67camper's Blog

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BBB&Co.

2007-01-24 03:34:36 | jazz & vocal
West Coast Swing Festival/Benny Carter and the All Stars
(Swingville SV2032)


 「BBB&Co.」。何だこの奇妙なタイトルは,まるで何かの株式会社かと見まがうようなロゴですよね。こんなレタリングがほどこされたカバーも結構めずらしいと思います。トリプルAは良く聴きますがが,トリプルBでっせぇ!プレステッジ傍系のスウィングビルからリリースされた中間派的セッションです。スウィング系かななんて思うのですが結構モダンで粋な内容にしびれますね。またセンターレーベルには「BBB&Co.」が全く記載されておらず「West Coast Swing Festival/Benny Carter and the All Stars」とタイプされています。カバーには、タイトルとして全く表記がないのです。要するに、スウィングエラから活躍しLA近郊在住プレーヤー(実際真のカリフォルニアンはおらず、全員がこの地への移住者)の集まりなのです。

 トリプルBとはリーダーでアルト、トランペット、作曲、アレンジそしてバンドリーダーとして活躍したBennt Carter、テナーのBen Webster, クラリネットのBarney Bigardの3人の頭文字なのです。「&Co.」がトランペットのShoerty Sherock、ペギー・リーの夫でギターのDave Barbour、ピアノのJimmy Rowles, ベースのLeroy Vinnegar、ドラムのMel Lewisのオクテットです。A-1"Opening Blues"とB-2"You Can't Tell The Difference When The Sun Goes Down Blues"はブルースで各自のすばらしいブルースフィーリング溢れるプレイが聴かれます。A-2のカーターのオリジナル"Lulu"では3B特に作曲者自身のアルトプレイが素晴らしく、年齢を感じさせない艶やかな音色はどこまでも美しく、自分が最も好きなホッジスと人気を二分したのもうなづけますね。カーターのトランペットが聴けるB-1の"When Lights Are Low"も好トラックです。

 赤レーベル、シルバーロゴ、溝つきのSwingvilleのモノラル,オリジナル盤です。中間派好きには、見逃せないレーベルでもありますよね。