知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『米国の友人ご夫妻とnursing home(認知症療養)のこと

2022-12-16 16:01:25 | 外国

『米国の友人ご夫妻とnursing home(認知症療養)のこと』 

30数年前からのお付き合いの米国の友人の一人ですが、最近は、季節の挨拶の交換程度でしたが、それもこの二年は音信不通で、Covid-19もあり心配しておりました。 先日、突然季節のご挨拶をいただきました。  

この米国の友人は若いころは『歌手志望』で『アマチュアボクサー』でもありました。 付き合い始めた頃は、すでに90㎏近い巨体でした。 『歌手志望』通り、カラオケでも、その声量で周囲の友人からマイクを取り上げられるほどでした。 

更に、気が合ったのは『昔のアマチュアボクサー』で当時の階級が、ウエルター級と聞きました。 自分も高校時代に練習試合の3ラウンドの経験をしたことがあり、ウエルター級でした。 この3ラウンドの『3分・1分・3分・1分・3分』が長かったこと、今でも夢に見るときがあります。 そんなことで、その友人とは妙に気が合いました。 

この友人は、当年85才で元気いっぱいですが、奥様は87才で数年前から認知症(dementia;米国では今も昔も、日本では、以前は痴呆症、今は使われないが)でナーシングホーム(nursing home)療養と伺いました。 

米国のナーシングホーム(nursing home)

ウエブ情報から引用

ウィキペディア情報、参考になります。

アメリカ合衆国などにみられる日常的な医療・介護やリハビリを必要とする人のための施設。 ナーシングホームは身体的・精神的な理由により日常的介護や24時間の医療サービスを必要とする重度の要介護者・要看護者を対象としている。  

日本の特別養護老人ホームに近いものの、ナーシングホームは高齢者のみを対象とする施設ではなく高度の障害をもつ若年者なども対象としている。 病院に近い設備と体制を有するが、日常生活の介護に重点があり医師や看護師よりも介護士の数が充実している。

実際には2007年の統計では入所者の88%が65歳以上、 45%が85歳以上である。 ナーシングホームは、高額な費用、ケアの質、プライバシーの確保が十分でない生活環境などが問題となっている。 費用負担が重く、高齢者全体に占めるナーシングホームの入所者の割合は、65-84歳で2%、85歳以上でも14%にとどまる。

短期滞在型の施設もある。 公的医療保険のメディケアでは、病院の退院直後の3カ月に限り、通院で専門的なケアを受けることが不可能な場合にはナーシングホームのスキルド・ケア(skilled care)を利用できる。 3カ月を超える場合は、メディケイドの対象となる低所得者はその給付を受けるが、それ以外の人は他の保険の給付を受けるか自己負担となる 

日本の特別養護老人ホーム

身体上または精神上著しい障害があるために常時介護を必要とする高齢者を入所させて,養護する施設。 設置主体は地方公共団体および社会福祉法人等。特養。 特養ホーム。 

高齢化が世界中で進んでおり、世界各国それぞれ課題を持っています。 健康維持には頑張りましょう。 それには、緩急をつけたインターバル散歩の途中に時々『しゃがむ(「かがむ」ではなく、スクワットの最も深い姿勢)』ことが良いと思います。

(記事投稿日:2022/12/16、#611)

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『地球史上最大の陸の動物は、パタゴティタン、37メートル、69トン』 「地球上最大の海の動物、シロナガスクジラ、34メートル、199トン」

2022-12-16 09:01:09 | 動物

『地球史上最大の陸の動物は、パタゴティタン、37メートル、69トン』

『地球史上最重量の海の動物、シロナガスクジラ、34メートル、199トン

『恐竜は隕石衝突がなければ、一億年で絶滅せず、さらに生存・巨大化も!』

 

このように巨大な動物が一億年も棲息できた星、今も海中とは云え、棲息できる星は、やはり奇跡の星・水の惑星です。 最近の研究では、巨体に血液を送る心臓も、体重を支える骨格もそれに、十分耐えられる進化をしていたそうです(巨大化イコール滅亡ではなく)。 人間は新人・クロマニヨン人出現からでも約4万年の歴史です。 随分、地球を棲みにくくしております。

パタゴティタン

ウエブ情報から引用

 

 ウエブ情報から引用

 

『水の惑星』地球には夢とロマンがありました。 体重では、およびませんが、大きさではシロナガスクジラより、大きな恐竜が1億年も棲んでいたようです。 昆虫は、誕生から3億年、今でも健在。 恐竜は隕石の衝突による気候変動で絶滅したと考えられておりますがもう少し絶滅説を調べてみようと思いました。

 

昔、読んだ本ですが、これからの調査に、参考になりそうです。 『ゾウの時間ネズミの時間』は、動物生理学を専門とする生物学者、本川達雄氏の新書です。 1992年に中公新書から発行された。 動物のサイズから動物のデザインの論理が数理的に解説されている。 1993年の講談社出版文化賞の科学出版賞を受賞したものです。

 

これからの調査に、関連しそうな項目を、抜粋・引用します。

 

コープの法則:「同じ系統の中では大きなサイズの種は進化の過程でより遅れて出現 する傾向がある」(大絶滅がなかったら、もっと恐竜は大型化したか?)

 

❷島の法則:「島に住む動物と大陸に住む動物とではサイズに違いが生じる」

     (大陸の動物はだんだん大きく、島の動物はだんだん小さく)

 

ベルクマンの規則:「恒温動物では、同じ種で比較すると寒い地方に住む個体ほど体が大きい(表面積の体積比は大型化するほど小さくなる)

 

哺乳類はサイズに関係無く、「一生に打つ心拍数は約20億回、呼吸数は約5億回である」(これが本のタイトル「ゾウの時間ネズミの時間」)

 

水棲動物シロナガスクジラ

最初期のヒゲクジラ類は中新世(約2,300万年前から約500万年前までの期間)中期に出現した。 ヒゲクジラの出現は世界的な海洋環境の変動に影響されたのかも知れない。 海流系と水温の大きな変化はヒゲクジラの種分化を促し、原始的な種を淘汰していったのかもしれない。 現生のヒゲクジラ類は、ナガスクジラ科(イワシクジラ、ナガスクジラなど)、セミクジラ科、コククジラ科、コセミクジラ科の4科からなる。

 

世界最大の動物種:シロナガスクジラは動物種の中で最大の体を持ちます。 その体長は22mほどとされますが、確認されている最大個体は34mにもなります。この体格は、現時点で大きさが確定している地球に存在した動物種の中で最も大きいといわれています。

 

最大の恐竜であるアルゼンチノサウルスは体長45mといわれていますが、この数字は発見された脊椎骨などほんの一部の骨から算出した推定数字のため、確定しているわけではありません。 そのため現在確定で大きさが分かっているシロナガスクジラが、地球上に存在した中で最大の動物といわれているのです。

 

また、成体になると199トンにもなるという体重も、地球に存在した動物種の中で最も重いといわれています。 前述のアルゼンチノサウルスは推定体重が最大100トンといわれているので、それをはるかに凌駕する体重となっています。 この異様ともいえる体重は、シロナガスクジラの暮らす海にある浮力があるからです。

 

シロナガスクジラ(白長須鯨、Balaenoptera musculus)は、ヒゲクジラ亜目に分類される海洋哺乳類である。 シロナガスクジラの細長い体は、背側がさまざまな色の灰青色で、下側はやや明るい色をしている。

 

恐竜パタゴティタン Patagotitan 

アルゼンチン・パタゴニア・チュブ州のセロバルチーノ累層で見つかったティタノサウルス類の竜脚類の属である。 パタゴティタン・マヨルム Patagotitan mayorum 一種のみで知られる。 2014年に初めに報告され、2017年にホセ・カルバリードらによって公式に記載された。 誕生から、現在3億年も、生存し続けている昆虫には比肩できませんが、恐竜も凄い、1億年も、生存していました

 

2012年にアルゼンチン・チュブット州の採石場で牧場労働者によって化石が発見され、2014年にアルゼンチン古生物学博物館とアメリカの調査チームが18か月かけて6体分・150点の化石を発見し、2017年に新種のティタノサウルス類としてパタゴティタン・マヨラムと命名された。 属名は「パタゴニアの巨人」を意味し、種小名は発掘地に因んでいる。

最大の特徴はその大きさである。 見つかった化石は大腿骨だけでも2.4メートルに達し、胴椎は有名なアルゼンチンサウルスよりもやや大きめであった。 それらを基に推定される全長は最大37メートル、推定体重60~70トンとされ、史上最大の恐竜の一つとしてその名を世界に知らしめることとなった。

発掘された6個体は地層こそ違うものの同じ場所から見つかっており、この地域はかつて湖であり、このパタゴティタンたちはそれぞれ乾季の時期に命を落としたのではと考えられている。

棲息していた白亜紀前期のアルゼンチンには、全長12メートルの大型獣脚類ティラノティタンも棲息しており、この2種が捕食者と獲物の関係にあったのではと考えられている。

上記の化石を基に復元した全長37メートルの復元骨格がニューヨークのアメリカ自然史博物館とシカゴのフィールド自然史博物館で展示されており、最大級の恐竜の骨格として目玉となっている。


恐竜アルゼンチンザウルス

1987年にアアルゼンチンのフィンクル部層から発見され、同国を代表する古生物学者ホセ・ボナパルテとロドルフォ・コリアによって「アルゼンチノサウルス・フィンクレンシス」と命名された。 名前はそのまんま「アルゼンチン・フィンクル部層の爬虫類」を意味する。

発見以来、化石が全身の一割程度しか発見されていないものの、130cmにもなる脊椎などから推測すると、全長は少なくとも35メートルはあったとされる(当初は60メートルとされた)。 生まれた時はおそらく全長50センチ程度で、この大きさまで成長するまで40年近くかかったとされる。 史上最大の恐竜が何であったかは様々な議論があるが、とりわけ信憑性が高いとされるのがこのアルゼンチノサウルスである。 数少ない天敵は、同時期に棲息したギガノトサウルスやマプサウルスと言われている。

この恐竜において最も謎とされているのは、その体重である。 発見当初は100トンを超える史上最重量の陸生動物とよく言われていたが、近年、それでは体温が50度を超えタンパク質の変性を引き起こしてしまうという指摘に基づく否定説が出てきている。せいぜい75t程度か、はたまた50t以下ではなかったかなど、見解は研究者の間で分かれている。 実はアルゼンチノサウルスは一部の骨しか見つかっていないから全長約33~41メートル、体重70~90トンと文献によって大きさに差がある

シロナガスクジラは現存する最大の動物です。 最大サイズは33.8メートル、体重は190トンに達し、恐竜などの絶滅動物を含めてもシロナガスクジラより大きい動物は存在し得ていたのでしょうか。 この動物史を持つ『奇跡の星』『水の惑星』は凄いです。

(記事投稿日:2021/09/28、最終更新日:2022/12/15、#398)

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『トンガ海底火山噴火と津波で分かってきた温暖化と火山噴火!』 『親父を意識した「地震・雷・火事・親父」の諺は奥が深い、』

2022-12-15 15:37:38 | 地球・火山・地震・津波

『トンガ海底火山噴火と津波で分かってきた温暖化と火山噴火!』

『親父を意識した「地震・雷・火事・親父」の諺は奥が深い、

『この諺の「地震」は地震・火山・津波を含む、広義の地殻変動のこと?』

 

トンガ海底火山の大規模な噴火が発生したのは、日本時間の2022/01/15-1300ごろ。 この『トンガ海底火山噴火と津波』は、大気の波動による気圧の変化だけでなく、噴火に伴うカルデラの陥没や海底地滑りなど、海底の地形が変わったことで発生した波が、さらに津波を高くした可能性も指摘されています。 しかし、火山周辺を調べないと分からないことが多く、謎の多い今回の津波について、多くの専門家が今後さらに詳しい調査や分析を進めることになっています。

地球温暖化によって地殻変動のスピードを早めているとの説があり、彼らによると温暖化が気候変動と地震を引き起こすそうです。 過去の歴史を辿れば、
気候変動と地殻変動は関係しているように見えるそうです。
 

先ずは、津波のことをウエブ情報で再確認します。

津波(波長は数百km)は、地震や火山活動、山体崩壊に起因する海底・海岸地形の急変により、海洋に生じる大規模な波の伝播現象である。 まれに隕石衝突が原因となったり、湖で発生したりすることもある。 強風により発生する高波(波長は数百m)、台風や低気圧が引き起こす高潮、原因が解明されていない異常潮位とは異なる。 1波1波の間隔である波長が非常に長く、波高が巨大になりやすいことが特徴である。 地震による津波では波長600 km、波高5m超のものが生じた事がある(津波が陸上に達するとこの値は大きく変わる)。 

トンガ海底火山噴火と津波

2022/01/15、トンガ沖の海底火山の噴火、トンガの首都ヌクアロファの北方約65キロの沖合にある。 最後に噴火したのは2014年。 科学者らによれば、15日に噴火するまで約1カ月にわたって噴煙が観測されていた。  

その後、摂氏1000度前後のマグマが上昇し、摂氏20度の海水に触れたことにより、瞬間的に大規模な爆発が生じた。 海面に出ていた島の大部分が失われたことを考えると、今回の噴火は海底火山のカルデラが陥没するタイプの噴火だったのではないか 

今回の海底火山の噴火は8000kmも離れた日本にまで予期せぬ影響をもたらした。

『海中にある火山が噴火した場合、山が崩れる(山体崩壊)ことで津波が起こることは分かっていましたが、今回の津波発生のメカニズムは今まで認識されたことがないものでした。 またトンガの海底火山噴火で、太平洋のどこかで津波が発生した場合には、後から来る波と重ね合わさることで、日本列島沿岸地域は太平洋の島々と比べて波高が高くなることも確認されました。 今後はこうしたことにも警戒が必要です。』

常日頃から、世の中で一番怖いのは『核の冬』、これは狂った独裁者と併せて怖い、その次が『火山の冬』と、思っています。

火山の冬

大規模な火山噴火によって,大気に大量の火山灰や硫黄酸化物を含んだ火山ガスが放出され,それらがエアロゾルとして大気にとどま大規模なって,太陽光をさえぎり,気候が寒冷化する現象。 535年の大規模な噴火はインドネシアの文明に歴史的な断絶を引き起こした。 ジャワ島西部にはカラタンと呼ばれた高度の文明が栄えていたが、6世紀以後姿を消した。 

また、世界各地に異常気象をもたらした。 その痕跡は樹木の年輪から歴史文書に至るまで広範囲に亘っている。 この巨大噴火による気候変動を発端として、東ローマ帝国の衰退や、ネズミを媒介とするペストの蔓延、歴史に残らぬ暗黒時代の惨事の数々、イスラム教の誕生、ゲルマン人等によるヨーロッパ侵攻、中央アメリカのマヤ文明の崩壊、少なくとも4つの新しい地中海国家の誕生などが起こったと推論できるとされた。

 

トンガ海底火山「フンガ・トンガフンガ・ハアパイ」の位置関係

噴火したのは日本からおよそ8000キロ離れたトンガの海底火山、首都ヌクアロファのあるトンガタプ島の北およそ65キロの場所にあります。

ウエブ情報から引用

トンガ海底火山噴火が、地球史上の過去の噴火で推定できたランキングと比較、どのくらい大きな噴火だったか調べてみました。 先ずは噴火の爆発規模の確認です。

 

火山爆発指数(Volcanic Explosivity Index, VEI

VEIは1982年にアメリカ地質調査所のクリス・ニューホールとハワイ大学マノア校のステフェン・セルフが提案した火山の爆発規模の大きさを示す区分。 火山そのものの大きさではなく、その時々の爆発の大きさの指標。

VEIで分類した噴火の例(1)

ウィキペディア情報から引用

 

VEIで分類した噴火の例(2)

ウキペデイア情報から引用

2022年のフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山の大規模噴火は、現地時間2022年1月15日17時ごろに、南太平洋、トンガのフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山で発生した海底火山の大規模な爆発的噴火である。 噴煙の高さは57kmに達したことが日米韓の静止気象衛星の観測データで分かった。 英オックスフォード大などの研究チームが4日付の米科学誌サイエンスに発表した。 

 

観測史上最高で、地球大気の対流圏や成層圏を突き抜け、中間圏に到達していた。 見かけ噴出量は6-7km3、火山爆発指数は少なくともVEI-5と推定され、噴火によって発生した衝撃波(空振)は1883年クラカタウ噴火に匹敵する規模であった。 

この噴火で太平洋のほか、インド洋、大西洋など世界各地の沿岸で潮位変動が観測された。潮位変動は、トンガで最大20m、ペルーで2m、カリフォルニア州で1.3m、日本で1.2mなど。 またパース大学の研究によると、発生直後の津波の高さは90mに達したとされている。 この潮位変動の発生メカニズムは、大気圧によるもの(気象津波)と、噴火による急激な海水の移動(津波)が混在したと考えられている。(波は水の上下動、津波は海水の移動

標題、『親父を意識した「地震・雷・火事・親父」の諺は奥が深い、』『この諺の「地震」は地震・火山・津波を含む、広義の地殻変動のこと?』に従い、これからもいろいろ調べて勉強をしたいと思っています。

(記事投稿日:2022/12/15、#610)

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『刀のこと 3(日本の太刀と、西洋の剣・ソードとの違いとは?)』『武士の「太刀」と騎士の「ロングソード」戦わば、などと妄想を』

2022-12-11 12:05:15 | 兵器・戦争

『刀のこと 3(日本の太刀と、西洋の剣・ソードとの違いとは?)』

日本刀が今の日本刀の形を成した平安時代以降の太刀と比較』

『武士の「太刀」と騎士の「ロングソード」戦わば、などと妄想を』 

日本に両刃の剣がもたらされたのは弥生時代の後期(3世紀頃)と言われ、同時に鉄を加工する技術が伝来します。日本において刀剣と言うと、両刃ではなく片刃の刀剣が主流です。 

一般的には『剣・ソード』とは、刀剣の一種として、両刃(両側に刃)の刀身を持った、反りのない直刀のことを指すと理解しています。 世界には様々な刀剣の種類があり、日本刀もそのうちのひとつで、多様化を見せる刀剣のうち、西洋においては古くから剣が主流です。 西洋の剣は、武具として発展していきましたが、日本においては武具として反りの付いた片刃の日本刀が発展してきました。  

日本刀と外国の刀では使い方や特徴が違うと言われます。 日本刀は基本的に切れ味が重視されています。 また、刃の素材は硬軟2種類以上の鋼鉄を合わせて造られています。 そのため、刺すよりも切ることに重きを置いているようです。

その一方で外国の刀は切ることよりも突く・刺すことに重きを置いています。 刃の素材も1種類の鋼材のみで造っているのです。 このように構造や使い方が異なっているのです。 また、日本刀は基本的に種類が少なくバリエーションが少ないです。 それだけ研ぎ澄まされているのです。 しかし、外国の刀は種類が豊富でバリエーションもあります。 そもそもコンセプトが全く違う刀まであるのです。

これは日本では同一民族しかいなかったが、ヨーロッパなどでは外国人同士が戦うことが多くバリエーションが増えていったのだと言われています。 さらに観賞用の刀まで海外にはあります(日本刀は戦いのための武器ですが、家宝として飾って愛でる「観賞用」の意味合いが強いものでもあります)。 やはり、考え方や価値観が違えば刀も変わってくるということなのです。 

刀の変形には、日本の『薙刀(当初は長刀・なぎなたと呼ばれた)』と中国の『偃月青龍刀(略称青龍刀』がありますが、少数派ですので今回の標題では取り上げませんでした。 

先ずはウエブ情報の抜粋・引用から、長さや形状による日本刀の種類です。

日本刀のうち博物館などで展示されもっとも目にする機会の多いのが太刀です。 そのため、日本刀とは太刀のことだと思ってしまいます。 厳密には太刀より短いものを刀、さらに脇差、短刀と分類することができます。

  • 太刀(たち)
    平安時代後期~室町時代にかけて作られた刀身の長い日本刀のことを指します。 刀身の長さは70~80㎝、反りの強いことが特徴的。
     
  • 刀(かたな)
    室町時代の中期以降、江戸時代の末期まで主流となったのが刀です。 打刀と呼ぶこともあります。 長く大きく反りかえった太刀と違い刀身が60ほどと短く反りも小さいのが特徴です。戦乱の世にあっては、すぐに鞘から抜けるように機能性を追求したということになります。
  • 脇差(わきざし)
    刀の補助として作られたのが脇差です。 長さは30~60㎝、日本刀の一種ではありますが、当時は刀ではないという認識から武士でない一般庶民も所持することが認められていました。

  • 短刀(たんとう)
    脇差より短い、刃長30未満のものは短刀と分類されます。 帯刀を許されない席などで護身用として用いられたりしました。
     

ウエブ情報の抜粋・引用から、西洋の剣・ソードの長さや形状による種類です。

西洋における剣は、斬り裂くことを目的とした物より、突く、叩き斬ることで、その性能を発揮しました。最も、槍や盾が合戦の主武器であった古代では、とどめを刺す際の武器として、斬り裂いたり刺したりしていましたが、重い鎧が主流であった中世においては、鈍器や、両刃であることを活かした刺突武器として扱われていたのです。

なお、刺突した際に、刺した相手から剣を引き抜きやすくする目的として、中央には血抜きのための溝が作られています。

西洋には多くの国があることで、古来より大規模な戦争が起こり、剣が大量生産され、武器として長い間発展を遂げていきました。しかし、近世以降の重火器の台頭により、刺突に優れた細身の刀身を持つ剣が主流となり、装飾品としての意味合いが強まります。

西洋の剣の役割としては、日本刀と同じく、近接戦用の武器として用いられることがほとんど。しかし、剣は長く、隠し持つことが難しいことから、名誉ある武器とみなされ、日本における武士の精神である「武士道」のように、高潔な精神を表す「騎士道」の象徴として剣が見られることもあります。

現在の西洋の剣とは、競技となったフェンシングや、軍人の儀礼用剣、国旗の意匠などに見ることができるのです。 

中世剣史を代表する剣『ロングソード』

ウエブ情報から引用

中世初期にノルマン人が使用していた『ブロードソード』や、その影響を受けて作られた『アーミングソード』から発展・進化して、中世後期に誕生したロングソード。 11世紀から13世紀の中世ヨーロッパで発展を遂げた騎士達の剣は、14世紀になるとロングソードとして完成され、西洋の戦場に革新をもたらし、当時の騎士達にとって欠かせない武器となりました 

騎士を象徴する剣『ロングソード』は中世初期の剣よりも少し『長い』剣身に改良され、『両手』で握りやすいようにグリップ(握り)も長い物へと変化します。 一般的に全長は80~95cmほどで、大きな物は1mを超える物も作られました。 

真っ直ぐで両刃の剣身は、鋒が非常に鋭利で、なかには針のように極端に先細のロングソードもあります。 斬撃と刺突による攻撃で『板金鎧』を貫くほどの威力を持っていたと言われており、甲冑(鎧兜)が進化した戦場でも万能に使える武器でした。 

 

ヨーロッパで広く使われた鎌形刀剣『ファルシオン』

兵士だけでなく市民も持っていた万能な刀

ウエブ情報から引用

西ヨーロッパでは、14世紀から16世紀にかけてイタリアを皮切りに、古代文化の復興が盛んとなり、ローマやギリシャの古典的な芸術や学問などが取り入れられるようになりました。 この時代はルネサンス期と呼ばれ、中世後期から近代にかけて西洋全体で大きな復興運動となったのです。 この影響を受けてルネサンス期に流行したのが、ファルシオンという刀剣。 。 

 

中世・ルネサンス期の西洋剣で最も巨大な剣・ツーハンドソード』

ドイツ生まれ『ツヴァイハンダー(刃渡り2ⅿ)』

(日本刀の斬馬刀並みの破壊力)

ウエブ情報から引用

その名の通り両手で扱うために作られた剣で、短い物で180cm、長い物では刀身だけで、2mあるような物も存在していました。形状は中世騎士の代表的な剣であるロングソードのような一般的な剣と同様で、ロングソードをそのまま巨大化した物がツーハンドソードだと言えます。 

ツーハンドソードは、もともとドイツで作られていた『ツヴァイハンダー』という巨大な剣を起源としていて、15世紀から16世紀に西洋全体に広まりました。ツヴァイハンダーが作られた背景には中世の甲冑(鎧兜)が関係しており、当時の防御力に優れた金属製の「鎧」に対抗する「武器」として考案された。 

このツヴァイハンダーの使い手であるドイツ兵士が、神聖ローマ帝国の傭兵として雇われたことで、ツーハンドソードへと発展を遂げたのではないかと考えられています。 (『必要は発明の母』ともいわれます。イスラム騎兵がいかに強かったかが想像できます。)

 

また、この傭兵達が使用していたと見られるツヴァイハンダーには、敵の剣をはね返すための突起が、剣身のガードに近い部分に取り付けられていました。 こうして西洋では甲冑(鎧兜)の進化と共に、ツーハンドソードやツヴァイハンダーなどの巨大で強力な武器が開発されたのです。 

 

兵士の必殺武器・短剣『ダガー』(日本刀の鎧通し)

最後の一撃を与えるための小さな剣

ウエブ情報から引用

西洋では「古代ローマ」の時代から兵士の予備武器や暗殺武器として「短剣」が用いられていました。 中世から近世の西洋でも、長剣や長柄武器に引けを取らないくらい短剣が戦場で活躍したのです。 

十字軍の騎士が長柄武器などと共に携えていたのがダガーでした。中でも、一般的に使われていたのは「アンテニー・ダガー」という種類の物。アンテニーとは「カタツムリの触覚」という意味で、ポンメル(柄頭)に2本の丸い角飾りが取り付けられているタイプの物です。このアンテニー・ダガーは「リング・ダガー」というポンメルにリングが付いているタイプのダガーから発展した物で、どちらも当時の戦場で活躍していました。 

 

重装騎兵の活躍、ルネサンス期に最も活躍した『ハルバード』

日本の武器『鎌槍』以上の、馬・鎧への破壊力

 ウエブ情報から引用

多くの武器が登場したルネサンス期に、接近戦で最も有効的に使われていたのが「ハルバード」というポールアームです。

全長2.5~3mと大きな物が多く、形状としては、縦に伸びた槍と横に広がる斧を合体させたようなブレードに長いシャフトを付けた物で、ハルバードという名称も、ドイツ語で「ハルム」(棒)と「バルテ」(斧)をくっ付けた造語だと言われています。 

ここまで、外国の刀・長剣・ソードと日本の太刀との比較になりましたが、標題の『武士の「太刀」と騎士の「ロングソード」戦わば』などは、当面考えないことにしました。

記事投稿日:2022/12/11、#609)

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『二葉百合子さん、現在91歳とは思えない声量に驚きました!』『更に、凄いのが、そうそうたるお弟子さん、ますます大ファンに』

2022-12-09 00:02:29 | 歌・音楽・歌手

『二葉百合子さん、現在91歳とは思えない声量に驚きました!』

『更に、凄いのが、そうそうたるお弟子さん、ますます大ファンに』 

 

本日(2022/12/08)BSテレ東の『日本歌手協会歌謡祭 最終夜』で、『岸壁の母』などのヒット曲で知られ、2011年3月に引退した元歌手の二葉百合子さん(91)が、東京・中野サンプラザホールで創立60周年を迎えた日本歌手協会主催の『第49回歌謡祭』で特別功労賞を受賞。 披露された『岸壁の母』を拝聴しました。

 

11年前に引退され、現在91歳とは思えない声量に本当に驚きました。 3歳から浪曲で鍛えられた『「のど」と心肺機能』だからでしょうか、奇跡に思えます。 一方、思い出したのは、以前よく通ったNHKの『うたコン』で、ベテランの女性演歌歌手が往年の声量・うなり節に、苦労されたのを生で拝見したことです。

 

二葉 百合子(1931年 6月23日―)さんのウエブ情報の抜粋・引用です。

ウエブ情報から引用

日本の浪曲師、演歌歌手。 日本浪曲協会名誉顧問。 本名、大村 百合子(おおむら ゆりこ)東京都葛飾区堀切生まれ。 浪曲師の父・東若武蔵に師事し、3歳で浪曲師として初舞台。 関東節を女流ながらこなす稀な存在として、名を上げる。 1957年 には『女国定』でレコードデビューし、間奏に浪曲の台詞を入れる『歌謡浪曲』を確立させた。 1970年 文化庁芸術祭賞 優秀賞受賞。 事実をもとに作られ、菊池章子 が歌ってヒットさせた『岸壁の母』(作詞:藤田まさと、作曲:平川浪竜)を1972年に台詞入りでカヴァーし大ヒットさせたことで特に有名。

 

更に、凄いのが、そうそうたるお弟子さんです。

  • 石川さゆり
  • 坂本冬美(2002年の歌手活動休業中に弟子入り。二葉からの激励の言葉と歌のレッスンを機に、2003年活動を再開)
  • 原田悠里
  • 藤あや子
  • 石原詢子
  • 湯原昌幸
  • 嶋津亜矢
  • 岡田美鈴(元二葉百合江)
  • 二葉しげる(玉川カルテットメンバー)

かつての弟子

  • 内藤やす子

(記事投稿日:2022/12/08、#608)

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