斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

兵器開発研究について

2016年02月04日 10時07分12秒 | 斎藤秀俊の着眼
本件については、過去にも本ブログで紹介しました。
私の基本スタンスは、兵器開発に大学研究者が積極的に関与することについて、私以外の研究者の行動や考えにとやかくいうものではないということ。

ペンシルバニア州立大学に勤務していた頃、大量破壊兵器、厳しい言い方をすれば殺戮兵器の開発プロジェクトに誘われて断った経験がありますが、それは次の期間のポスドクの給料が打ち切られることを意味していました。

日本の厳しい研究費云々というスタンスで語るような、甘い考え方、適当な考え方、しょうもないという妥協程度で考えるような事柄ではありません。研究は哲学でもあるのです。

兵器開発と言っても、大量殺戮兵器から、後方支援、侵略やテロや自然災害から市民の生命を守る開発研究があります。こういったジャンルをよくわきまえて、相当な目利きを持って従事するかどうかを決断すべきです。要するに研究を行う研究者には人生経験が必要なのです。米国の大学等で兵器開発の現状と考え方をしっかり勉強したような方が、しっかりとした哲学のもとで取り組んでほしい。
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