人間の体は主にエネルギー源としてブドウ糖と脂肪酸を使用していますが、脳と赤血球に関してはブドウ糖しかエネルギー源になりません
ブドウ糖の摂取が途絶えても、脳と赤血球以外は脂肪酸をエネルギー源に出来るので何も問題ありませんが、脳は違うのです
そんな時に脳のエネルギー源として新たに作り出される物質がケトン体と言われるものなのです
この、ケトン体の血中濃度が常に高い状態ってどうなの?安心なの?安全なの? っていうことに対する論議がどうやらあるみたいなんです
(ちなみにこのケトン体とは、脂肪酸を使って肝臓で作られます。脂肪酸が人間の体にとってどれほど重要かこのことからよく分かります良質な油を積極的に摂りましょう)
さてさて、ケトン体が脳に対しては有益である研究結果は様々と挙げられている一方で、ケトン体の血中濃度が高いことで血管を傷つけ損傷される可能性が示唆されています
ケトン体が増えすぎることで血管内皮細胞の機能が落ちてくるというデータがいくつもあるようなんです
また、確かに脳はケトン体を使って生きていけるのですが、その一方でケトン体が血中にたまり過ぎてしまうと体全体のバランスが酸性に傾いてしまうという状態が起きます(ケトアシードーシスと呼ばれる状態)
ケトアシードーシスを引き起こさないためにも、ケトン体の血中濃度を上げ過ぎないことが大切なようです
こんなことからも、”ケトン体をどんどん作って良い”と現段階で言ってしまうのは早計すぎるというのが、山田先生の考えのようです
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