今年は久しぶりに鷹峯に立ち寄りました。
数十年ぶりの源光庵。周辺も含め記憶とは少し異なり、綺麗に整備されたようで…。
しかし、道幅が狭いおかげでしょうか、散策すると、鄙びた雰囲気を醸し出した、心の落ち着くところ…。
源光庵と言えば、「悟りの窓」(円窓)、「迷いの窓」(角窓)と名づけられた窓と紅葉が有名ですが、
少し違った視点で源光庵を観てみました。
数十年ぶりの源光庵。周辺も含め記憶とは少し異なり、綺麗に整備されたようで…。
しかし、道幅が狭いおかげでしょうか、散策すると、鄙びた雰囲気を醸し出した、心の落ち着くところ…。
源光庵と言えば、「悟りの窓」(円窓)、「迷いの窓」(角窓)と名づけられた窓と紅葉が有名ですが、
少し違った視点で源光庵を観てみました。
参道入口
総門「医王門」 総門扁額 「源光普照」
山門 山門扁額 「復古禅林」
本堂
本堂扁額 「大寶荘厳」
本堂内陣 本堂内扁額 「萬徳殿」
本堂正面の扉の家紋「中陰菱に花菱」?
中興の祖卍山道白禅師に帰依していた金沢の富豪中田庄三郎静家が、本堂を寄進したことから中田家の家紋かも…
本堂に安置されている本尊は、曹洞宗なので「釈迦牟尼仏」。脇立は弟子の「阿難尊者」、「迦葉尊者」。
内陣の懸垂幕に3つの紋
内陣周囲には源光庵の寺紋の「三つ葉葵」
中興の祖と言われる卍山道白禅師が、徳川家康から下賜されたとされている
中央に曹洞宗の宗紋が2つ
大本山永平寺の「久我龍胆」
「高祖道元禅師」の生家久我源氏の家紋と言われている
大本山総持寺の「五七の桐」
「太祖瑩山禅師」が、後醍醐天皇から下賜されたと言われている
永平寺、総持寺のそれぞれの貫首が2年交代で曹洞宗管長に就くので宗紋が2つあるそうです。
脱線?
道元は、源(久我)通親と藤原伊子との間に生まれた六男で、幼くして両親の死に遭遇し、出家して道元と名乗る。
南宋から帰国して「曹洞宗」を開く。
また、通親の養子の證空は法然に弟子入りし、浄土宗西山三派の初祖となった。
このことから、道元と證空(西山上人)は義兄弟ということになり、源光庵、西山光明寺の寺紋は、同じ「久我竜胆」です。
もっとも、光明寺では、浄土宗の宗紋の「杏葉」が寺紋として玄関幕などで用いられています。
この杏葉紋は、杏の葉ではなく「唐の装飾馬具のデザインを起源に、牛車の装飾に用いられ、家紋に転用されたもの」らしい。
證空 法然の弟子で浄土宗西山三派の初祖
1.西山浄土宗 総本山粟生光明寺
2.浄土宗東山禅林寺派 総本山禅林寺(永観堂)
3.浄土宗西山深草派 総本山誓願寺
ちなみに、光明寺、禅林寺の寺紋は「久我竜胆」、誓願寺は「三つ盛亀甲に花菱」