パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

生駒聖天 「開運厄除け 聖天さんの大根だき」

2016年12月01日 | 日記
京都では、千本釈迦堂、鳴滝了徳寺で有名な「大根炊き」がありますが、
生駒の寶山寺でも「開運厄除け 聖天さんの大根だき」があると聞き行ってきました。
「12月1日0時〜午後1時」と書かれていたので…?
要するに午前0時からと言うことで驚きました。
念のため電話で確認すると、
「夜が明けたら、できるだけ早い内にお越しください。
午前中でなくなりしだい終了させて頂きますので…。」
車でナビの第一駐車場を目指したのが10時。
生駒のケーブル駅の横の坂道を登って行くと
駐車場近くで渋滞。時間を気にしながら待つことしばし。
ガードマンが「第二駐車場へ…」の声で渋滞の列から脱出。
そんなに離れていないのに、楽々駐車できました。10時30分頃。




惣門

 
「歓喜天根本霊場 生駒山寶山寺」「真言律宗 大本山 生駒山寶山寺」

 
鐘楼を左に折れ、階段を昇ると中門

大根だきが頂けるのは、中門を入って左手、水屋、茶所の奥、庫裏の前にテントが張られていました。
  

 
大きな鍋釜から長い柄の付いた酌で大きな容器に…
係りの方が取り分け皿に、味噌の係りの方が掛て…。

 
大きな下ごしらえと煮込み用の二っの鍋釜と、大きな釜蓋(二つに分れています) 

 
無事、頂くことが出来ました
味噌だれの大根、いわゆる田楽…は、柔らかく炊けて美味しかった。

「大根は体の毒を消し去り、食べると中風にならない」ともいわれる。
宝山寺では大きな釜で輪切りにした約8000食分の大根が炊き上げられたそうです。
大根は大釜の中で1時間炊いた後、大きなダシ袋を入れ清酒を注いだ隣の大釜で、
さらに1時間半炊くと出来上がり。
これに秘伝の甘い「宝山寺みそ」をかけて食べるとのこと。

参詣作法としては、お詣りしてから、「大根」を頂くのでしょうが…お詣りが後になりました。

  
本堂(不動堂)     扁額「阿遮羅場」(不動堂を意味するそうです)

  
「歓喜天」の扁額の架かった鳥居と狛犬 

  
聖天正殿 外拝殿
 『歓喜天讃徳偈』
      「大自在尊観世音 双身隋類度衆生」
      「感応道交難思議 是故我礼歓喜天」
 
 
拝殿前の巾着の賽銭箱     線香所前の木製の巾着の賽銭箱



境内の諸堂塔は、線香の煙が絶えることなく漂っています。


お詣りを済ませて、水屋、茶所辺りを通りかかると、
寺男の方が「間もなく終了します…」の声。11時30分頃。
それでも、続々と善男善女が参詣に登ってこられます。
「エッ…もうお終い?」残念そうな声が彼方此方から。
「去年より早く無くなってるワ…。」
「今年は大根高いからかナ…少ないのかも?」との声も。
いえいえ、「現世利益のお寺」と言われ、お詣りの方が増えたのでは?

境内には迎春準備の大注連縄が準備、飾られていました。
   

  
一の鳥居        扁額「歓喜天」     鳥居から参道を振り返る
鳥居の古い注連縄が外され、新しい大注連縄を吊り上げるロープの準備もされています。

参道には、「永年浴油」供養の石碑群と驚きの金額!

俗に言う「永代供養」ですが…
『聖天様には「浴油祈祷」と言う作法があり、御尊像に聖油を灌浴して、供養し、祈念することである。
多羅(たら、すなわち鍋)という金属製の器に、清浄な胡麻油一升(容器によって異なる)を入れ、
その中へ、白檀(びゃくだん)、丁字(ちょうじ)等の妙香を投じて香油とし温めて、
その聖油中へ御尊像を立て、金属製の杓(しゃく)にて至心に御真言を誦し、
聖天様と自分は不二一体であるという、所謂神人統合の精神になって、御頭から油を灌ぎ奉るのである。』
                                     (詳しい方のブログより)