
Martial Solal At Newport/Martial Soal
(RCA LPM-2777)
(RCA LPM-2777)
先日,ラッキー・トンプソンをアップしたときに少し話題にしたピアニストのマーシャル・ソラールに本日はスポットを当ててみたいとい思います。御存知のようにソラールはフランス人ですが,北アフリカ,アルジェの生まれです。フランスに40年代に移り住みケニー・クラーク,ドン・バイアス,シドニー・ベシェなどと共演しフランスを代表するピアニストとなります。59年には自己のトリオを率い,ヨーロッパでの名声を不動のモノとし,63年ニューポートジャズフェスティバルに出演します。このときの様子を捉えたのが本アルバムでアメリカでの初レコーディングアルバムです。
メンバーはMartial Solal(p), Teddy Kotick(b), Paul Motian(ds)というアメリカを代表するベース,ドラムを従えてのプレイです。ゆっくりとPoincianaに始まりフランスのジプシーギター,ジャンゴ作の"Clouds", そしてハイライトともいえる"Suite pour une frise"と続きます。ソラールのやや新主流派的なプレイとモチアンのシェリー・マンとエルビンをたして2で割ったような激しいプレイが実に魅力的です。エバンスとの内省的なインタープレイとかけ離れたプレイに驚いてしまいます。B面のお馴染みのスタンダードに対するソラールの扇情的な解釈も新鮮です。"Stella By Starlight"、”What Is This Thing Called Love?", "Round Midnight"でのクリアなサウンドに裏打ちされた80年代以降の若手ピアニストのスタンダード演奏を聴いてるかのような斬新さです。63年のニューポートですよ!パウエル派一辺倒の時代を考えれば圧巻だったでしょうね。
RCAのモノラル・オリジナルと思いますが、RCA Dynagrooveの録音もすばらしいですね。ジャケはRCAらしくないのですが,写真はあの有名なBurt Goldblattです。RCAのソラールへの熱い思いが伝わって来ますよねぇ~!
スピード感のある高音のパッセージが爽快なピアニストですね。
>RCA Dynagrooveの録音もすばらしいですね~
う~ん・・・そりゃ聴いてみなければ(笑)
ひょっとして,Martial Solal Trion In Concertでしょうか?パリの録音の奴ですよね。自分のはステレオ盤,audition copyです。サイドメンがやっぱり落ちるかなという印象です。RCAのモチアン,コティックが素晴らしいから・・・。特にモチアン,さすがじゃ~!