Kanpo-Masterです。
徳田先生の教育回診がありました。回診前にまず徳田先生の論文をおさらいして、、
http://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/46/23/1885/_pdf
COPDのphysical diagnosisに焦点をあてて、、もちろんそればかりではないところがすごいところですが、、
回診中に出てきたphysical signおよび見せていただいたものは、、樽状胸郭変形、栄養状態の評価(三角筋、上腕三頭筋、大腿四頭筋を見る)、JVPの測定、胸鎖乳突筋の肥厚、吸気時の鎖骨上窩の陥没、short trachea, 中斜角筋の活動性の亢進と肥大(IP患者で),PMIのSubxiphoid shift、Ⅲ音の聴取、Ⅱp音の亢進、
palmar pale, COPD患者での口への放散(early inspiratory crackle)、
呼吸音の捉え方:early, early-to-mid, late, holo crackle, palsus paradoxusのやり方(これは血圧計がすぐ見つからなくて断念),Schamroth sign (clubbingのためダイヤモンドの消失によるサイン)、rattling(手をおいたらねずみが走っている音が、、?),vocal fremitus, tactile fremitus, egophony,pectoriloquy(whispered)のチェック、 胸水のauscultatory percussion, 気胸でのCoin test, 肝腫大の評価の仕方(percussion+scratch test)、などなど沢山ありました。
まだ書ききれていないと思いますが、濃密な2時間半+飲み会でみんな目からウロコの日でした。受けた衝撃はかなりのものです。積極的に質問が出ていたのも驚きました。徳田先生に感謝するとともに、医学教育に関して理解のあるボスで良かった(教授では全国探してもそうそういないと思います)、と心から思った一日でした。徳田先生が監訳されたベイツの本が出ました。前日に購入して呼吸器と心臓だけ僕は読みました。サインももらいましたが、、また、夏のビールのおいしい季節に来てくださるそうです。