パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

すずらんの里・都祁散策(続編)

2015年06月03日 | 日記
「名残りのすずらん」を後にして、山を下って行くと次は「左巻き榧」。
県指定の天然記念物、種子が普通の榧より大きく、種子の表面にある螺旋状の溝が左に巻いている珍種。
時期的に花、種子が見られませんでしたが、落下した種子があったので拾ってみました。(写真参照)
ヒダリマキガヤ(左巻榧)は、カヤが突然変異で生じた変種で、普通のカヤの場合、種子の外殻と内殻には通常直線状に筋(すじ)が入っていますが、ヒダリマキガヤは左巻き(又は右巻き)に筋が入っています。非常に珍しいので多くは天然記念物に指定されています。天然記念物に指定されているヒダリマキガヤは他にもまだあるかも知れませんが、近畿に多く見られるようです。
吐山の左巻カヤ    (県指定:奈良県奈良市 
■ヒダリマキガヤ群落  (県指定:奈良県曽爾村)
■熊野のヒダリマキガヤ (国指定:滋賀県日野町)
■建屋のヒダリマキガヤ (国指定:兵庫県養父市)
■長瀬のヒダリマキガヤ (県指定:三重県名張市)
■ヒダリマキガヤ    (町指定:兵庫県猪名川町内3箇所)
■浄徳寺のヒダリマキガヤ(町指定:兵庫県神河町)
■宗源寺のヒダリマキガヤ(県指定:山梨県笛吹市)
■野積の左巻かや    (県指定:富山県富山市)
■小原のヒダリマキガヤ (国指定:宮城県白石市)(他のブログより編集転載)
兵庫県養父市の「建屋のヒダリマキガヤ」は、全国一の巨木。
奈良市の「吐山のヒダリマキガヤ」は幹囲3.22m、種子が大型で、長さが4㎝にもなるものもある。
曽爾村には12本の群生をなしている。
「左巻き榧」を見て、公民館近くの「下部(おりべ)神社」へ。


下部神社の正面鳥居


                鳥居の横の祓戸社


拝殿と左右の狛犬


下部神社は、春日神社境内に遷され合祀・扁額が2つ架かっています


境内の燈籠は、奉納された時代によって、形が異なっている

  拝殿・渡殿・本殿         本殿(略記には春日造りと記されていましたが流造り…)


吐山城跡のある城山・標高573m比高140m(ここに登ります)

城山登山?は昼食後でもあり、結構厳しかった…。
木立の中を、落葉、枯れ枝に足を取られながら、黙々と山頂を目指した。

木立、草に覆われ殆ど確認できなかった


山頂からの遠望


山頂の雨乞い?の竜王社  山頂の役行者像(泉州和泉砂岩石像)


山頂に三角点(四等三角点)

三角測量によって求められた測地の基準となる点。また,基準点には花崗(かこう)岩製の標識埋設されている。一等(置間隔は約40km。全国に約1,000点)、二等(置間隔は約8km。全国に約5,000点)、三等(置間隔は約4km。全国に約32,000点)、四等(置間隔は約2km。全国に約6万9000点。)あり,各等級の 点を結びつけてつくられた三角網はそれぞれ上級の三角網のすきまを埋めて全国をおおう三角網となる。
柱石の一辺は12cm、十文字は方角、破壊や破損に備えて、柱石の直下には盤石も埋設されている。
最近では、GPSも併用されているそうです。地籍調査又はこれに相当する調査の測量の基準点として、国土交通省土地・水資源局国土調査課の委任を受け、国土地理院が設置している。

下山は一見楽そうでしたが…枯葉に何度も滑り、冷や冷やしながら無事街道に辿りつきました。国道369号線は笠置街道と言われており、御醍醐天皇が笠置から「香酔峠」を経て吉野に向かわれた…。歴史を感じながら農産物直売所「座はやま」で休憩。「吐山米」は美味しいそうで、「大阪府民が選ぶいっちゃんうまい米コンテスト」で、2012、2013年連続優良賞受賞と掲示されてました。山間の清水で育てられたお米は美味しいでしょうね。
お米は食べてませんが、頂いた冷えたお茶、水の美味しかったこと。いよいよ、ゴールの吐山公民館。

解散後、下部神社同一敷地内に境内恵比寿神社、十二社神社、その境内末社として広田神社、稲荷神社、春日神社があるので参拝しました。


恵比寿神社拝殿 十二社神社と合祀・扁額が2つ


本殿と左右の狛犬


本殿の左右の壁に描かれた龍と虎(下部神社本殿の左右にも描かれていたようです)


本殿より拝殿を振り返る

 
      恵比寿神社境内より城山を望む  余り見かけない明治神宮遥拝処の石碑が…

秋にも都祁散策の企画がされるようですが、下部神社の銀杏の黄葉の時期に再訪して観てみたいものです。

観てみたい銀杏の絨緞(他のブログより転載)

<参考> 下部神社略記・抜粋 (クリックで拡大)
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