パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

ショクダイオオコンニャクの花

2017年08月03日 | 日記
世界最大級の花とされ、強烈な臭いを放つ「ショクダイオオコンニャク」が
8月1日、京都市左京区の武田薬品工業「京都薬用植物園」で開花したとの
新聞記事を見て早速観てきました。
開花は国内16例目で、関西地方では初とのこと。

 
武田薬品工業京都薬用植物園正面

 
公開場所の案内      本館建物玄関先に展示されていました

  
開花時が最大に開いており、少しづつ閉じて行くそうです。

 
少し上から撮りました。今日は3日目。公開は4日まで。

 
棍棒状の根本辺りに雄花、雌花が密集しているとのこと

  
例年の状態(パネルを写す)      1日の開花時の状態(パネルを写す)


強烈な匂いに何処からか集まって来た虫(ハエ)
50匹以上にもなったそうです(パネルを写す)。


説明の掲示


係りの方の説明では、平成5年から栽培を始め、初めて咲いたとのこと 。
花は最も高いところで地表から約1.1mの高さにまで成長する。
肉が腐ったような強烈な臭いを放ち、受粉に必要な虫をおびき寄せる。
7年に1度しか咲かないと言われ、
いったん開花すると急速にしおれるため、公開は4日までですが、
厳密には、開花期間は2日間らしいです。
この大きな花を咲かすエネルギーの蓄積に7年を要する…2日間のために…。
臭いが凄いと聞いていたのですが、開花時は強かったが、3日目で余り感じなかった。
インドネシアのスマトラ島に自生するサトイモ科の植物で、絶滅危惧種に指定されている。
花名前の由来は、ろうそくを立てる燭台に似ていることによる。(「燭台大蒟蒻」)

強烈な腐臭と大きな花と言えば「ラフレシア」が有名ですが、
それを凌ぐ世界最大級の花が、「ショクダイオオコンニャク」になります。

今回は「ショクダイオオコンニャク」だけの公開でしたが、年数回施設の公開があるとのことで
是非、多くの草花を観てみたいと思いました。

武田薬品薬草植物園PF




サトイモのおまけ…
里芋は食べますが…花は?見た記憶がありません。

元々花が咲くことが珍しいとのこと。
東南アジアなど暖かい土地が原産のサトイモ類は、
日本が生育の北限といわれていて気候条件から、
日本で花をつけるのは比較的珍しい
花期は日本では10月頃、希にしか咲かないという
日本では花が咲いても、秋の気温低下のため種はつきません。
温暖化が進むと花の咲く確率が上がるかも…。
しkし、花の開花は1日だけ。
内巻きの細長い仏焔苞の淡黄色の珍しい花です。
うす黄色の花びらの中に雌しべが隠れていて、
花は、甘い匂いを放つそう。
水芭蕉にも似ています。
サトイモは117属4000種あると言われていますが、
馴染み深い花は、いずれも共通点が見られます。
  
水芭蕉(六甲山植物園2015.4.17)
 

座禅草


参考(ウィキペデイア)
サトイモ科 (Araceae) は、オモダカ目を構成する科の一つである。
温暖で湿潤な環境を好み、湿地や沼地に生育するものも多い。
花軸に密集した小さな花(肉穂花序)と、それを囲むように発達した苞(仏炎苞)が特徴。
サトイモやコンニャクなど、食品として重要なものも多いが、
美しい葉や花を観賞するために栽培される種も多い。
サトイモ科の植物は、花に大きな特徴がある。
花そのものは小さく、花びらがあっても目立たず、花びらがない場合もある。
雄花と雌花に分かれているものもあり、いずれにしても、個々の花は小さく、目立たない。
花は肉質の太い柄の上に一面に並んでつき、肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる。花
は穂全体に着くものが多いが、穂の先端に花のない部分(付属体)があって、さまざまな形になるものもある。
穂の根元からは苞が出る。
サトイモ科の植物では、多くの場合、苞が単純な葉の形ではなく、花の穂を包むような形になって、
特別な色を持ち、目立つものが多い。
言わば、花びらの役割を担っている。このような苞を仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ぶ。
仏炎苞の袋状の部分を筒部、筒部の上部で長い舌のように伸びる部分を舷部と呼ぶ。
このような構造を取る理由としては、花に寄ってくる昆虫を内部に閉じ込めることで、
滞在時間を長くして受粉の確率を高めていると考えられる。
なお、東南アジア産のコンニャクの一種、「ショクダイオオコンニャク(Amorphophallus titanium)」は、
花序の先端までが3mにも達し、花序としては世界で一番背が高いと言われる。








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