杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

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Spondyloarthropathies

2008年08月31日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
前回の関東内科カンファレンスを通じて特に駒込の症例は印象的でした。自分がSeronegative spongyloarthropathyをもっと気をつけてみなければ、、と。http://rheumatologyconference.blogspot.com/2008/06/blog-post.htmlの中で、亀田のK先生レクチャーでseronegative spondyloarthropathyで強調されていた事象もいろいろ書いてある。
最近Lymphoma関連のerythema,petechiae?,non-palpable pupura?と思われる症例やerythema nodosumのFUOなど経験した。ここでも沢山のことを学ばせてもらった。関連文献少しアップします。
Erythema Nodosum: A sign of systemic disease [Am Fam Physician 2007;75:695-700]

Monarthritis:Differential Diagnosis [Am Med J 1997;102:30s-34s]

Rashes and vasculitis [BMJ 1995;310:1128-1132]

Spondyloarthropathies [Am Fam Physician 2004;69:2853-60]
Schober's testについても触れられている。spinal mobilityをみるのに良いとか、、5cm以下はlumbar spineのrange of motionの低下を示唆。

When is arthritis reactive? [Postgrad. Med.J. 2006;82:446-453]
***The history and examination shows characteristic features such as lower limb asymmetrical peripheral arthritis, buttock pain suggestive of sacroiliitis, enthesitis, and associated extra-articular lesions.
A family history of a spondylarthropathy feature such as iritis or inflammatory bowel disesae, while not common , supports the diagnosis.と、駒込の出したTake home messageと同じことが書いてあった。
*** This is crucial for a diagnosis of reactive arthritis. The history should carefully assess preceding abdominal, genitourinary, or respiraotyr symptoms and the likelihood of contact with such infections.

ヨーロッパでのspondylarthropathyの診断基準は以下のようです。
■European spondylarthropathy study group preliminary ceiteria for the classification of spondylarthropathy
Inflammatory spinal pain or synovitis: asymmetrical predominant in lower limbs

and one or more of the following:
Positive family history
Inflammatory bowel disease
Urethritis, cervicitis, or acute diarrhea within one month before arthritis
Buttock pain alternating between right and left gluteal areas
Enthesopathy
Sacroiliitis

第26回杏林東洋医学研究会

2008年08月28日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
9月18日は夕方18時30分から杏林大学において杏林東洋医学研究会が開催されます。講演は高木先生や著書もたくさんの、あの寺澤先生です。
私も一応発表します。よろしくお願いいたします。
日 時:平成20年9月18日(木)18:30~20:20
会 場:杏林大学病院 講義棟2階 第一講堂
<開会の辞>杏林大学医学部外科(呼吸器・甲状腺) 教授 呉屋 朝幸 先生 
<一般講演> 18:35~19:00 
【座長】  杏林大学医学部外科(呼吸器・甲状腺) 非常勤講師 野上 博司 先生                               

演題名 『柴胡剤が奏効した3症例』
    杏林大学医学部第一内科      皿谷  健  先生

演題名 『安全な刺鍼のための経穴局所解剖学』
     杏林大学医学部解剖学 准教授  白石  尚基 先生

≪特別講演≫ 19:00~20:20
特別講演1    【座長】杏林大学医学部高齢医学 教授 鳥羽 研二 先生
                             
演題名 『夏場の疲れが引き起こす諸症状』
     ヨシコクリニック 院長 高木 嘉子 先生 

特別講演2  【座長】杏林大学医学部第一内科 教授 後藤  元  先生  

演題名 『和漢診療学のめざすもの』
  千葉大学大学院 医学研究院 和漢診療学 教授  寺澤 捷年 先生
<閉会の辞>     杏林大学  学長  長澤 俊彦  先生 

共 催 : 杏林東洋医学研究会  頌竟韶韵頏韭齏韲
後 援 : 三鷹市医師会 武蔵野市医師会 小金井市医師会
        府中市医師会 杉並区医師会 世田谷区医師会
        杏林大学地域医療連携室 
事務局 : 杏林大学医学部外科学教室(呼吸器・甲状腺)

研究会終了後、外来棟6Fレストランガーデンにて情報交換会を御用意しております。近隣医師会の先生方、本学の医師・薬剤師・看護師・研修医・学生の皆様の御参加を広くお待ちしております。


池田正行先生のサイトから、、研修医に捧げるtips

2008年08月26日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
僕にとってはEBMは道に迷ったとき、正確な進路を間違えないように、とんでもないところへ行ってしまわないように道しるべとなる、その程度のもの、と言う認識でいます。知っていることは大事だと思いますが、、、目の前の症例こそが日々眼にするエビデンスで、新たな発見が毎日、きっとどこかであるような気がしております。それを共有できる仲間はどんどん増やしたいと思います。話は変わりますが、、

池田先生はお会いしたことはないですが、臨床のみならず臨床、基礎研究においてもきっと素晴らしい仕事をされている先生なんだろうなあああ、、といつも思っていました。時々以下で勉強させていただいております。↓

http://square.umin.ac.jp/~massie-tmd/rvwlist.html
http://square.umin.ac.jp/~massie-tmd/residentips.html#caserprt

感動した中の一つに、池田先生のお言葉”研修医に捧げるtipsから、、、
http://square.umin.ac.jp/~massie-tmd/residentips.html#writing
症例報告を大切に:EBMでは症例報告は価値が低いという誤解のもとに,症例報告がないがしろにされる傾向があるのは困ったものである.症例報告は臨床のαであり,ωである.臨床は症例報告に始まり,症例報告に終わる.どんな世界でも基本がそれすなわち最終目標である.最も大切なものが基本となり,最も大切なものが最終目標になるからである.
Vandenbroucke JP. In Defense of case reports and case series. Ann Intern Med 2001;134:330-334


エチオピアカレー

2008年08月25日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです 

先日、お茶の水に寄る機会があって久しぶりに”エチオピアカレー”に行って来ました。
http://www.ethiopia-curry.com/ethiopialink3.html
学生時代は秋葉原まで歩いて”ラーメン”、神田に下りれば”カレー”に行きました。さらに本郷三丁目方面にも”カレー”のお店がたくさんあり、ここも良く通っていました。しかもどれも結構おいしいのです。今でもB級グルメは変わりありません。吉祥寺では、まだ唸るようなカレー屋を見つけていません。


肺の症例検討会

2008年08月24日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
関東内科カンファレンスの前日は、毎月恒例の肺の画像の会で楽しみにしている会です。神田までの道のりは遠いですが、ほぼ皆勤賞で3年は通っています。
■症例は60台の女性、軽い糖尿病で1年の経過で続く肺の腫瘤影でした。AMPC/SBTで画像及び炎症反応は改善しておりましたが、血痰が続いたとのこと。答えは
Actinomycosisでした。こんな感じです↓
 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/utils/fref.fcgi?PrId=3051&itool=AbstractPlus-def&uid=6981958&db=pubmed&url=http://www.ajronline.org/cgi/pmidlookup?view=long&pmid=6981958

■2例目は70台女性で肺結核bII2でHREで治療開始、画像上も理学的にも改善していたが、突然の発熱と酸素低下というものでした。画像の会でも時々ですがhistoryだけで答えが浮かぶこともあります。この症例に関してはVascularな病変がなければ(PE, PTTM、CNSなどにも)やはりA:autoimmune&allergyが考えられ、薬剤性肺炎, MACなどで見られるHot tub lungのようなacute HP、Paradoxical reactionが最も考えられました。正解は自分が最初に思い描いていたParadoxical reactionでした。これもなかなか勉強になりました。
腐っても東京、というのは本当で、やはり勉強するチャンスが多いのも事実だと思います。

関東内科カンファレンス

2008年08月24日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
今日は関東内科カンファレンスに参加してきました。自分も世話人の一人に入ってます。聖路加の症例についてはみんなでdiscussionしてのぞみました。
なるべく検査データとか画像に頼らない鑑別診断を挙げることを心がけましたが、
楽しかった、の一言です。あんずからの症例は、呼吸器科なのに呼吸数がなかったり突っ込みどころも満載でしたが、そこは勢いで切り抜けました。鑑別はVINDICATEで一応やっていきましたが、次回はもう少し可能性の少ない症例は削って、絞った鑑別にしていきたいと思いました。それにしても、恐るべし症例たち。駒込、東大、聖路加、杏林、虎ノ門のレジデントを中心にさらに内科医同士でレベルアップできれば、と思っています。私の格言”Lymphomaは忘れたころにやってくる、結核も”という感じです。それにしても核となっている先生方は知り合いの先生が多いということも最近、特に感じることです。うちのレジデントもすごく刺激になったようです。関西でも同様の会が開催されるようですが、いずれお邪魔したいと思っています。今日は私の尊敬する須藤先生や徳田先生らの大船内科カンファレンスもあったのですが、こちらは参加できず残念です。
スライドを作ったA先生、一緒に鑑別を考えた研修医の先生方、元主治医のC先生
お疲れ様~!!
写真:先日の青木邸にて。みんなが持っているのはなぜかマウスのBALFの写真です。

強烈な2ショット

2008年08月12日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。

K病院のA先生(A先生を囲む会より)、と青木先生の最強2ショット(合成)です。このお二人に教育を受けた研修医で、感染症を目指そうと思った人は多いのではないか、と思います。現在、ここから育った先輩、後輩、同期が徐々に日本各地で感染症分野で活躍し始めています。がんばっている人たちに再会すると、またエネルギーが充電されるのを感じます。

青木先生の症例検討会という名のhome party4

2008年08月10日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
青木先生がうん十年前の宮古島時代に270人の患者さんの家庭医だったときの、次の先生への申し送りの綴りが残っていて、それを拝見しました。しっかり診ておられたのが想像されるような記載でした。専門を持ちながらも(専門ある、なしに関わらず、、)、一般内科医として患者さんを診れるということの大事さを改めて痛感しました。また、がんばろうという気持ちになりました!

原点回帰ぱーと4

2008年08月08日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Master@実験の合間です。
昨日はK病院の研修医、OB,OGが集まっての飲み会となりました。
原点回帰ぱーと4です。K病院の感染症科のA先生を囲む会です。
各地でみんながんばっていることを確認できました。僕も負けないようにがんばらねば、と思います

http://blog.goo.ne.jp/23c2230/e/3d622af3cb40fefe8a2a2c85d0626358