Business Meetin'/Carmel Jones
(Pacific Jazz PJ-53)
カーメルのパシフィック盤と言えば,何と言っても61年のThe Remarkable Carmel Jones(PJ-29)が有名ですが,このアルバムの続編ともいうべき62年のBusiness Meetin'もいい出来です。カーメルは60年代初頭,西海岸を中心に活躍したブラウニー直系のトランペッターで、このパシフィックエラをほとんどテナーのハロルド・ランドを相方に迎えて録音されています。本日は、西海岸注目のこのトランぺッターのパシフィック3枚目のリーダーアルバムをアップいたします。
このアルバムはある意味,前作Remarkableの続編と言えるアルバムで,前作とほとんど同じメンバーのクインテットとGerald Wilkinsのアレンジによるサックスセクションを含むやや大きめの編成の演奏がおさめられています。やはり,クインテットの演奏が注目度が高いと思います。メンバーはCarmel Jones(tp). Harold Land(ts),Frank Strazzeri(p), Gary Peacock(b), Donald Dean(ds)のクインテットです。カーメルのラッパは一聴したところブラウニー直系なのですが,B-3のバラード"Beautiful Love"ではむしろドーハムを彷彿させるウォームなトーンで迫ります。ランドの堂々たるプレイは言うに及ばず,ファンキーなStrazzeriのピアノ,以外にも端正なプレイを聴かせるピーコックのベースも拾い物的好演だと思います。
所有盤はパシフィックのブラックラベル,シルバーロゴのモノラルオリジナルです。Remarkableと揃えて楽しみたい一枚ですね。
ご紹介盤・・・どこかで見た記憶ありましたが、Blue Spiritsさんのところでも紹介されていましたね。
自分はリマーカブル~しか所有していませんが、ブラウニーライクなtp好きですね!
面子がまた渋く、若いころのピーコックなんかもバリバリのハードバップスタイルでb弾いていたんですね
この辺の60年代初期の西海岸黒人ジャズ最近はまっています。H・ランド、初期ウエス、R・エアーズあたり良いですよね。
ご指摘いただいたとおり、blue spiritsさんのwebを訪問してみました。くしくも"Beautiful Love"に注目されていましたね。ピーコックとは思えないプレイは驚きです。パシフィックの黒人ジャズは渋いですよね。通好みでしょう!
たまたまではなく、ツボを心得たコレクションは貴殿ならではです。そしてピーコック、後のキースとの共演盤などとは別人のごときプレイにはサプライズ間違いなしですよね。パシフィックジャズ、やっぱり奥が深いです。