斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

マッケンジー湖での溺死②

2019年03月31日 10時07分47秒 | 水難・ういてまて
上空写真からの解析によれば、汀線から約20m沖まではウエイディング(歩いて)していける深さです。
その後、急激に深くなります。その先は透明度があってもひたすら青くなっていることから、かなりの深さになっていると考えられます。
このように急激に深くなっているのは、砂が落ちる構造になっているわけで、ウエイディングをしていて沖に出て、ある程度進んだところで水底の砂と共に落ち込むことが十分考えられます。

1人目が沈水すると、すぐあとの人がとっさに近づきます。そうすると1人目と同じように沈水します。
これを後追い沈水といい、複数の人が同一場所で同時に溺れる原因となります。



ウエイディングしつつ穏やかに水深が深くなる程度では、安心してウエイディングしてしまうし、急激に水深が変わるところで砂底であれば砂と一緒に落ち込むし、そういう条件がたまたま重なってしまった溺水のように想像できます。
ただ、現場を見てみないと最終的な結論には至ることができません。

Two 16-year-old boys have drowned at Lake Mackenzie




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