杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

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それぞれの場所で、、

2009年04月26日 | Kanpo-Master の部屋
さて、感染症学会総会の余韻を残しながらも土曜日は外勤先の歓送迎会、そして
今日は大学時代の友人の結婚式に行って参りました。おめでとう!
J大学のサッカー部の同期や先輩も新規開業もしくは親のあとをついで診療を続ける先生が多くなってきました。JリーグなどでスポーツDrとして活躍している先生もいるようです。またロンドンオリンピックやU-17のサッカー日本代表の帯同するDrに選出された後輩もいます。大学時代をサッカーを通じて過ごした仲間に会うと
今でも当時の思い出話で盛り上がります。うれし泣きというのは東医体で幹部で優勝した時に初めて経験しました。もう経験できないかも知れません。熱かった、、。試合前のmeetingは5時間に及ぶこともあり、医学部とは思えないほど真剣でした。今は、家を買ったとか、子供が生まれた、とか親が倒れたとかいろんなことに話が及びます。そういう年代になったんだ、、。みんなは生き生きした目をしていて、ハチャメチャだった学生時代と勢いは全く変わらないように思います、、。(特にサッカー部はみんな勉強はできなかったがガッツはあった、、。)医師になって10年前後というのは、ある程度一人で仕事ができるようになり、生き方そのものについても考える時期かも知れません。またそれぞれがそれぞれの専門分野でがんばっていることも確認でき、失敗談、勉強になった話しなどいろいろ聞きました。医師としての役割、家庭人としての役割、何のために、誰のために、人生とは、、生きるとは、、幸せとは、、、フット考える瞬間でした。

写真:感染症学会総会でポスター発表するA先生、ちなみに司会は本郷先生

またまた、徳田先生のペーパーが出ました!

2009年04月24日 | Kanpo-Master の部屋
今度は尊敬する徳田安春先生からpdf頂きました。
早速これから読むところです。
何と、青木眞先生やテイアニー先生も!co-authorです。
Tokuda Y et al.
J Hosp Med. 2009 Apr 22;4(4):262-266. [Epub ahead of print]
Caught in the web: e-Diagnosis.
PMID: 19388072
http://www3.interscience.wiley.com/journal/122351402/abstract

Co-authorには、、Makoto Aoki, MD、Saurabh B. Kandpal, MD
Laurence M. Tierney Jr, MD のお名前が、、!
ほんとにすごい、、仕事量、、の徳田先生です、、。


第83回日本感染症学会総会は大盛況でした!!

2009年04月24日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
さて第83回日本感染症学会はボスが会長でしたが、大盛況でした。過去の最多動員数は1800人くらいだったそうですが、今回はこれを大きく大きく上回る史上最高の2800人でした。演題数も史上最高でした。何といってもメッセージは”感染症教育を考える”なのです。ボスやあんずの医局に賛同して下さった多数の先生がときには寝る間を惜しんでスライドを作り講演して下さったり、貴重な時間を使って遠方から一般演題を登録して参加してくださったり、招請講演に来ていただいたりしました。会場は熱気ムンムンのところが多く、プログラムが従来とは大きく変わり教育に力を入れる、というメッセージは一般参加者のみならず、演者の人にも伝わっていました。従来は人気のあるセッションとそうでないところは差が激しかったですが、今回の学会はどれに出るか迷ってしまう、どうしてこの講演は隣同士で重なっているの?などの声が聞かれるくらい出席したい講演が目白押しでした!。
若手の意見が充分に生かされた結果、感染症update, 各科感染症シリーズ、ガイドラインシリーズ、目で見る感染症、などもプログラムに追加されました。僕は感染症updateの会場担当でしたが、立ち見がぎっしりの状態が朝からずっと続く会場は学会で初めてみました。それだけニーズが多かった内容なのだと思います。個人的には宮城征四郎先生とお話できたこと、グラム染色道場の師範様や須藤博先生、青木眞先生、駒込病院の昔の恩師に多数お会いできたことも非常にうれしかったです。青木先生には学会初の試みで白板を使っての症例検討もやっちゃいました。会場に入れない人がでるという現象も初めて見ました。またプログラムだけではなく、飲み物や食事の用意、配置、追加オーダーの見極めや休憩場所の配慮(例えばポスター会場は初日は机と椅子が置かれゆったりできました)司令塔として働いていたいっしー先生、wawa先生、お疲れ様です。また愚痴一つ言わずに団結した医局員が全員で会場整備に尽力して盛況のうちに終えたことに改めて感謝申し上げます。(腰痛いの声が多数出たのは歳のせいでしょうか??)。
写真:これから開会の挨拶に向かうボスを激写しました。

いよいよ感染症学会総会です。

2009年04月21日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
外勤先に行く途中の成蹊大学前では、2週間前から”うぐいす”のホーホケキョ、という鳴き声が聴こえます。天気の良い朝に自転車を漕ぎながら聞くその声は本当に癒されます。ぐぐったところによると、鳴くのはオスで別名、春告鳥というのだそうです、そのまんま、、、です。でもほんと春だなあ、、と感じさせてくれる瞬間で桜の散った寂しさを紛らわせてくれます。さて、いよいよあさってからは感染症学会総会です。自分もホテルに泊まりながらのお手伝いになる予定です。それにしても入院患者が非常に多いです。この2日間で十数人、、。7チームで対応しています。

若手医師セミナー2009

2009年04月20日 | Kanpo-Master の部屋
さて、Aoki Officeから以下の情報が私にありましたので宣伝させていただきます。

http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/cd474b9bb0dcd6d34516d875a2cd3eb3

最初の2回は総合内科的なお話で筑波大学附属病院水戸地域医療教育センターの徳田安春先生です。

5月22日(金) 第1回内科診療の基礎の基礎1 バイタルサインでここまでわかる
〜急病患者への対応に自信がつきます〜

6月26日(金) 第2回内科診療の基礎の基礎2 フィジカル診断でここまでわかる
〜診断学の教科書にはない裏技集〜

以前、自分が東京で初期研修1年目の時に循環器科で3ヶ月間一緒だった8年目のネーベンの先生は徳田先生と沖縄中部で総合内科でずっと一緒に働いておられた先生でした。数年間東京に勉強しにこられていて、心カテーテルの合間には抗菌薬の話や感染症の話を良くしてくれたのを思い出します。ちなみに10年前にその先生が書いてくれたプリントを、今現在も初期研修医にコピーして渡すこともあります。それだけ自分にとっては衝撃的だったから、また本当に大事なことって変わらないんです、きっと、、。当時、沖縄には徳田先生というすごい先生がいる、とその先生からお聞きしていました。自分から見たら優秀で化け物に見えたネーベンの先生が言う
すごい先生って、、とずっと思っていました。しかし人の御縁というのは分かりません。数年後実際に徳田先生にお会いし知念先生とあんずの医局を介して教えを受けることになったのです。ちなみに青木眞先生経由でも後に繋がることになったのですが、、

たとえば、history takingができないCOPD増悪の患者がきても体型やphysical signからある程度の喫煙歴を予想できます。さらにCO2貯留の程度も例えばasterexisの有無や、眼底の所見、尿量の低下の有無などでも予想できます。
以下はほんとにすごいreviewだなああ、、といつも思います。やはり論文の価値とはそれが臨床医にとって意味があるか、どうか、で決まりimpact factorではない、とも思います(徳田先生はmajorな雑誌にも多数書かれていますが、、)
http://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/46/23/46_1885/_article/-char/ja/

上記をアップしようと検索していたら徳田先生がまた書いていた、、
http://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/48/7/48_537/_article/-char/ja/

全国180箇所にライブ中継されるそうです。自分も聞いてみたい、と思いました。すごいもの?人?に触れるのはできるだけ早い時期がいいですよね、、。
でももう若手ではない、という突っ込みもきそうですが、、

第83回日本感染症学会総会 

2009年04月17日 | Kanpo-Master の部屋
第83回日本感染症学会総会が、いよいよ開催されます。

期日:平成21年4月23日(木)~24日(金)
会場: 京王プラザホテル
会長: 後藤 元(杏林大学医学部 第一内科)

総会のテーマは、卒前、卒後、専門医を含めて「感染症教育を考える」です。
招請講演や教育講演、シンポジウム(ドイツ、米国、英国など、感染症教育の違いを実際に研修された先生方のお話あります、また現在の日本の感染症の拠点病院での教育について長崎、佐賀大学病院、奈良県立医科大学、都立駒込病院、聖路加国際病院などの実際のお話など)、感染症update(第3会場に一日いれば海外での大きな学会でのannual reviewに相当する知識を得ることができます)など盛りだくさんです。さらに感染症講座では~シリーズ、、として第一会場では輸入感染症シリーズ、各科感染症シリーズ(小児科領域、外科領域、泌尿器か領域、耳鼻科領域)、感染症ガイドラインシリーズ、症例の診断の進め方by 青木眞先生、グラム染色道場などもあります。
ボスは我々下々の意見を存分に取り上げてくれまして、人選もブログつながりの先生も何人かいらっしゃいます。さらに内容は感染症にとどまらず、呼吸器領域のエキスポートの先生方や臨床でのエキスパートの先生方(例:宮城征四郎先生など)もいらっしゃいます。かつてない充実したプログラムだと思います

個人的には海外の学会よりもワクワクしております。多数の参加をお待ち申し上げます。
写真:我々のあんずのボス、大会長です。
ボスは呼吸器グループのみならず、看護学校長でもあります、、。
http://images.google.com/imgres?imgurl=http://www.kyorin-u.ac.jp/nurse/introduce/images/goto.jpg&imgrefurl=http://www.kyorin-u.ac.jp/nurse/introduce/01.html&usg=__CpiPVqGChgF_p0sxo366rCYo50A=
&h=286&w=194&sz=38&hl=ja&start=38&um=1&tbnid=_rxVx2SPZwKp9M:&tbnh=
115&tbnw=78&prev=/images%3Fq%3D%25E5%25BE%258C%25E8%2597%25A4%25E3%2580%2580%25E5%2585%2583%26ndsp%3D20%26hl%3Dja%26lr%3D%26sa%3DN%26start%3D20%26um%3D1

Malignant mesothelioma

2009年04月13日 | Kanpo-Master の部屋
最近、院内のカンファでMalignant mesotheliomaを症例提示したので、ちょこっと
一人reviewを敢行しました。pathologyがHE染色で診断つかない場合、相当数の免疫染色を組み合わせて診断したりします(以下のreferencesを参照)
最近、外来をやっていても肺癌やMesotheliomaは増えています。と実感します。もはや胸水の鑑別診断にはMalignant mesotheliomaは必ずあげるべきでしょう。僕が遭遇し、診断しただけで3例はいると思います。治療に関しては海外のランドマークstudyと同量で行われている(以下のJCOのペーパーですCisplatin 75mg/m2, pemetrexed 500mg/m2)のがLKとの違いでしょうか、、。これに関しては感動しました。腹膜中皮腫だけの症例もあったり(アスベストを飲み込んでできるらしい、、)するので、発症機序は不明な部分も多いです。

Cisplatin combined with either pemetrexed or gemcitabine (raltitrexed is no longer available) should be considered the standard of care for chemotherapy of malignant pleural mesothelioma. [LANCET2008;371:1640-1642]

■ Abeloff:Abeloff’s clinical oncology, 4th ed. Chapter77-Tumors of the pleural and mediastinum
■ Problems in mesothelioma diagnosis [Histophatolgy 2009;54:55-68]
■ Phase III study of pemetrexed in combination with cisplatin versus cisplatin alone in patients with malignant pleural mesothelioma [J Clin Oncol 2003;21:2636-2644]
■ Consensus statement on peritoneal mesothelioma [Journal of Surgical Oncology 2008;98:268-272]
■ Management of malignant pleural mesothelioma [Clin Chest Med 2006;27:335-354]
■ Chemotherapy for malignant pleural mesothelioma [LANCET 2008;371:1640-1642]
■ Primary cardiac and pericardial neoplasms: radiologic-pathologic correlation [RadioGraphics 2000;20:1073p-1103]
■ Advances in Malignant Mesothelioma [NEJM 2005;353:1591-603]

内科学会総会

2009年04月12日 | Kanpo-Master の部屋
今日は内科学会総会に出掛けてきました。亀田のO先生と会いました。その後、すぐ帰るのもなんなので、ひとりでポスターセッションを見ていたところ、、、「S先生、、」と声をかけられたのですが、駒込のレジデントで一緒だったA先生でした。米国の免許をとったのちに英国に行かれたそうです。5年ぶりにくらいにお会いして非常にびっくりしました。明日はアフガニスタンに行かれるそうで、医学教育に関連したお仕事をされているそうです。ほんと、どこで再会があるのか分かりません、、。午後は娘のピアノ発表会で新宿です。夜は感染症学会のポスター作りを2演題分やろうと思います。

T本ノート

2009年04月07日 | Kanpo-Master の部屋
病棟業務で質問やら宿題やら天然素材のT本先生(T総統ではありません)にしているのですが、こちらも忘れることもあるのでT本ノートとして一冊挙げました。これに全て書き込んでいきます。こちらも時々間違えることもあるかも知れないので宿題や疑問点、簡単な説明などすべてを書き込んでいきます。すべて。
見返すとあとで面白いこともいろいろありそうです。さて、この1年で何冊のノートができるか、、楽しみです。ほとんど雑記帳ですが、、。

奇脈再び、、、

2009年04月06日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。

最近の新たな症例ですが、JPVの上昇なし、hepato-jagular refluxなし、Kussmaul徴候陰性、脈圧は保たれている, 心電図もQRS幅はしっかりある症例でpericardial effusionのある症例がありました。このcaseは奇脈(pulsus paradoxus)だけ陽性でした。16mmHg程度。JAMAのDoes this patient seriesではpulsus paradoxusが12mmHg以上の場合Cardiac tamponadeのpositive LRはなんと5.9倍、negative LRは0.03倍です。その感度、特異度は96%, 83%なのです。ドプラーありだとかなりよく分かりますが、最近は水銀柱の血圧計だけで分かるようになりました。急遽Opeとなりデータだけでは到底得ることのできないPhysical の凄みを再度体感した次第です。早速、師匠の徳田安春先生に報告しました!。日々の臨床の一つ一つの積み重ねが本当に大事だと思いました。

てぽどん2号

2009年04月03日 | Kanpo-Master の部屋
うちの娘は来週小学生になります。いつも願い事があるときには、それを書いて、ベランダの窓に外に向けて張っていることがあります。誰に何を言われるわけでもなくいつの頃からかやるようになったのですが、、神様にでもお願いしているようです。あまりにもタイムリーだったので、思わずコピーしてしまいました、、。笑ってしまいましたが、、