お疲れ様です。コソ染め太郎です。
いやぁ、感染症って何でこんなにも人を苦しめ、また幸せにするんでしょうか?
菌との戦いは基本的には人類が勝ちます。(殺菌という観点だけなら)
もう馬鹿と言われようがカルバペネム+VCM(±LVFX)なんて使っちゃえば十中八九はこっちの勝ちですよね。
だけど、
1.人類の未来のために狭域抗菌薬で攻める
2.菌の置き土産(炎症とか)
3.抗菌薬の副作用(腎障害とか)
などがあり、菌との戦いは苦しいんですよね。
逆にその治療が上手く行った時の喜びと言ったらありません。
感染症、最高!
感染症の患者さんが入院してくるとオーベンに、
「なんかイキイキしてるね」
って言われます。
…
いや、別に普段の診療を手抜いてる訳じゃないっすからね!
興味があるの感染症だけじゃないっすからね!
…たぶん。
という事で、今日のコソ染めです。(実際の症例を元にした架空の症例です)
今回はグラム染色が役に立ったが、「ざわ……ざわ……」した1例です。
昔、急性腎盂腎炎からの敗血症性ショックの患者が入院してきました。
早速、グラム染色をしてみると…
おお、いるいる。
とりあえず「緑膿菌じゃなさそう」という事は分かりましたが、それ以上の同定は僕には困難でした。
(逆にそれ以上同定するのは危険ですし…)
という事で…
CTRX!
でも本当に効くのかしら?
時間経過で敗血症の症状が進み、ノルアドレナリンを使用し始めました。
そういう時は!
数時間後にもう一回グラム染色を見てみればいいですよね!
尿がきれいになってればいいですもんね!
「ざわ……ざわ……」
尿が出ない!
しまった!ショックで無尿になっている!
「ざわ……ざわ……」
ノルアドの量が増えてゆきます。
「ざわ……ざわ……」
尿はまだか!尿はまだか!
血圧保って、ラシックスをガンガン使ってやっと少量出たのが12時間後。
早速、染めてみると…
ふー、これで一安心。
全く心臓に悪いって言ったらもう…
同定された菌はE.coliでした。
こんなに長い菌体のE.coliってあるんですね。難しいなぁ。
ちなみに、上手い具合に調節された抗菌薬を検体に混ぜて検鏡したら抗菌薬が効くかどうか分からないですかね?
そうすれば、こういう検体が得られない時にも「ざわ……ざわ……」しないですみますし。
なんならそれがキット化されて色とかで分かればいいのに。
作って、誰か偉い人!
いやぁ、感染症って何でこんなにも人を苦しめ、また幸せにするんでしょうか?
菌との戦いは基本的には人類が勝ちます。(殺菌という観点だけなら)
もう馬鹿と言われようがカルバペネム+VCM(±LVFX)なんて使っちゃえば十中八九はこっちの勝ちですよね。
だけど、
1.人類の未来のために狭域抗菌薬で攻める
2.菌の置き土産(炎症とか)
3.抗菌薬の副作用(腎障害とか)
などがあり、菌との戦いは苦しいんですよね。
逆にその治療が上手く行った時の喜びと言ったらありません。
感染症、最高!
感染症の患者さんが入院してくるとオーベンに、
「なんかイキイキしてるね」
って言われます。
…
いや、別に普段の診療を手抜いてる訳じゃないっすからね!
興味があるの感染症だけじゃないっすからね!
…たぶん。
という事で、今日のコソ染めです。(実際の症例を元にした架空の症例です)
今回はグラム染色が役に立ったが、「ざわ……ざわ……」した1例です。
昔、急性腎盂腎炎からの敗血症性ショックの患者が入院してきました。
早速、グラム染色をしてみると…
おお、いるいる。
とりあえず「緑膿菌じゃなさそう」という事は分かりましたが、それ以上の同定は僕には困難でした。
(逆にそれ以上同定するのは危険ですし…)
という事で…
CTRX!
でも本当に効くのかしら?
時間経過で敗血症の症状が進み、ノルアドレナリンを使用し始めました。
そういう時は!
数時間後にもう一回グラム染色を見てみればいいですよね!
尿がきれいになってればいいですもんね!
「ざわ……ざわ……」
尿が出ない!
しまった!ショックで無尿になっている!
「ざわ……ざわ……」
ノルアドの量が増えてゆきます。
「ざわ……ざわ……」
尿はまだか!尿はまだか!
血圧保って、ラシックスをガンガン使ってやっと少量出たのが12時間後。
早速、染めてみると…
ふー、これで一安心。
全く心臓に悪いって言ったらもう…
同定された菌はE.coliでした。
こんなに長い菌体のE.coliってあるんですね。難しいなぁ。
ちなみに、上手い具合に調節された抗菌薬を検体に混ぜて検鏡したら抗菌薬が効くかどうか分からないですかね?
そうすれば、こういう検体が得られない時にも「ざわ……ざわ……」しないですみますし。
なんならそれがキット化されて色とかで分かればいいのに。
作って、誰か偉い人!
腸内細菌っていやですよね。このまえ、うちの病院の症例検討会で、尿からCAPのESBL+のE.coliがでたってのを聞いて、ドキドキしました。
ESBL産生遺伝子なんて無くなってしまえばいいのに・・・
あれ?先生のグラム染色性格判断、グラム陰性桿菌じゃなかったでしたっけ?
市中感染のESBLって話には聞いて事ありましたが、実際に経験されてるんですね。
市中感染でいきなりカルバペネムとか選べないっすよ。
ESBL産生遺伝子だけじゃなく耐性菌なんかいなくなってしまえばいいのに…
見たところ、膿瘍成分が多いのでしょうか?閉塞機転は無いでしょうか?僕はそれが気になります。
菌は大きいので腸内細菌の可能性が高いと判断出来るのでは無いでしょうか?両端が濃く染色されていますし。ESBLが不安でしょうが、プレショックが無ければCTRXかCMZが選択されそうですね。過去にLMOXという薬ありましたがこういう時使えるでしょうね。
スライドガラス上で皮内反応用の抗菌薬を作用させてみると伸びた菌が確認出来そうです。伸びる=効果ありと判断されるんでしょう。尿が取れる場合は2時間後に再採取すると菌が少なくなっているかどうか、菌の伸びがあるかどうか確認も出来ますね
いつもお世話になっております。
この症例ではESBLではなかったのですが、もしも…と考えるとゾッとします。
ちなみに閉塞機転はありmせんが、UTIを繰り返していたので何かベースにあったのかもしれません。
皮内反応用の抗菌薬ですか。
配合が難しそう。何mlまぜるかで変わってしまいそうです。
とりあえず数時間後のグラム染色再検が最も有用なんでしょうね。
もともと、尿はPKPDっていう臓器じゃ無いので適当で良いんじゃ無いですかね。
そうなんですか!
じゃ、今度やってみなす…
って言いたいですが、コストとか大丈夫かなぁ…?
ダメって言われそう…