小学校六年生の思い出文集で、忘れられない詩があります。
父さんがおこるとしわもおこる
父さんがわらうとしわもわらう
父さんがなくとしわもなく
ぼくは父さんがすきだ
その同級生は、クラスでいちばん成績の悪い子だった。
ほとんどしゃべらない子だった。
ぼそぼそっと何か言ってはにかむだけだった。
成績が悪いどころか、かれは低脳と思われていた。
そのころわたしもそう思っていた。
あんな詩が書ける子だった。
かれはどうしているだろう。
お父さんになってかれらしく生きているとおもう。
ふと卒業の春にかみしめる。
父さんがおこるとしわもおこる
父さんがわらうとしわもわらう
父さんがなくとしわもなく
ぼくは父さんがすきだ
その同級生は、クラスでいちばん成績の悪い子だった。
ほとんどしゃべらない子だった。
ぼそぼそっと何か言ってはにかむだけだった。
成績が悪いどころか、かれは低脳と思われていた。
そのころわたしもそう思っていた。
あんな詩が書ける子だった。
かれはどうしているだろう。
お父さんになってかれらしく生きているとおもう。
ふと卒業の春にかみしめる。