67camper's Blog

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さっぱりした語り口にケッセルのギターを!

2009-02-26 03:21:58 | jazz & vocal
Songs By Dorothy Collins/Dorothy Collins
(Coral CRL57106 jp.reissue)


 モンローやジュリー・ロンドンなどのセクシーなボーカルはファンにとっては白人ボーカルの重要な1ジャンルですが、ダイナ・ショアをはじめとしてコントロールの利いた知的な歌唱で売るシンガー達も捨てがたい魅力がありますよね。今日は、こういった後者の範疇に属すると思われるDorothy Collinsのデッカ盤をアップしてみます。女優としても活躍していたらしいので、映画ファンの方にも詳しい方がおられるかもしれませんね。

 録音は56年8月、伴奏は名手Barney Kessel(g)のトリオです。bass, drumsについては記載がありません。コードワークを中心にしたケッセルの歌伴はいつ聴いても絶妙ですね。ジュリー・ロンドンの"Julie Is Her Name"(Liberty), アン・リチャーズの"Ann, Man!"(Atco)などの歌伴が特に知られていますが、決して主役を食う事はないし、ソツがないですよね。このDorothy盤は選曲も渋く気に入っています。A面では, A-1の快活な"Sometimes I'm Happy", クリシェを巧みに用いたアレンジがおもしろいA-2の"Out Of This World", コントロールの利いたドロシーらしい歌唱のA-3の"You Took Advantage Of Me"の3曲、B面ではケッセルのギターが冴え渡るB-3の"Come Rain Or Come Shine"、語りかけるようなB-4の”Guess I'll Hang My Tears Out To Dry"(vibが入ってる!、一体誰だ?)、バースから唄われる"It Never Entered My Mind"と聴きどころが多いですね。

 所有盤は国内盤再発です。ジャケいついては、あまり言及しても仕方がないかも知れないですが、瞳の色をコーディネイトに使えるファッションセンスを感じるのは自分だけでしょうか?