Music For Lighthousekeeping/Howard Rumsey's Lighthouse All-Stars
(Contemporary S7008)
(Contemporary S7008)
今日は超手抜きでお許しを! 実はこのログ,4/30にアップしたのですが何のコメントもなかったのでおかしいな?って考えていると,このログの後に長々とキャンプのログを書いたモノで皆さんに見てもらえなかったのかななんて考え,今日のログに移動して来ちゃいました。さて,その移動したログです。
LAXことロスアンジェルス国際空港から海岸線を南に行くとマンハッタンビーチ,ハーモサビーチ,レドンドビーチ,パロスヴェルデスと美しい海岸線が続きます。 50年代中期、このハーモサビーチにある「ライトハウス」はハワード・ラムゼイが幾多のウエストコーストジャズメンを集めて録音を繰り返し,「これぞウエストコーストジャズ!」というようなすばらしいアルバムが制作されています。本日はこの首領ハワードがコンテンポラリーに録音したアルバムをアップしたいと思います。
メンバーはHoward Rumsay(b)をリーダーに,Bob Cooper(ts), Frank Rosolino(tb), Conte Candoli(tp), Sonny Clark(p), Stan Levey(ds)の3管編成のセクステットです。もう、何れ劣らぬ名手の集まりでありますが,当時新人、ピッツバーグから出て来たクラークのピアノが聴けるだけでも価値がありますよねぇ。既にクラリネットのバディ・デフランコのグループで活躍を始めていたようですが、ハワード自身が書いたライナーノートにも、"Sonny is very talented, shows promise as a composer-arranger, besides a great approach to his instrument. We feel he is a new-comer who bears watching."と絶賛しています。演奏曲はほとんどがBill Holman, Bob Cooperのオリジナルですが、B面2曲目クラークのオリジナルブルース"I Deal"でのクラークのピアノにぞっこんです。既にBN盤に見られるようなちょっと翳のある艶やかなトーンをいかしたブルージーなピアノが捉えられています。B面最後の"topsy"も好きな演奏ですね。また、サイドメンではロソリーノのテクニカルなプレイも聴きモノです。いつもそうですが、ハワード自身のベースは”いたのかい?”って感じですけどね・・・(笑)。
コンテンポラリーのブラックレーベル、シルバーロゴのステレオ盤です。相変わらずの素晴らしい録音はご存知のとおおりですよね!
これがラムゼイのベースの印象です。
やはりヴィネガーの方が音の存在感があるので、ついそちらに。
でもこのLPは凄いメンバーですね、聴いたことがないので一度音を聴きたいです。
そうですよね。ラムゼイのベースは印象薄いです。他のHoward Rumsey Lighthouse Allstarsのアルバムでもどうしても彼のベースには耳がいきませんよね。
フロントライン、クラークはすばらしいです。
ラムゼイが聞こえなくても、十分に楽しめると思います。
「DOUBLE OR NOTHIN’」はおそらくRumseyのアルバムでは最も聴かれている盤かもしれませんね。やっぱりケリーやモーガンの参加がその要因だろうと思います。確かに"RRODCER"で彼の名前を確認できます。
コンテンポラリーのアルバムではbass奏者として名を連ねているようですね。philipsに「JAZZ STRUCTURE」なるアルバムがありますが、ここでは「LEADER」と記載されています。「LEADER」ってなんなんでしょう???ちなみにbassはMonty Budwigがつとめています。
しかし、Stereo Record で出ていたのですね。このレーベルは最近はなかなか、遭遇しません。明らかにこのオリジナルのほうが音がいいと思います。私の盤は、テープのヒスノイズが若干入っています。
やはりクラーク好きにはこの"I Deal"は注目の一曲だと思いますよ。もう、あの人気のあるBN盤の音色,フレージングが垣間見えます。
本当に若くしての夭逝が悔やまれるピアニストだと思います。
幸い,自分の盤は好コンディションです。コンテンポラリの録音は素晴らしいですね。
なんか演奏では存在感が無いのに、リーダーになっているというあたりは、人望とか人集め、プロデュースの才能があったんでしょうか。
ちょっと違いますが、エディ・コンドンもそんな感じですよね。もっともこの人は演奏中に掛声を出したり、ソロの順番を指示する声が聞こえたりしていますけど。
そうなんですよ。
音が印象に残らないプレイヤーの代表ですね。
コンテンポラリー盤ではほとんどでbassを弾いてるのですが、頭に残ってません。一つには,ドン故に集うプレーヤーの質の高さに耳が行ってしまうところがあるのではと自分なりに解釈しています。周囲が凡プレイヤーなら結構音が聞こえて来るのかも知れませんね。
あらためてディスコグラフィーを確認すると、おそらくこれがソニー・クラークのステレオ最初の録音じゃないでしょうか。彼は、ブルーノート以外のステレオ録音は他に、Time盤と数えるほどしかないから貴重ですね。演奏内容は典型的ウェストコーストで可も無し不可も無しといったところですが、録音の良さで一気に聴いてしまいました。これは、若き日のソニーを聴く為にあるセッションであったと言い切ってしまいましょう。
2500円でこの演奏がstreo recordsで聴ければお買い得です。ラムゼイ自体が表に立ってますが,サイドメンの好演は聞き逃せないですよね。
録音の素晴らしさはこのレーベルならではです。カーテンなしの部屋に降り注ぐ南カリフォルニアの日射しのようなスカッとしたサウンドですね。