杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

当教室への連絡をいつでもお待ちしております.
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入局,大歓迎です!

お血は歌舞伎をイメージする!

2007年07月24日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです  
この歌舞伎の絵はGoogleで拾ったものですが、
漢方の”瘀血”をあらわしているように見えてきます。
循環不全により生じる鬱血、全身で起こりえる病態です。
[症状]
頭痛、目の下のクマ、舌の暗赤色化、
肩こり、Vascular spider, 手掌紅斑、月経困難症

対策:牡丹皮、桃仁、紅花などの駆瘀血の生薬で鬱血を取り去る
などです。
関係ありませんが、昨日の一日アクセス数は500を越えておりました。
今後ともよろしくお願いいたします。



武蔵野漢方懇話会を終えて

2007年07月23日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです 
先日は、吉祥寺第一ホテルで、武蔵野漢方懇話会があり、慢性咳嗽へのアプローチ、と題して私が話しさせてもらいました。西洋医学の一般的な話の後に東洋医学的アプローチ、てっとり早い漢方の使い方、などお話しました。
医局からも10人くらい参加してくれて盛り上がって良かったです。
みなさんありがとうございました。呼吸器、感染症専門医のみならず漢方専門医を
めざそうという気運も出てきました。 

写真(右)はKanpo-Masterの娘です。
キッザニアとかいう、実際の職業体験できるところだそうです。
将来は、プリキュアになりたい(TV漫画のようですが、)、
と今のところは言っております。

Sarcoidosis 再び・・・・

2007年07月16日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。 
最近,四ツ谷でのBullous sarcoidosisのレクチャーがあったのだが、
うち2例くらいは、本当???にSarcoidosis?という印象だった。
CHESTでBullous sarcoidosisの症例が出ていました。
なかなかrareな疾患ですが、頭の片隅にはいれておこうと思います。
大事なのは、DDXです。
昨年、血痰を主訴とするEhlers-Danlos syndromeに遭遇したので、
bullous lung diseaseの鑑別は重要だと思いました。
 Bullous sarcoidosis [CHEST 2007;132:338-343]http://www.chestjournal.org/cgi/content/full/132/1/338?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&andorexactfulltext=
and&searchid=1&FIRSTINDEX=0&sortspec=relevance&volume=132&firstpage=
338&resourcetype=HWCIT

BHD (Birt-Hogg-Dube syndrome)も、
Birt-Hogg-Dube syndrome [CHEST 2007;131:624-627]
http://www.chestjournal.org/cgi/content/full/131/2/624?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&andorexactfulltext=
and&searchid=1&FIRSTINDEX=0&sortspec=relevance&volume=
131&firstpage=624&resourcetype=HWCIT

何度読んでもホットドック症候群に見えてしまう。もあります。
こちらは皮膚症状(fibrofolliculomas), lung cysts, renal tumors(腎癌)
などのtriasが出たらかなり注意です。家族歴も。

■Common etiologies of Spnataneous pneumothorax
***Primary spontaneous pneumothorax
Tall, thin patients<40 yr old: mem more than women; increased risk in smokers(especially male smokers); subpleural bullae present in majority of patiens ***Secondary spontaneous pneumothorax
*COPD Increased risk in severe disease(FEV1<1L or FEV1/FVC ratio<40% predicted) *Lymphangioleiomyomatosis Women of reproductive age; renal angiomyolipomas; 70% of patients have pnemothorax
* Thoracic endometriosis Women 30-40 yr old, ususally with pelvic endometriosis, occurs in right lung more than left lung, usually 48-72 h after onset of memses
*Cystic fibrosis patients with more severe disease are at greater risk

■Differenttial Diagnosis of Bullous Lung Disease
Tobacco smoking
α1 AT defeciency
HIV infection
IV drug use (ie, methylphenidate, heroin, cocaine, or talc)
Marijuana smoking
Cocaine smoking
Autoimmune disesase(ie, hypocomplementemic urticarial vasculitis syndrome, SJS,
WG, and mltisystem autoimmune dysfunction)
Connective tissue disorders(ie, cutis laxa, Ehlers-Danlos syndrome, and Marfan syndrome)
Bullous sarcoidosis
Idiopathic giant bullous emphysema
Birt-Hogg-Dube syndrome
Neurofibromatosis
Placental transmogrificattion of the lung
Fabry disease
Salla disease

写真は学生時代、かぜ気味になると通っていた文京区白山にある
薬膳カレーのお店。たまに食べたくなる味です。
http://love-curry.seesaa.net/article/827514.html

日本一安い食堂を思い出しました

2007年07月13日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。 
そういえば、大学3年、4年ころにたまに行っていた食堂が
”ふみのや食堂”です。非常に古いのですが、たらふく食べても
本当に安くて500円とか、、、それくらいです。
ここは文京区西片にあります。
戦争でも焼け残った地区であり、近くには有名な誠之小学校が
あります。

第14回マクロライド新作用研究会

2007年07月13日 | Kanpo-Master の部屋
今日は東大で新マクロライド作用研究会でした。
私は午前の発表で、"マイコプラズマ肺炎マウスモデルに対するクラリスロマイシンの免疫調節作用の検討"を出しました。質問も結構出たので興味もある程度
もってもらえたようでした。ボストンでもたまたま一緒となった
東邦大学の舘田 准教授や、ID conferenceの管理人である、奈良県立医大の
K先生にも会うことが出来ました。
http://idconference.cocolog-nifty.com/
肺炎球菌マウスモデルでの肺炎球菌の
virulenceの強さに驚きました。と同時にマクロライドのsubMICでの抗菌活性
がある事も改めて認識しました。

東大の鉄門記念講堂は大きな建物でいつの間にかできていてびっくりしました。
お昼は学生時代に良く通った、カレーの万定、
http://currylife.blog58.fc2.com/blog-entry-34.html
に行こうと思いましたが、あまりにも暑くて断念しました。
ここは本当にハヤシライスが激うま、です。カレーも。1914年の第一次世界大戦
勃発の時代から営業している店です。この店のそばには横山大観の子孫がやって
いるアパートなんかもあります。

漢方勉強会

2007年07月10日 | Kanpo-Master の部屋
 Kanpo-Masterです 
7月20日、金曜日に漢方勉強会を行います。
吉祥寺第一ホテル
夜8時~9時半まで。
講師:あんずのKanpoおじさん

お題”呼吸器疾患”
主に咳嗽に焦点をあててやっちゃいます。
水っぽい咳、乾いた咳、に分けてやりたいと思います。
参加自由です。よろしくお願いします。 

写真はボストンの朝

須藤先生のレクチャーを終えて

2007年07月06日 | Kanpo-Master の部屋
昨日は大船中央病院の須藤先生のレクチャーがありました。
爪からの診察、デジカメを駆使したベッドサイドからの生の画像に
よるレクチャーは、実際に診察している気分にさせてくれました。
検査偏重主義にある今日、病歴聴取とともに身体所見の重要性を再認識
しました。
本日は明治記念館でサルコイドーシスのレクチャーを受けにいきましたが、
患者の声に耳を傾けることの重要性→Hostology、という造語を使って
JR東京総合病院の山口先生が言っておられました。
”答えは患者の中にある” by Tierney先生と一緒のことだなあ、、と思いながら
聞いていました。以下は須藤先生の心をつかんだ文献だそうです。
http://www.annals.org/cgi/content/full/126/3/217?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=bedside+lerning&searchid=1&FIRSTINDEX=0&resourcetype=HWCIT

写真は左からwawa先生、須藤先生、Kanpo-Masterです

アカデミックカレンダー

2007年07月03日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
wawa先生からアカデミックカレンダーが届きましたので、添付しておきます。

<7月>

4日(水) 病棟カンファレンス

    須藤先生(大船中央病院)のLecture

5日(木) 研究カンファレンス 
          皿谷先生予行(マクロライド新作用研究会)
          →サルコイドーシスの会と重なるため中止かも?
10日(火) 176回呼吸器学会関東地方会締め切り
11日(水) 病棟カンファレンス、
          内科・外科・病理合同カンファ(岡先生)
          56回感染症学科東日本地方会締め切り
12日(木) 研究カンファレンス 予定決め
13日(金) マクロライド新作用研究会(本郷)皿谷・和田
14日(土) マクロライド新作用研究会(本郷)皿谷・(和田)   
18日(水) 病棟カンファレンス
      歓迎会
19日(木) 研究カンファレンス
25日(水)  病棟カンファレンス
   治験説明会:MRSA肺炎へのリネゾリド有効性の検討
26日(木) 研究カンファレンス
<8月> 
略:都合により、夏休み中も病棟カンファレンスと研究カンファレンスは続行します。
22日(水) 176回呼吸器学会関東地方会予行 指名
29日(水) ERS予行01 倉井・皿谷
<9月>
1日(土) 176回呼吸器学会関東地方会 (9月1日 大宮ソニックシティー)
5日(水) 病棟カンファレンス ERS予行02 倉井・皿谷
6日(木) 研究カンファレンス
12日(水) 病棟カンファレンス
13日(木) 研究カンファレンス
15-19日 European Respiratory Society 2007 at Stockholm 皿谷・倉井・後藤

写真は蛍です。将来は蛍の出るような田舎に住みたいですな。

須藤先生のレクチャー

2007年07月02日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。 
大船中央病院の須藤先生による身体所見のレクチャーを開催します。
診察は爪から、、非常に楽しみです。
須藤先生は以下の対談でも登場されております。

  http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/medicina/zadan4403/

今回のレクチャーは原則は非公開で、杏林大学で行います。
対象はあんず医局全員と研修医、学生さんです。
7月4日、水曜日、午後6時スタートです。
場所:臨床研究棟3階会議室
時間は1時間半から2時間程度。
写真も盛りだくさんの講義になると思います。

写真:ばち指