わっているでしょ。
返信する
東芝輸入盤 (67camper)
2006-12-27 23:36:19
マイムーナさん、コメントありがとうございます。
察するに、東芝レコードが直輸入したリバティ盤に日本語ライナーを付けて発売したアルバムではないでしょうか?
自分の"Cool Struttin'"やブレイキーの”チュニジアの夜”なんかもこのタイプですよ!
返信する
CornbresdとCharisma (swan)
2006-12-28 07:25:02
両方とも聴いたことないです!モーガンは定番の50年代もの(BlueNoteのVol.3やCandy等)ばかりで後期?はまだ未入手状態です。Leewayなんかも大好きな盤ですが。それにしてもモーガン程ファッショナブルなジャズメンはいなかったですよね。特にビージェイ盤のジャケ。アイビーの見本市みたいです!
返信する
Jivy style (67camper)
2006-12-29 05:26:51
swanさん、コメントありがとうございます。
モーガンに代表される、当時のジャズメンのスタイルはかっこよかったですよね。メンクラ(死語か?)にはジャイビースタイルとして紹介されていた記憶があります。
Vゾーンの狭い細身のスーツで、ネクタイは細め、パンツも細く短め、サイドゴアのブーツが定番でしたね。御指摘のVEEJAY盤のカバーのあのスタイルです。
このスタイルはやっぱり坊主頭のアフリカンアメリカンが一番にあいますね!カッコいいです。
返信する
ミサイル (ebi)
2006-12-29 21:28:44
私のサイドワインダーもNYCラベルですが、こういうアルバムは車で聞くのが最高なので、もっぱら東芝が1500円で出したCDが一番スピンされますね。
私の年代ではサイドワインダーというとやはり空対空ミサイルのほうですね。
ロッキードF104の短い翼の両側に装備されたこのミサイルにかっこよさを感じていた少年でした。
58年に実践配備されていましたからこのアルバム発表時はすでにアメリカでは有名な新鋭ミサイルだったのではないかと思います。
モーガンがガラガラ蛇のイメージで作ったとしても私的にはミサイルのメタリック感です(笑)
コメントにブーツのお話がありましたが、私ブーツ狂です。
スーツを着ることが多いのでデザートタイプが増えてしまいましたが、サイドゴアも一時多く持っていました。
最近は丈の長いドレスブーツが少なく寂しい思いをしています。
30年前8月に都内の靴屋を回ってブーツ探したとき、「今は夏だからね」と言われてくじけそうになったことがあります。
でもさすが東京、銀座でちゃんと見つけました。
今年オハイオで5年前買い迷ったウエスタンブーツ、まだその店にそのまま有ったので買ってきてしまいました。
返信する
さすがアメリカ通! (67camper)
2006-12-29 21:48:28
ebiさん、コメントありがとうございます。
58年に実践配備とは知りませんでした。さすがアメリカ通ですね。そうですね。メタリックな印象さえ感じる、モーガンのプレイ、やっぱり最高っす!

ebiさんのような、ギタリストはやっぱりブーツですか。何となく感じはわかりますね。モーガンのサイドゴアブーツにはあこがれますね。
返信する

コメントを投稿