斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

こんなこともやります

2010年08月16日 22時17分09秒 | 水難・ういてまて
救助資機材は最先端材料の塊だって、知っていましたか?災害現場で万にひとつの材料破壊があったら、たいへんなことになります。そして、軽くて、丈夫で、火や水に強くなければなりません。ものすごい過酷な世界で利用される材料からなる災害救助現場は、回転翼機による救助現場です。切れたというのも大問題ですが、ひっかかるというのも回転翼機にとっては大問題です。あちこちぶらぶら遊ぶような素材からなるロープでは、軽くて丈夫でもだめです。水中にすぐに沈んでしまうと、水中の障害物に引っかかる恐れが高くなります。災害現場は、日ごろ注意していることでも、一瞬の隙で陥ってしまいます。一瞬の隙があっても材料の持つ本来の特性を利用して、最悪の状態に陥らないようにすることが可能です。まさに材料が織りなす、システム安全の世界です。

写真は、本日の実験の風景です。



着衣泳のホームページ http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/surindex.htm

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