杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

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non-HIVのニューモシスチス肺炎 パート2

2006年09月08日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。はっぎー先生コメントありがとうございます。 ご紹介の論文は以下にもアップしました。
http://www.rheumatology.org/publications/ar/2000/aug.asp

確かにRheumatology全体では免疫抑制剤使用患者でのPCPの発症は1%-2%程度のようですが、WGでPCPというのは6%程度で高いようです。以下参照です(大庭先生に教えていただいた論文です)
http://www.journals.uchicago.edu/CID/journal/issues/v34n8/011245/brief/011245.abstract.html
米国ではさらにTransplantation後やallo BMT後のPCPは5%-15%ともっと罹患率が高いようです あと病棟でたまに遭遇するのは脳外科領域でradiationと一緒にステロイドが投与されていて減量されている最中に肺が真っ白になりPCPというパターンがあります。脳外科領域ではほぼS/Tの予防内服はしてないのではないかと想像します(施設によってはしているかも)

More Than Meets the Eye [NEJM 2006;355:1048-52]

2006年09月08日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです
本題とは関係ありませんが、写真はMGHです。世界屈指のこの病院のスケールの大きさに圧倒されました。ところで今週のClinical Problem-solvingは

red urineの勉強になります。61才の女性で2日間の動悸と息切れを主訴に来院した症例です。この疾患は手術、ワクチン接種、輸血、感染などの後に出たりするようです。かぜっぽい症状のあとのRed urineではこの疾患もDDXに挙げる必要があるようです。
http://content.nejm.org/cgi/content/short/355/10/1048Hematuriaなのか、Pigmenturia (hemoglobiunuria or myoglobinuria)なのか、はたまた超レアケースのbeeturia or porphyriaなのかの
鑑別も含めて重要です。尿中にまず本当にRBCがあるか、どうか、dipstickで陽性となるかどうかが大事です。本疾患と同様の病態をとるのはinfections (typhoid fever, malaria, mumps, and clostridial sepsis), scorpion and snake bites, heavy exertion(march hemoglobiuruia)などなど。