斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

科学研究費申請書書きのまっさかり

2014年10月25日 23時51分10秒 | その他
来年度の科学研究費の申請書書きがどこでも佳境に入っています。
科学研究費とは、毎年4月に配分が確定する日本学術振興会の研究費で、研究者にとっては、よりよい成果をだすために採択されなければならない、もっとも基本の研究費といえます。

20年前には、そんなに熱心に書かなくても、欄を文字で完全に埋めていればだいたい当たるものでした。10年前にはちょっと工夫をした書き方をすれば間違いなく当たりました。今では、解説記事並の美しい紙面で、内容もそうとう吟味されていなければ当てるのが難しくなってきています。

事前に研究者で読みあうのは、どこの大学でも当たり前になっています。しかしながら、読みあうにも、「何をどう指摘するか」がわかっている人が読まなければ、徒労に終わってしまうことになりかねません。そう、観点をもって事前プレビューをしなければなりません。

また、観点をもって事前プレビューをしても、その申請書を書いた人がプレビュー結果を素直に受け入れるかどうか、ここも重要な壁になります。つまり、申請者と事前プレビュワーとの信頼関係がなければ、これも成り立たなくなるということです。

私自身、今年はVOS塾での科研費申請書の議論に加えて、別途で今年から引き受けた事前プレビューを相当数こなしています。VOS塾では信頼関係の上で徹底的にやりあう(私もやられる側にまわります)のですが、事前プレビューではこの辺が不十分かな、と思っています。この辺りは私の不徳のいたすところではありますが。

いずれにせよ、この土日は徹底的に申請書書きをやらなければならないはずで、来週の連休は細かなチェックに時間を使わなければならなそうです。

最新の画像もっと見る