杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

当教室への連絡をいつでもお待ちしております.
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入局,大歓迎です!

広島へ

2009年09月27日 | Kanpo-Master の部屋
昨日は朝5時前に起き、広島へ行ってきました。
mesotheliomaの会というのがあり、全国からatypical な画像や臨床症状を呈した
caseを集めてdiscussionする、というものです。某省も関わっているようです。中には結論が出ないと次回までいろいろと調べる、という宿題を出されているのも2例くらいありました。病理の先生が多かったですね。放射線科の先生、呼吸器科もいましたが、、。濃厚でしたが勉強になりました。5時間みっちり勉強した後は、
帰りのわずかな時間を使い、広島といえばお好み焼きでしょ。といことで病理の重鎮の先生おすすめ”みっちゃん”とタクシーに言えば分かる、、と言われたのですが、ほんとに着きました。ねぎたっぷりで5人で4枚を平らげました。往復10時間近い日帰りの旅はかなり疲れましたが、初めての広島はお好み焼きで〆ました。

新潟へ、、

2009年09月25日 | Kanpo-Master の部屋
昨日は新潟へ、laboのカンファレンスに参加させてもらいました。自分の実験の
報告もしました。話は自分の遠く及ばない領域のものが多かった(難しくて手技的にも圧倒的に及ばない)です。ただ実験にかけたパワーは負けてない気がします。たぶん。ところで、帰りは医局長と寿司いきました。決してこれがメインではありません、、。

朝日

2009年09月17日 | Kanpo-Master の部屋
あの~、昨日は当直でした。
医局のソファでいつものとうり、気づいたら寝ていました、、。
朝起きて腰が痛かったのですが、6時過ぎに研究室に向かってあるいていくとき
すごくきれいな朝日を見ました。
構内にはあんずの実があちこちで落ち、せみの声は段々弱くなり、すがすがしい風が秋の匂いと一緒に顔をなでていくさわやかな朝でした。i Phoneで思わず撮影、、。

あんずの呼吸、イベント (第二報)

2009年09月16日 | お知らせします
10月3日土曜日に、あんず医局の説明会をお知らせしました。
ただの説明会ではありません。医局の説明会というより、杏林という場所にも一度この機会に遊びに来てください。 
ということで、当日は以下のイベントを催します。こっちが目的でもどうぞ参加ください。
ちょっとでも時間があれば来てください、損はさせませんよ。

1) 胸部レントゲン写真読影クイズ:異常陰影を探せるかな?(読影法の基本)
2) 気管支鏡検査の基本、講習:ちょっと触ってみて!!実践的な内容です。
3) Kanpo-Masterに挑戦:内容はまだ公表できないようです。何かな?


呼吸器内科の領域に興味ある人、他大学をみてみたいという人、はたまたKanpo-Masterに会ってみたい人、 場所と時間の確認をしますので参加希望の方は下記にメールください。

対象者:臨床研修修了予定もしくは修了後の医師
日時:10月3日 土曜日  午後2時
集合場所:杏林大学医学部研究棟 3階 大会議室
連絡先: 杏林大学医学部 呼吸器内科  石井晴之  23c2230@mail.goo.ne.jp

まだまだ多くの人に来てもらいたいです。連絡お待ちしております。

Malignant mesothelioma

2009年09月15日 | Kanpo-Master の部屋
最新のCHESTから、、mesoのreviewが出ています。
Malignant pleural mesothelioma [CHEST 2009;136:888-896]
ざっと読むと、、Serum biomarkerについての記載、、SMRP (soluble mesothelin-related peptide)MPF (megakaryocyte potentiation foactor), Osteopontinなど
どれも臨床でルーチンに測定、、というわけには行かない感じ、、
最近、ようやく使えるようになったantifolateのpemetrexedに関しては、、
ランドマークstudyと思われるJ Clin Oncol 2003;21:2636-2644 では実はpemetrexed-cisplatinは6コース以上投与された患者はいない、4~6コースでこの治療をやめるか、もしくはpemetrexed単剤などで治療し続けるかははっきりしていない。また治療の入りどきは病気が増悪してからよりも診断された時にしたほうが良さそう(あたり前の気がするが、、)

あとmesotheliomaに関連してLight先生の黄色い本に書いてありますが、胸水中の
ヒアルロン酸のカットオフ値は75mg/Lとなっています。これで感度は56%, 特異度100%となりますが、根拠にされている論文は、、
[Clin Chem 1994;40:777-780]です
単位は日本で測定すると75000ng/mlですのでご注意を。

聖路加のリウマチセミナーに行ってきました

2009年09月13日 | Kanpo-Master の部屋
さて、私saraはこのセミナー行ける限りは行っております、、、。いつも勉強になります。今日はT総統と行ってきました。本日もBehcet's diseaseや症例検討(IgG4 postivie disease、壊死性菌膜炎)、若年性特発性関節炎、肺高血圧症(遅れて聞き逃しました、、)などいろいろありましたが、なんといっても膠原病と眼病変が勉強になりました。以下は自分のメモなので間違っていたらすいません、、、。眼科医の薬の使い分けも少し分かった気がします。防腐剤の有る、無しも考えて点眼しなくちゃいけないとかそうだったんだ、、という発見がいろいろありました。あと思ったことは他人の(世界の?)エビデンスを探してそれをまとめるということは手間暇かかりますが誰にでもできる、ことです。どんな会でもそれだけを話されると最近は演者の話し方によっては聞いているこちらがつらくなります。しかしながら自施設のデータをきちんと持ってうちではこうで他施設とはここが違う、とか、外に向かって発信できるエビデンス(データ)を持つことの重要性を感じました。そういう意味でもすごく勉強になったreviewでした!!

■角膜炎は感染症が多い
Relapsing Polychondritis (RP), Wegener disease(WG)

■強膜炎
膠原病が多い RA>WG>RP>SLE

■ブドウ膜炎
虹彩炎、毛様体炎、脈絡膜炎
Behcet> HLA B27関連 (ASなど) >SLE, psoriasis, RA > 炎症性腸疾患 (UC, Crohn) > JRA

■ Dry eye
膠原病でSJSが多い


● Behcet
ブドウ膜炎が主体で眼の炎症発作を繰り返すのが問題(炎症発作後に視力が下がる)前蓄膿性虹彩毛様体炎と網膜ブドウ膜炎を呈する、
発作時の治療→ステロイド点眼、トリアムシノロン(ケナコルト)のテノン嚢注射、
          ステロイドの結膜下注射

継続治療→全身投与として 1st: コルヒチン (0.5~1.5mg)1mgでの使用が多いとのこと
             2nd: シクロスポリン(ネオーラル)~5mg/day
1stと2ndの併用でも駄目ならレミケード5mg/kgで。
コルヒチン、シクロスポリンでは肝臓、腎臓障害、神経障害、下痢などで25%が中止になる場合がある(T大のデータ)

ブドウ膜炎の発症からレミケード開始まで平均7.7年くらい経過、平均2年のfollowでは眼発作の回数はかなり減り症状が安定する、12.0±8.3回/年→ 1.5±2.4回/年へ
レミケード:眼発作を著明に抑制、視力低下を抑制する可能性ある、
しかしながら眼発作がおさまらない例が50%くらいある、、とのこと。
プレドニンは重症例では10mg~20mg使う場合もある。

●RA
強膜炎 1%
虹彩炎 数%
ドライアイ 

強膜炎を繰り返すと強膜のひ薄化を起こす(肉眼ではその部位がピンク色に見える)→前部ブドウ膜炎を起こす→穿孔する前に、強膜パッチ手術が必要

●SJS
dry eyeで1000万人いるとされる、結膜充血、角膜びらん
Shirmmer 5mm以下/5分で陽性、(BUT)涙膜破壊時間は、まばたきをして涙液が角膜を覆って、はじけるまでの時間→異常は5秒以下、Rrose Bengal test
参考資料は あたらしい眼科 24;181-4:2007 嶋崎潤

人口涙液(角膜に傷がない場合に使う):マイティア 防腐剤あり、一日6回まで
               ソフトサンティア 防腐剤なし、何回でも可

ヒアルロン酸(角膜に傷がある場合に使用、治癒の促進を狙う)
               ヒアレイン(0.1) 防腐剤あり 一日6回まで
              ヒアレインミニ(0.3) 防腐剤なし、何回でもOK
その他、タリビット軟膏 一日1~4回まで

●AS
HLA B27 関連ブドウ膜炎
虹彩炎では虹彩の癒着解除目的で散瞳剤を使用、ステロイド点眼も

●SLE
20%-30%に網膜症を起こし、通常は両側性、一度は眼科でのスクリーニングを
ds DNA抗体、補体などは網膜炎の活動性とある程度相関する。

●RP
強膜炎が多い、虹彩炎は稀、ケナコルトの結膜下注射は有効

●WG
4~5割に起きる、強角膜炎、潰瘍、眼かの占拠性病変での発症

●大動脈炎症候群(Takayasu disease)
眼病変は総頚動脈の閉塞によって起きると考えられる
急性期:一過性黒視症
慢性期:網膜動脈の虚血性変化

●CMV infection
免疫不全の患者の白いdotをみたらこれをまず疑う
網膜上の白色滲出班(細かいdotの集ぞく)
網膜血管に沿って拡大、閉塞性血管炎、出血し網膜壊死、剥離を起こす

骨髄抑制などでivに耐えられない場合は眼注あり
ガンシクロビル 200-1000ug/50ml
ホスカルネット 1200-2400ug
を1~2週ごとに1回、4回くらい打つと改善あり。

新型インフルエンザのポスター

2009年09月11日 | Kanpo-Master の部屋
監修:静岡がんセンター、制作:協和医科機械株式会社で新型インフルエンザの
ポスターができたそうです。Twitterで知りました。
http://proxy.f3.ymdb.yahoofs.jp/bc/270571c9/bc/fe94/20090910%a1%a1%bf%b7%b7%bf%a5%a4%a5%f3%a5%d5%a5%eb%a5%a8%a5%f3%a5%b6%a1%a1%c0%c5.pdf?BCl4gqKBlDk.Kkgg
グラム染色道場の師範様の施設データも載っているようです。

そうなんだ、、、twitter、、

2009年09月09日 | Kanpo-Master の部屋
そうか、、。自分の勉強(ML関連)仲間だと思っている人たち、、、(他院のヒトが多いですが、、)は知らない間にiPhoneを使っていたり、知らない間につぶやく人が多くなってました、、。そう、、twitter、、というものらしい、、。つぶやきシローはあまり見ません今日この頃です、、。私まだよく飲み込めてませんが、とりあえずいろいろな人をフォローし始めます。

茨城での学会発表

2009年09月05日 | Kanpo-Master の部屋
さて、学会発表というのは初めてというのはドキドキするものです。自分もそんな時代があったかなああ、などと考えてしまいますが、、
今日はT本先生が初めての発表をしました。これまで田辺三菱で2回の発表、TICで
1回、そして学会発表となりました。今週は特に前日がTICの発表だったのでタイトなスケジュールでしたが、、、。お疲れ様でした~、、。