杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

当教室への連絡をいつでもお待ちしております.
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入局,大歓迎です!

ここち良いひと時、、。

2009年02月28日 | Kanpo-Master の部屋
ここち良いひと時、、。
あんず医局のいいところは、ほのぼのしているところでしょう。また、近年、その医局の実力はかなり上がってきており、都内では上位のレベルに位置していると思います。(これは研究会での発言内容など他院の状況も見ているからよく分かる。)治療はスタンダード。かついいものは何でも飲み込む勢いあります。面白いなあ、、と思うのが、一人ひとり、呼吸器領域でも興味ある分野が違ってくる点でしょうか。。たとえば、Y先生:近年、Cancerの治療関連のご意見番です。J先生:
J schoolを時々開催し基本的なガイドラインをおさらいしたりしています。そして
日本の壁:こいでまん、いよいよチームリーダーとなります。みんなが注目しています。史上最強いや最長(シャーカッセン越え間違いなし)、かつてないスケールで伝説?がはじまろうとしています。そういう私も実験を続けながら来年は病棟復帰もあるやも知れません。私は一般内科に力をいれつつ魔人ブーのようにすべてを飲みこんでいきたいと思っています。

漢方チルドレン

2009年02月27日 | Kanpo-Master の部屋
そう、先日は都内某所にて野党第1党の漢方チルドレンら総勢9名による、勉強会もとい飲み会が開催されました。あんずではここ1年から2年くらい、漢方処方率が増えています。それは自分に対しても患者に対しても。
このCoreメンバーらにより一層、来年の病棟も充実することでしょう。

第14回 HIV/AIDS症例懇話会 

2009年02月23日 | Kanpo-Master の部屋
本郷先生から連絡頂きました。以下参照です。

東京都北多摩南部保健医療圏
第14回 HIV/AIDS症例懇話会 次第 

平成21年3月6日(金)
午後7時から8時30分まで
会場  武蔵野赤十字病院 1階 山崎記念講堂
1  開 会
2 主催者代表挨拶  武蔵野赤十字病院   
    多摩府中保健所  所長   友松 栄二
3 懇話会
テーマ「HIV感染症の医療をとりまく現状と課題」
座      長: 武蔵野赤十字病院 血液・腫瘍内科部長 加藤 淳
コメンテーター: 東京医科大学病院 臨床検査医学科 講師 山元 泰之
        新宿東口クリニック 看護師 金子 恵
       (1)  保健所HIV・性感染症検査の状況               
15分      多摩府中保健所 医師 松尾 隆
(2) 武蔵野赤十字病院におけるエイズ診療の現状 
   10分武蔵野赤十字病院 感染症科副部長 本郷 偉元 

(3) 事例紹介および意見交換                                
45分
 武蔵野赤十字病院 医師・看護師・医療ソーシャルワーカー・事務

(4) 質疑応答・情報交換         15分
 
4 閉会

主催 東京都北多摩南部保健医療圏エイズ地域連携推進協議会
 武蔵野赤十字病院 杏林大学医学部附属病院 都立府中病院
東京都多摩府中保健所

がん疼痛治療のレシピ

2009年02月23日 | Kanpo-Master の部屋
たまには本の紹介を、、

がん疼痛治療のレシピ
執筆、監修 的場 元弘

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8C%E3%82%93%E7%96%BC%E7%97%9B%E6%B2%BB%E7%99%82%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%94%E3%80%882007%E5%B9%B4%E7%89%88%E3%80%89-%E7%9A%84%E5%A0%B4-%E5%85%83%E5%BC%98/dp/4393710592

呼吸器科医ならずとも悪性腫瘍に関わるすべての医師にお勧めだと思った本です。
患者を痛みを持ったままにしてはいけない、、という著者の熱い思いも良く伝わってきます。治療のエッセンスがつまっている本だと思いました。しかもすごく安い、、。コストパフォーマンスは良い、、と思った一冊です。

勉強会のお知らせ3つ

2009年02月19日 | Kanpo-Master の部屋
勉強会のお知らせです。

第35回 Tokyo Infection Conference
平成21年 3月6日(金)19:00~
順天堂大学医学部付属 順天堂医院 10号館1階 会議室
症例提示;順天堂大学、虎ノ門病院

■ 杏林漢方勉強会 
平成21年 3月12日 (木)
漢方基礎理論、癌治療に漢方
時間18:30-19:30
会場:第2病棟D,4階会議室(外科医局の向かい側)
漢方はあんず大学限定となります。

■ 多摩感染症セミナー 2009
第3弾(最終)
臨床で知っておきたい抗菌薬感受性結果の読み方
講師:群馬大学医学部保健学部応用検査学、佐竹 幸子先生
                  
感染症コンサルタント/サクラ精機(株)学術顧問:青木眞先生

日時:3月23日(月)
時間19:30-21:30
会場:三鷹産業プラザ 7F会議室 日程と会場が変更になりましたので間違えないで下さい。
事前登録制で定員は120名です。ファイザーの嶋崎さんnoriaki.shimasaki@pfizer.com まで参加ご希望の方は御連絡ください。

築地リウマチセミナー

2009年02月15日 | Kanpo-Master の部屋
築地リウマチセミナーに参加しました。
亀田のK先生のレクチャーは相変わらず勉強になります。前回はnail pittingで
psoriasisを発見するということが早くも自分の臨床に生かせたので、今回も楽しみにしていました。K先生には早速報告しましたが、、。最初は「診療コミュニケーションが劇的に上手になる方法」でした。その次は「関節リウマチの初期診断と治療開始戦略」ポイントはいくつもありました。まず予習が6割を決める。というのには共感しました。自分も外来の前日は1時間弱必ず予習して翌日にのぞむようにしています。自分の予約枠の患者だけでもポイントを抑えておかないと、フリーで受診する人、他院からの紹介状を持った人、他科依頼の患者などをこなしていくのは非常に負担となります。その他:メモを使って診断名の説明、病気のイメージを患者へ確認する、最後の最後に患者が発する言葉の中に問題点が追加されることが20%くらいある、どうせ診るなら気持ちよく(時間ぎりぎりとか、時間外であったとしても、、)、個人最適の実行、negative feedbackは個室で、ほめるのはみんなの前で、前医の中傷はしない、身体に触れる直前にも説明を(消毒などでも、、)、最初の1から2分はopen questonsで患者にあげる。必要ならclosed questions (ROS含む)です。リウマチもかなり勉強になりましたが、それはまた後日、、。セミナーのときは最初の15分で意識レベルが落ちやすい、、というreferenceも出ていて笑いもあり、、のレクチャーで大変勉強になりました。。

薬剤感受性セミナー第2弾

2009年02月15日 | Kanpo-Master の部屋
薬剤感受性セミナー第2弾が盛況のうちに終了しました。
非常に勉強になりました。佐竹先生によるCLSIの変更点も加味されたlabo側からのレクチャーと青木先生の分かりやすい解説付き、、、なんと豪華なレクチャーでしょうか、、。全国探してもなかなかない、と思います。やはり目玉は肺炎球菌のPCG判定基準の改定でしょう。MICでは非経口の非髄膜炎(肺炎など)の場合にはPCGは、S ≦2, I 4, R ≧8となっております。非経口での髄膜炎ではPCGは S ≦0.06, I なし、R≧0.12となっております。髄液意外から分離された場合は髄膜炎と非髄膜炎の判定をそれぞれ報告することになっているようです。第3弾も変更点をいろいろと盛り込んだものになっているそうで、次回は3月23日の月曜日に開催されます。
写真:こいでまん(ちょっと目が泳いでいる)と青木先生

明日はサッカー

2009年02月10日 | Kanpo-Master の部屋
明日は日本vs オーストラリア戦です。ワールドカップ出場を決める重要な重要な試合です。見逃せません。個人的には松井大輔や田中達也に注目しています。帝京高校の1年生からレギュラーで出ていた田中は、ほんとに早いドリブラーだと思います。また松井は相手を抜くときの手の使い方をフランスで習得したようです。相手の肩、肘、鎖骨の下のあたり、、などを両手でうまく押さえながらドリブルのときは前に出ます。注目してみてみてください。僕も今日からアップしなければ、、(って違うか!)。いずれにしても松井のテクニックには昔から惚れ惚れします、、、。明日はきっと活躍してくれると信じております。大学時代、日本代表の試合の際には狭い部屋でサッカー部の同期数人と大きな日本の旗を振ってTVに向かって応援していたのが懐かしいです、、。

Bisphosphonate など、骨 関連

2009年02月09日 | Kanpo-Master の部屋
意外にわかっているようで、分かっていない、分かりにくいBisphosphonateについてです。Reviewが出ています。
Bisphosphanates: Mechanism of Action and Role in clinical practice [Mayo Clin Proc 2008;83:1032-1045]
http://www.mayoclinicproceedings.com/content/83/9/1032
なかなか勉強になります。Bisphosphonateでの治療前にはVitDやCaの充分なintakeが必要。optimal serum levels of 25-hydroxyvitamin D: 30ng/mlである. Bisphosphonateの注意点が目に留まった、、。

●Osteonecrosis of the jaw
Whereas the incidence of ONJ is estimated to be 1 to 10 per 100 oncology patients, the risk of ONJ appears to be substantially lower among patients receiving oral bisphosphonate thrapy for osteoporosis, with an estiamted incidence of approximately 1 in 100,000 to 1 in 100,000 patient treatment years, although this estimate si based on incomplete data.
リスクはpoor oral hygiene, dental proceduresや義歯のヒストリーのある人、
high IV bisphosphonateの投与など。リスクは低いが、一度なると大変です。bisphosphonateの血中濃度はそれそのものではなくて活性産物を測定しているのでまだ分かっていない部分もあるようです。とにかく半減期が長い。

●Atrial fibrillation
The etiology of this electrophysiologic abnormality is unknwon.

●Oversuppression of bone turnover
→高容量ではfrozen boneとなりfractureとなるる場合がある。通常の量では問題ないが、、、、、

●Hypocalcemia

●Acute inflammatory response
Approximately 10% to 30% of patients receiving their first nitrogen-containing bisphosphonate infusion will experience an acute phase reaction, most commonly characterized by transient pyrexia with associated myalgia, arthralgia, headaches, and influenza-like symtptoms.

A relatively rare advedrse effect of bisphosphonate therapy of which physicians should be aware is ocular inflammation (conjunctivitis, uveitis, episcleritis, and scleritis).

●Severe musculoskeletal pain これはあまり考えたことなかった、、。
This severe musculoskeletal pain was distinct from the acute phase response described previously.

●Other potential complications of Bisphosphonate therapy
Esophageal irritation and erosion can occur with oral bisphosphonate therapy, particularly in patients with known gastroesophageal reflux disease or esophageal stricture.

その他 Managing skeletal related events resulting from bone metastasis [BMJ 2008;337:1101-1105]もあります。
http://www.bmj.com/cgi/content/extract/337/nov03_1/a2041?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=
&fulltext=managing+skeletal+related+events&searchid=
1&FIRSTINDEX=0&resourcetype=HWCIT

Bone metastasisのpainに関してhalf body treatmentなどの6 or 8Gy をone fractionで照射する方法もあるようです。

久々の漢方ネタ

2009年02月07日 | Kanpo-Master の部屋

今日は久々の漢方ネタです。
症例1 特に基礎疾患ない60台男性、帯状疱疹が出現した。その後、体力や免疫力も低下しているだろう、、ということで補中益気湯を処方された。
体調は特に大きな変化はなかったが、、ある日20年来続き、決して取れなかった右足指の付け根の胼胝がなくなっていた。足裏がつるつるになった、、。とのこと。さて、これは漢方の影響でしょうか、、?実はこの人Kanpo-Masterの父です。日常生活の変化は全くなく、父は、漢方が効いたいい症例じゃないか、と言っていた。人参、黄耆など血虚に対して効いたのか、、?

症例2 Pancreas Ca術後の難治性下痢の70台男性、、。下痢を止めるのに沢山の薬を内服している。手術の影響で一日7から8回の水様性下痢で、もう数年になる、、。本人いわく、、体があったまると楽で調子が良くなる気がする(実際夏でも厚着である)。ほんとに体の芯から冷えるときもある、、と。ここで用いたのは真武湯、、。2週後、「いやあ、、効いた!」と診察室のドアを開けるなり話し始めた。下痢は止まりはしないが、2回から3回へ減った、とのこと。「久しぶりに効く薬を飲んだ、、」と言っていた。

人間の体はほんと不思議です。漢方も不思議です。思わぬ副産物(いい意味で)を
もたらすことがあります。

関東内科カンファレンス

2009年02月05日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです

さて、東大のはぎdora先生から連絡ありました。前回はやっと参加できました私ですが、次回は所用により参加できず無念です、、。(前回あんずでは前夜に聖路加の症例対策をして望みました)、駒込の症例は難しかった、、。これはあてっこではなくて、鑑別診断をどのようにやっていくかとか、他の施設ではどういうアプローチをしたのだろうとか、頭の中の覗きあいがあるので、勉強になります。

先生方 各位:
 過去2回、ご好評を頂きました「関東内科カンファレンス」ですが、第3回を以下のような次第で行う予定となりました。
http://rheumatologyconference.blogspot.com/2009/02/3.html

日時: 2月21日(土)午後6時~
場所: アステラス製薬東京本社別館信和ビル 6階会議室
    東京都中央区日本橋本町2-2-10

提示予定施設、ならびに症例:
 聖路加国際病院:「頭痛と皮疹を主訴に来院された37歳女性」
 虎の門病院:「発熱・関節痛を主訴に来院されたコスタリカ帰りの32歳男性」
 都立駒込病院:「1ヶ月続く咳嗽と倦怠感を主訴に来院した41歳男性」
協賛: アステラス製薬〕

 コンセプトはこれまでと同様で、「参加予定の先生方には、あらかじめA4版症例サマリーをお渡しする」「あいまいで、決着がつかなかった症例も積極的に取り上げる」という方針です。なにやら「感染症のかおり」がする症例も提示されるようですが、予断を以て臨むべからず、という教訓的症例なのかもしれません…