知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

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『大ピラミッドのこと 14.1(日本と米国で半導体の結晶の研究、志村史夫・工学博士著の「古代世界の超技術」からの情報が凄い)』

2024-10-09 08:55:42 | 寺院・仏閣・神社・お社
『大ピラミッドのこと 14.1(日本と米国で半導体の結晶の研究、志村史夫・工学博士著の「古代世界の超技術」からの情報が凄い)』

『同時代(日本の縄文時代と)の「大ピラミッド(建造期間27年、ピラミッド群100基余は建造期間 約1000年)」と「ストーンヘンジ(建造期間500年」の比較も興味深い』


先ずは、この本の著者、志村史夫・工学博士のプロフィール、
1982年「シリコン単結晶中の不純物酸素および微小欠陥に関する研究」で名古屋大学工学博士(応用物理)。
1974年日本電気中央研究所、1983年モンサント・セントルイス研究所、1987年ノースカロライナ州立大学教授 (Tenure:終身在職権付) 。
物理学、半導体関係の専門書、教科書のほかに一般向け著書も多数あり、2002年(平成14年)日本工学教育協会賞・著作賞を受賞した。
半導体結晶が専門だが、古代文明、自然科学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている。

この方の、この著書について、ネット上には沢山の『感想・レビュー・コメント』が紹介されていますが、内容には、かなり納得された内容のものが多かったようです。

大ピラミッドに関する本で、自分がいろいろ読んだ中には、次のような二冊の本がありました。 自分には、すんなりと納得できない不思議な印象に残っています。

竹村公太郎氏著『日本文明の謎を解く』(その3)
有明海の干拓工法に、海に杭を打ち込む搦(からみ)工法というのがあることを説明し、そこからピラミッド建造の謎に迫る。
著者が参考にしたのは、視覚デザインの専門家、高津道昭筑波大教授の『ピラミッドは何故つくられたか』(新潮選書1992年)である。この中で高津教授は発見されているピラミッド80基はすべてナイル西岸にあることに着目し、「ピラミッドの正体はテトラポットであり、霞堤である
 という説を提起している。
著者はピラミッド建造の謎について、一種の公共工事ではないかという説に対して、人間が無駄とわかることを1000年間も継続することはできない。ナイル川の水を西の砂漠地帯に逃さないためにはどうするかという文明の存亡を賭けた重要事業であり、エジプト人たちが自ら誇りを持って従事した意味ある事業であるという。

視覚デザイン学の高津道昭氏著『ピラミッドはなぜつくられたか』(新潮選書)
 高津教授によれば、ピラミッドはナイルの流れを東寄りにして西の砂漠地帯に流れ込まないようにするとともに、ナイルが運んでくる上流の土砂を利用して現在形成されているデルタ地帯の耕地を増やすことが目的だったという。
  この説が現在どの程度の支持を得ているのかをネットで調べてみると、残念ながらまだ定説はないようで、墓であるとか雇用確保のための公共工事(吉村作治)だとかの意見は出ているが、高津道昭氏や著者のような意見は採り上げられていない。しかし、これだけの巨大土木工事を1000年間に渡って続けたということは当時のエジプトの人々にとっては明確な意図があったことは間違いない。個人的には説得力のある説であると考える。

この二つの説は『大ピラミッドの底面は海抜59.6m、ナイル川平均水位より約47.0m高い』という『ギザの岩盤台地の地形』の立地条件から不思議に思っていました。

この本の『古代世界の超技術』の第1章『ピラミッド」―「強度」と「形」の謎を解く』の抜粋と今後に課題;
  • 様々なピラミッドの形と変遷、階段ピラミッド(傾斜度33度7分)⇒屈折ピラミッド(傾斜度54度31分・43度21分)⇒四角(変則八角)錐ピラミッド(傾斜度51度52分)
  • ピラミッドの謎と魅力、最盛期の完成形四角錐(表三画面の中央に凹みあり変則八角錐)、クフ王のピラミッドに隠された謎

 ウエブ情報から引用

  • ヘロドトスが見たピラミッド(見なかった大スフィンクス)、ピラミッド建造後、2000年ほど経った紀元前450年のころで、不思議なことに、ヘロドトスの『歴史』には、大ピラミッドの前に鎮座する記述がまったくない。 砂にうずまっていて見えなかったからと推測?

ウエブ情報から引用

『砂に埋まったスフィンクスの絵』 1964年頃はスフィンクの首から下は沙漠の砂に埋まっていた。 1864(元治元)年、江戸幕府がヨーロッパに派遣した使節団がピラミッドを見物し、スフィンクス前で写真に納まった遣欧使節団の武士たち。

埋没していた時代のスフィンクス(デビッド・ロバーツ画、1838年)

ウエブ情報から引用

高さ20ⅿの大スフィンクスですが、窪地にあったとは言え、ヘロドトスの『歴史』に記述がないのが謎です。 
また、沙漠の砂に埋もれたなどは関係なく 『神々の指紋』で、グラハム・ハンコックの言う、8000年以上前に、大スフィンクスは建造されたとは、やはり考えられません。
繰り返しになりますが、大ピラミッドのことは、いろいろな本を読んでみて大分解ってきたように思っていますが、『増々、その凄さと不思議が残った』に、いつもたどりつきます。
まさに大ピラミッドの謎よ『永遠』にです。
(記事投稿日:2024/10/09、#968)
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