杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

当教室への連絡をいつでもお待ちしております.
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入局,大歓迎です!

JSEPTIC :ジェイセプテイック

2008年03月29日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。群馬大学の林先生からあんずの呼吸にも、と以下のお知らせが来ました。呼吸器チームとしては集中治療を行うことも多いので是非参加をお願いします。

標準的な集中治療を普及させるために、聖マリアンナ医大の藤谷茂樹先生、自治医科大学さいたま医療センターの讃井將満と私の3人で、 IDATEN をモデルにした集中治療の研究会を立ち上げようと議論してきましたが、ようやく会の発足に至りましたので御報告させていただきます名称は日本集中治療教育研究会、英語名は Japanese Society of Education for Physicians and Trainees in Intensive Care 、略して JSEPTIC (ジェイセプティック) です。世話人には、私達の他、ユタ大学の田中竜馬先生、沖縄県立中部病院の松浦謙司先生、静岡県立こども病院の植田育也先生にも加わってもらい、スーパーバイザーとしてミズーリ大学の大庭祐二先生、顧問に自治医科大学の Alan Lefor 教授を迎えました。
会員登録希望の方は、氏名、施設名、 e-mail を明記して、聖マリアンナ医科大学救急医学講座の藤谷茂樹先生  shigekifujitani@marianna-u.ac.jp  あてに e-mail して下さい。職種は特に問いません。
メーリングリストの Mail Address は jseptic_ml@umin.ac.jp  です。ウィルスの侵入の危険性があるため、添付文章は禁止とさせてください。

 会則は下記のとおりです。
代表世話人 聖マリアンナ医科大学救急医学講座 藤谷茂樹 
       世話人   
自治医大さいたま医療センター麻酔・集中治療部 讃井將満
U. Queensland, Royal Brisbane and Women's Hospital, Department of ID
林 淑朗
ユタ大学集中治療部 田中竜馬
沖縄県立中部病院外科      松浦謙司
静岡県立こども病院小児集中治療科 植田 育也
スーパーバイザー
ミズーリ大学呼吸器集中治療内科准教授 大庭祐二                  
事務局、監事 藤谷茂樹 (世話人兼務)
会計監査 未定
事務局 聖マリアンナ医科大学救急医学講座
日本集中治療教育研究会 顧問
自治医科大学外科学教授 Alan Lefor

具体的な活動内容
1.重症患者を診ざるを得ない若いレジデントを対象に、重症患者の正しい診療の仕方を誰にでも簡単にというコンセプトで行えるように支援すること。
2.正しい手技の普及
3.シミュレーショントレーニング
4. SCCM がやっている fundamental disaster management のようなワークショップや、 Pro vs. Con 、 Refresher course 、テキストの出版、大規模研究のネットワーク作る。
5.年1回の総会と特別講演
6.年2回の学生、研修医、臨床医を対象とする集中治療セミナー
7.年 3 回の米国式ケースカンファレンス、 M&M
8.メーリングリストの運営
9.後期研修フェローシップの充実
現在の日本では、後期研修とフェローシップの定義が曖昧です。「集中治療専門医育成のためのフェローシップの統一カリキュラム作製」とした方がいいかも
10 .集中治療研修に関して
欧米では、一般できですが、日本ではなかなかできない
施設間の研修医の交換制度の促進
11 .集中治療領域における臨床研究 多施設臨床研究の推進

The varicella zoster virus vasculopathies

2008年03月24日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
以前に以下の報告をあんず医局からKanpo-Master et alで報告したのですが、
Evidence for vascular spread of varicella zoster-associated vasculopathy.[Ann Intern Med. 2006;144:535-7]
http://www.annals.org/cgi/reprint/144/7/535

それに対してコロラド大学のNagel MA, Don Gilden http://www.uchsc.edu/sm/neuro/から連絡があり私の症例について何度か情報をやりとりしてからはや1年半くらい経過したのですが、以下の総説が今月号の”Neurology”に出ました。

コロラド大学のNeurologistのprofessorのDon GildenはVZVの権威です。NEJMにもVZVに関してarticleを書いています。私も含めて3人があんず大学呼吸器グループでco-authorとして入れてもらいました。
The varicella zoster virus vasculopathies: clinical, CSF, imaging, and virologic features [Neurology. 2008;70:853-60]
http://www.neurology.org/cgi/content/abstract/70/11/853

大きなRCTも大事だと思いますが、症例報告でも英文で残すことによって、世界の人が思いがけず見ている、また、今回のように連絡が来たりして総説がでるなんて
驚きです。自分の症例で考えたこと、感じたこと、を認められた気がして大変うれしく思いました。今後もあんず発の報告を日本だけでなく世界に向けて発信していきたいと思います。(って気負いすぎ?!)
写真:コロラド大学professor Don Gilden

新見正則先生のサイト

2008年03月23日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。ブログの更新もなかなか厳しい今日この頃です。
ところで、以前より数回漢方セミナーでご一緒させていただいた新見先生が開設されているサイトを見つけました。新見先生は主治医が見つかる診療所でも毎週テレビでご活躍です。お話を伺うと、臨床のみならず研究分野でも様々なことをされています。ブログや講演会でのお言葉を拝見していますと、物の考え方、が共感でき
ます。私の尊敬する先生の一人となりそうです。http://ameblo.jp/mniimi 
http://www.mniimi.jp/index.html
新見先生のような外科医が沢山いるといいなあ、、と思います。以下のどらえもんラボという名前も型に捉われない自由な雰囲気がありそうです。
http://www.mniimi.jp/dora/index.html

Terry's nail

2008年03月17日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです

本日のInternal MedicineにKanpo-Master et alによる"Terry's nails as a part of aging"が載りました。この爪も須藤先生のレクチャーに出ていなければ見過ごしていたかも知れません。一生忘れられない症例となりました。百聞は一見にしかず、でしょうか、、気をつけて外来で見ていると、糖尿病などでterry's nailを良く見かけるということも知りました。以下、フリーでダウンロード可です。http://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/47/6/47_567/_article/-char/ja/

アレルギー性鼻炎、花粉症の季節です

2008年03月14日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
いやあー、花粉症の季節です。私ももれなく花粉症の一員ですが、さほどひどくは
ありません。しかし、症状出現に乗じて様々な漢方の内服に自らトライしております。小青竜湯は私には結構効きます。やはり麻黄と石膏が利水と清熱という意味で
keyの生薬となります。エキス剤には大青竜湯がないため、麻黄湯+越婢加朮湯
もしくは桂枝湯+麻杏甘石湯で代用することも可能なようです。ということで
先ほど後者を試してみました。麻杏甘石湯の1剤でも石膏10g, 麻黄4gが入っていて結構効く印象があります。ちなみに桂枝湯は多汗症の人にずばっと効くことがあるようです。もともと表証に効く薬です。いずれの薬も比較的速効性があると思います。漢方は眠くならないのもいいですし、鼻汁のみならず鼻閉にも効果あります。小青竜湯や麻杏甘石湯は喘息発作でも時々使用しています。ということで、まず花粉症には小青竜湯を試すことをお薦めします。

Thymoma と Good's syndrome

2008年03月11日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
Thymomaは様々な免疫学的異常により重症筋無力症や血球の異常などを起こすことが知られていますがFailure to respondのhttp://blog.goo.ne.jp/23c2230/e/ae3d0beb55ea1e5b006bfe6e444475e6ところでも出てきたGood's synrdomeの総説をざざっと読んでみました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12499426?ordinalpos=19&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum。ただのthymomaとあなどることなかれ、、
そこにはhumoral and/or cell-immunityの低下が潜んでいるかも知れません。
症例をよく観察することが重要になると思われます。

Microorganisms associated with infection in patients with Good's syndrome
Bacteria
Haemophilus influenzae, Streptococcus pneumoniae, Staphylococcus aureus, Salmonella spp, Campylobacter jejeni,
Viruses
CMV,HSV, VZV, Human herpesvirus8

Fungi
Candida albicans, PCP
Protozoa
Giardia lamblia

少しだけそそった論文 心臓関連

2008年03月10日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
少しだけ気になった論文は今週のBMJのClinical reviewです。
http://www.bmj.com/cgi/content/extract/336/7643/550
ざっと読むとガイドラインごとの微妙な違いも教えてくれてますが、強いて重要な点を挙げるとすればSADには気をつける。ということでしょうか、、はしょりすぎ?
S: syncope, A: angina, D: dyspnea, ASにおいてはこれらの症状が出現した場合
平均余命は2-3年となります。またendocarditisの予防投与も必要です。

その他、心臓つながりでは、NEJMからA key Miscommunicationで
http://content.nejm.org/cgi/content/short/358/10/1054
以下のheart soundが聴こえたかも知れない症例が出ています。
http://filer.case.edu/~dck3/heart/sounds/pda.html


Acute pulmonary embolism

2008年03月09日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Maseterです。
ブログの更新が最近、滞っているとの指摘を数人の先生から受けましたのでがんばりたいと思います。
今週のNEJMにAcute pulmonary embolismのreview articleが出ています。
http://content.nejm.org/cgi/content/short/358/10/1037
ざっと読みましたが、あまり新しい知見はないのですが、pretest-probabilityを
計算するCanadian (Wells) prediction score, Original Geneva(Wicki) score,
Revised Geneva scoreなどまとめて載っています。個人的にはWells criteriaを
よく使っていますが、これが2点以下でd-dimerがnegativeならばNegative predictive valueは99.5%となっています。ただいつもひっかかるのがPE as likely as or more likely than alternative diagnosis→3点の有無です。
physicianはこれについては臨床情報、レントゲン、ECG, labo dataをもとに
PEっぽいかどうかを判断するとのことです。昔、自分の目の前で病棟でPEになった骨頚部骨折術後の米国人(100kg以上の女性)のことを良く思い出します。

感染症診療のエビデンス

2008年03月09日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
感染症診療のエビデンス、という本が出版されました。
http://www.bunkodo.co.jp/book_detail.html?no=704
これは研修医、若手医師が普段日常診療で良くある疑問を集めて、日本全国の感染症好きな若手医師総勢50人がかりで、現時点でのエビデンスを集めた本です。私も2項ほど担当しました。この疑問を集めるためのメーリングリストが一時期存在していたんです、、、これも質の高い本です。
本郷先生の本とセットでどうでしょうか?(笑)

不思議に劇的、漢方薬の先生

2008年03月09日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
今日は漢方医の益田総子先生のレクチャーを聞いてきました。漢方はもはやライフワークになりつつあります。勉強というより趣味の領域でしょうか、、
お題は、”皮膚疾患”に関して。
皮膚を一つの臓器として捉えている点、病名ではなく皮膚症状や時によっては
他臓器を念頭においた治療をする。皮膚疾患は難しいが、治そうとすると病名は
どうでも良くなる、とのことだった。やはり感じたのは、患者のcharacterと皮膚の状態、証、環境、すべてを考えての治療になっている。どんな人にどのように効いたのかが、先生の中では体系化されているように思われ、それを思い出しながら
優しく語ってくれる、という内容だった。少人数でのレクチャーだったが、本を何冊か読んだ僕はファンの一人であったため有意義な時間だった。

都はるみ

2008年03月02日 | 本日は、、、、、、
続けてぴらおです。

病理のC先生と吉祥寺に戻ってきましたら
もう少し飲みましょうと誘われて
3時半まで飲んでしまいました。

その時に都はるみは現在(2008年3月1日時点)60歳以上か未満か
という話題になり、このブログの読者にも質問してほしいと言われました。

ということで、60歳以上か未満かのお答えのコメントお待ち致します。
検索すればすぐに分かってしまいますので正解は見ずにお願いします。
コメントを頂けたらC先生からプレゼントがあるかもしれないです。

PS
今回は遅い時間まで飲んでいましたが宇宙人は現れませんでした。

沖縄そば やんばる

2008年03月02日 | あんずのlethal weapon
ぴらおです。

今回、打ち上げ後のラーメンはラーメンではなく
青木先生お勧めの沖縄そば やんばる に行きました。

http://www.shinjuku-yanbaru.com/shop1.html

私が注文したのは野菜そばです。
麺はそんなに太くないですがしっかりとコシがありました。
しかも喉越しも良く美味しかったです。
スープは濃厚で、麺だけでなく野菜との相性も良かったと思いました。
ただ、塩味が強いのでスープを全部飲むことは出来ませんでした。
本場の味とお店が言っているとおり私が沖縄で食べたのと同じ感じでした。

病理のC先生も美味しいと言っていましたが、島唐辛子(泡盛につけこんだ唐辛子)
のアルコールが足りないのがマイナス点と言っていました。
ただし、これはお酒好きの人だけの感想じゃないか、、、と思います。

御礼

2008年03月02日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
無事に第3回の抗菌薬感受性セミナーが終了しました。
青木先生、佐竹先生はじめお世話になりましたファイザー製薬のかたがたにも
御礼申し上げます。
下関から来ていただいたE先生や大阪のS先生、群馬のH先生など遠くからの参加を
ありがとうございました。

写真:半夏