Ann, Man!/Ann Richards
(Atco 33-136)
(Atco 33-136)
アン・リチャーズはスタン・ケントンの妻の座を一度はおさめたケントンガールのひとりで、ケントン楽団を代表する美人白人シンガーです。他にもケントン 楽団は数々の美人白人シンガーを輩出したのはご存知のとおりです。ジューン・クリスティをはじめクリス・コナーやアニタ・オデイ何かもケントンガールと言 えるシンガーです。彼女ら3人ほどではないですが,アンのボーカルは特徴のあるフラット気味のボイスで絡み付くように唄うスタイルがその個性となってお り、ヴォーカルファンの中では人気のある存在だと思います。"I'm Shooting High"を始めとするキャピトルの3枚が有名ですが,この3枚はオーケストラがバックですよね。それに対し、atlanticの傍系マイナーレーベルで あるATCOに録音された本アルバムは,スモールコンボの伴奏で彼らのジャジーなソロも聴けるところがまた捨て難い魅力であり人気盤になっている所以であ ろうと思います。
メンバーはJack Shelson(tp), barney Kessel(g), Red Callendar(b), Larry Bunker(ds)の4重奏団です。特筆すべきは,ケッセルの歌伴です!!!ジュリー・ロンドンの所でも書いたかも知れませんが,この人のボーカルの伴 奏は最高で,このアンのアルバムでもケッセルだけの伴奏で4曲が聴かれます。サイドAが"There's A Lulu In My life"と“You Go To My Head"、サイドBが"Bewitched"と"How Do I Look In Blue"の各面2曲です。いずれも素晴らしいですが、"Bewitched"の歌唱が最高だと思います。ケッセルのコードワークに対するアンの反応(逆 かな?)のよさが良くとらえられているトラックですよね。他の曲ではシェルドンのオープン,ミュートともにtpのソロが聴けますが,このアルバムはとにか くケッセルですね。
所有盤はAtcoのモノオリジナルです。ステレオカートリッジで聴いていたときには、ジリパチのノイズが目立っていましたが、モノシステムでは全く気に ならずアンとケッセルのデュオでの音の厚さが増し、より芳醇なサウンドになりました。カバーは有名なアンの“見返り美人”ですよね。
特にこの盤、ご指摘のようにバーニー・ケッセルが素晴らしですね。この人の良いところは歌伴でも自己主張の強さがあり、同時に自分を殺した演奏が出来るところだと思います。
1950年代後半からは徐々にジャズ界から身を引き、LAのスタジオで活動していきますが、そのあたりの物分かりの良さを買われたのかもしれません。
しかし、そのジャズ魂は不滅だったことが、1970年代に復帰して後の作品でわかります。
ちなみに私の所有盤もモノラルです。
リアルステレオ盤はあるんでしょうか?
それにしても本当に素敵なジャケットです♪
自分はケッセルは以前ライブで聴いた事があります。小ちゃな体躯ですが髭もじゃで雰囲気がありましたね。
アンマンはオリジはモノだけでしょうね?自分もステレオ盤の存在は知りません。以前出た国内盤もモノじゃないでしょうか???
4曲のバニー・ケッセルとのデュオ、いいですね。控えめなケッセルのギターがアンのヴォーカルを引き立てています。
ジャケットの写真は、「プレイボーイ」誌に載せられたものだそうです。これは、絶対アナログがいいですね。
そうなんですか?
CDがステレオとは・・・
これのステレオ録音をしていたのですかねぇ?
それとも疑似ステでしょうか?
そしたらアナログもステレオ盤ああるかもね。
貴重な情報,ありがとうございます。
私の場合、どうしても「あんまん」に読めて、「肉まん」はないのか!と思ってしまいます。昔々からですけれど。
すいません、ログを汚して。
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ATCOは、マスターテープが残っているんでしょうかねぇ? ジャズでは、結構いい盤があるんですけれど。ちゃんと出して欲しいと思う今日この頃です。
アンマンについては、自分はどちらかというと中東のアンマンを連想しますが、関係ないですよね。
アトコはローランド・ハナとかベティ・カーター、ボビー・ダーリンなど所有してますが(他にもありますが思い出せません・・・)あの黄色いレーベルが美しいですよね。
マスターテープはどうでしょうねぇ?
この辺の情報は全くなしです。