67camper's Blog

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この渋いメンバーをみてよ!

2007-05-03 00:45:58 | jazz & vocal
Historic Jazz Concert at Music Inn/Various Artists
(Atlantic 1298)


 Music Innの「inn」とは英和辞典を紐解くと「階下で飲食店・居酒屋を兼ねた旧式の二階建ての小旅館,小ホテル」と記載されています。Music Innのイベントはマサチューセッツ州の山間部の避暑地レノックスでホテル(inn)を経営するBarber夫妻が1950年代の後半にこの地にジャズメンを招き,ジャズに関するパネルディスカッション,レクチャー、コンサートを開いたモノです。このイベントに主役的な役割を果たしたのがMJQとジミー・ジュフリーであります。ジャズファンには1958年のMJQとソニー・ロリンズのセッション(atlantic1299)が知られていますよね。本日アップのアルバムはこのロリンズ参加盤とは一番違いの1298、ジュフリーを中心とするセッションを収録したモノです。

 メンバーはこの美しいカバーからも読み取れますが,Jimmy Giuffre(cl, ts), Pee Wee Russell(cl), Rex Stewrat(tp), Herbie Mann(fl), Teddy Charles(vib), Dick Katz, George Wein(p), Percy Heath, Ray Brown(b), Oscar Pettiford(cello, b), Connie Kay(ds)と言う新旧入り交じった名手からのピックアップメンバーです。演奏はイベントに集ったメンバーのblowing sessionであることから,いずれも長尺の演奏で各面2曲ずつです。A-1はGiuffreとPee Weeのクラリネットの競演が目玉の"Blues In E Flat"で幕を開けます。A-2がエリントニアンのRexのトランペットとGiuffreのテナーが活躍するエリントン曲"In A Mellotone"です。リズムセクションはストーリービルのオーナー, George Weinのピアノ,Pettifordのベース,Connie Kayのドラムです。B面に入って、Giuffreのリリシズムを強く感じるオリジナル"The Quiet Time"が聴かれますが、Charlesの美しいヴァイブソロがいいですね。このアルバムの目玉と思います。ピアノを廃したカルテットの演奏でGiuffreはクラリネット,ベースはPercy Heath, ドラムはConnie Kayです。この曲は有名なTeddy Charles Tentet(1229)でも取り上げられていますね。トリはHerbie MannのフルートとPettifordのcelloが聴きモノの"Body And Soul"です。Dick Katz, Ray Brown, Connie Kayのリズムも手堅いですよね。

 所有盤はアトランティックのモノラル,オリジナルの黒レーベル,シルバーロゴです。コーティングカバーが美しいです。Music Innの貴重な記録を残した渋いメンバーの競演ですね!


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2 コメント

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B面偏聴盤 (サイケおやじ)
2007-05-03 10:14:34
久々に書き込みます。
実は私の書き込みが品格の無いTBを呼び込んでしまうという事件が頻発したので、自粛していました。
なんかあれば、また逼塞いたしますが……。

さて、このアルバムは、ご指摘のようにB面が素晴らしいかぎりですね♪ こっちばっかり聴いています。もちろん中古で入手したわけですが、前所有者も、きっとそうだったみたいで、A面はピカピカ、B面はキズが目立っています(苦笑)。

まあ、こういうアルバムこそ、日本での復刻が望まれるのですがねぇ。残念ながらCDにならないと若い人には聴いてもらえない盤かもしれません。
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"The Quiet Time" (67camper)
2007-05-03 11:31:31
お~!ひさしぶりのサイケおやじさん、コメント有り難うございます。
TBを呼び込む何てことがあるのでかねぇ?サイケおやじさんの日活系の記事が原因なんですかねぇ・・・。まあ、気にせずコメント下さいね。また増えてきたら連絡します。

このアルバムは国内盤はでてないですかねぇ?CDもないのでしょうか?

渋いメンバーによるセッションですがいい内容のアルバムです。やはりB-1の"The Quiet Time"でしょう!!!
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