67camper's Blog

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もう少しなんとかして欲しかったパブロのカバー

2009-02-06 03:10:52 | jazz & vocal
Montreux'77/Benny Carter 4
(Pablo Live Deluxe 2308 204)


 考えてみると、初めてベニー・カーターを聴いたのはこのアルバムだったと思う。多分、どこかのジャズ喫茶だったでしょうね。鮮烈な色使いのカバーですが、このシリーズにはアーチスト名が変更になっているだけで他にもいくつか存在しますよね。なんと言う、手抜き!アーチスト名だけ換えて続々とリリースしていく会社の姿勢には文句を言う気すら起こらない。パブロはご存知のようにノーマン・グランツがVERVEの後継レーベルとして70年代に設立したレーベルです。使うプレイヤーもすでにピークを過ぎベテランの域に達したプレイヤー・シンガーばかりだしリラックスした円熟味溢れるプレイはそれなりにいいですよね。でもあのパブロ独自のモノクロカバーだけは何となく好きになれません。“COOL"という言葉からはほど遠いのです・・・。

 さて、このアルバムのベニー・カーターのアルトサックスのサウンドは初めて聴いた時はっきり言って驚愕でした。もちろん録音もありますがクリアで伸びのいいアルトが美しいですね。メンバーはカーターの他はRay Bryant(p), Niels Pedersen(b), Jimmie Smith(ds)のカルテットです。曲目もライブを意識した"Three Little Words", "In A Mellow Tone", "Wave", "Undecided", "Body And Soul", "Green  Dolphin Street", "Here's That Rainy Day"とメロディの美しい曲ばかりがとりあげられておりジャズ喫茶で初めて聴いたときに思わずジャケをてにとった記憶があります。そして、カルテットの筈なのになかなかいいトランペットのサウンドが聞こえます。「トランペットは誰?」という疑問がわき上がって来た事がは言うまでもありません。カーターが吹いていると知りこの人の多芸ぶりには驚きましたね。特に"Body And Soul"での両刀使いなど五重奏団を思わせますね。

 所有盤はパブロライブの輸入盤、当時新品購入なのでオリジかも?この際どうでもいいですね。中古レコード屋さんなら1000円前後で購入できる筈です。ジャズ聴きはじめの方々にはスタンダードも覚えられるし、格好のアルバムですね。ジャケット道には寄与するところはありませんけどね・・・。