分子栄養学講師の気ままなブログ

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”人口甘味は太る”は本当か?人口・天然甘味料にまつまる研究・論文

2018年10月21日 | 身体・健康

前回、論文や研究結果の真実とその裏話のあれこれ  ということで、

あたかも真実のようにして発表された実験結果が、必ずしも正解だとは限らない

ということを書いてきました

 

なかには研究資金のスポンサーの思惑が含まれていたり、

または単純に研究の方法がイマイチだったりすることもあるかも

 

その論文、研究結果が発表された真意などは、

わたしの知る術もないということを…つくづく思います

 

そんな中、これまたどの研究結果、論文を信じた良いものかと…

なかなかわたしのなかで答えが出ないもののひとつとして、

甘味料の問題が挙げられます

 

とくに人工甘味料や天然甘味料に関するう・わ・さというのは、

正直いってわたしにとっては何のどれを信じたら良いのか分からない状態です

 

”人口甘味料は危険”とただ謳い、

あたかも”人工甘味料によって肥満”になったとか、

”糖尿病のリスクが上がる”とか

”インスリン・耐糖能に影響が出る”とか

色々言われています

 

その実験のエビデンスレベルや、フェアに行われた実験かどうかを判断するのは

一般人のわたしにはとても無理なレベルです

 

たとえば、

2014年ネイチャー紙に掲載された論文

ネイチャーと言えばとても信頼されているアメリカの医学雑誌で、医師たちもこぞって読むレベルの論文のようです

 

そこに書かれた論文であれば、多くのお医者さんもそれを頼りにしてしまうことでしょう

 

この、2014年に掲載された甘味料に関する論文というのはマウスを使った実験🐭

サッカリン、アスパルテーム、スクラロースなどの人口甘味をマウスに与えることで、

マウスの腸内細菌に影響が出て耐糖能が障害されたというのです

これはつまり、インスリンの働きを悪くして、糖尿病の引き金になり兼ねないということを証明する内容です

 

この実験結果によって

”人口甘味料は逆に太る” 

”糖尿病を引き起こす” 

ということを、大々的に世に知らしめたと言えましょう

 

わたしの母ですら、

「人口甘味料を摂ると太るんでしょ?糖尿病リスクが上がるって、この前TVでやっていたよ」

と、つい先日もわたしに言ってきたくらいです

 

2014年の発表だから時差があるとはいえ、お茶の間への広がりを考えたら驚異的な早さと言えましょう

(砂糖やめれない人が人口甘味料叩く資格はないと、つい笑ってしまったけど)

 

事実、ずっと以前にわたしが読んだ溝口徹先生のどれかの書籍のなかで、人口甘味に関する懸念が書かれていました

”人口甘味料は腸内細菌のバランスを崩し、耐糖能を悪くする可能性がある”と…

まさにこのネイチャー紙を読んだと思われる内容です


甘味料は積極的に摂るべきではないという考えであれば、

天然であろうと人口であろうと甘味を絶つに越したことはない

これは間違いない…

 

しかし、甘く美味しい美味しいスイーツ

ケーキ・菓子パン、お菓子で溢れるこのご時世

その楽しみを奪うのはあまりに酷

 

しかし、有難いことにこの論文に反抗(?)する医師もしっかり存在いているのです

 

そのドクターとは山田悟先生

(と、江部先生もです江部先生もこの実験に関してご自身のブログ内で言及されていた)

山田悟先生は実験のエビデンスレベル(実験の科学的根拠)を徹底的に検証し、そうして答えを出すお方です

 

その山田悟先生いわく、

まあこの実験はひどい…

アンフェアと言わざるを得ない実験をしている

というようなことを、ご自身の書籍の中で詳しく追及しておられます

👉詳しくは【カロリー制限の大罪参照

カロリー制限の大罪 (幻冬舎新書)
山田 悟
幻冬舎

 

人口甘味料が血糖に悪影響を与える、だから人口甘味料は危険だ!!

というためには、

人口甘味料と砂糖を同じだけ摂った時の変化を見る実験(さらにネズミさんではなく人間での実験)が行われてこそ、

はじめてフェアな実験結果が得られると言えましょう

 

私自身、人口甘味料と聞くと良いイメージはありません

腸内環境に影響を与える可能性があるということも頭にありました

ただ、山田悟先生の言い分を書籍で読むまでは、信憑性に欠ける研究結果であるとは知る由もなかったわけです

 

また、山田悟先生は人口甘味料の上限が決められているアメリカで、その量はジュースにして約20~30本だと言及されています

確かそんな量は”ふつうの人”であれば摂らないはず

 

糖尿病専門医であり、多くの糖尿病患者さんを泣く泣く見送ってきた山田先生だけに、

砂糖を摂ることと、人口甘味料を摂ること

一体どっちが悪いんだ?

ということを訴えたいのではないかと…

(まさかの人口甘味料会社から送金はないと信じたい)

 

ちなみに西脇俊二先生はキシリトールは砂糖より体脂肪になりやすい!!

というようなことを仰っていました

それもあってか、いくら山田悟先生がエビデンスレベルを指摘されてはいても、

わたしの人口甘味料に対してのイメージが覆ったわけではありません

 

かといって、

天然甘味料の中に分類されているエリスリトール

血糖値変動を与えない、体外に排出されると言われているこのエリスリトールは、

果たして本当に200%安心か?

と。。

挙げればきりがありません

 

どのようにエリスリトールが製造されているか?

塩酸を使ってのでんぷん加水分解であれば、それは果たして100%の天然と言ってよいものなのだろうか…?

 

もしも塩酸分解だとしたならば、発がん性物質は発生していないのかな?

とか。

挙げれば本当にキリがなく、何も口にできなくなってしまします…

 

人口甘味料、天然甘味料は危険か?

太るのか?

糖尿病に影響するのか?

などと、気になる方は大勢いることと思いますが、残念なことに答えはひとつでは無さそうです…

 

わたしはまさにそうなのですが、

唯一絶対である”1つの答え”を知ることで、安心したいのだと思います

 

だって、人口甘味料は危険だという噂が少しでもあるのであれば、一切口にしなきゃいいだけなのに…

それが出来ない。。

そこに執着している時点で、甘いものが大好きな人である何よりの証拠です(笑)

 

甘いものに興味がない人は、人口甘味料危険説、天然甘味料安全説なんて、いちいち調べないであろう…

 

天然・人口甘味料が危険?安全か?よりも何よりも先に、、

自分にとっての最優先順位(血糖、発がん、精神面などなど)と、

自分の中での甘いものに対する付き合い方なんかを決めておく方が、先決なのかなぁと思います

 

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