杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

当教室への連絡をいつでもお待ちしております.
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入局,大歓迎です!

尾地内科呼吸器科クリニック

2008年01月30日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
尾地先生がご開業されました。
http://www.takamori.ne.jp/~ochicli/
長野県に、、、。最初は冗談なのか本気なのか分かりませんでしたが、病院ができちゃってます。↑参照。
往診や健診もやっておられるそうです。尾地 優先生は名前の通り、非常に
優しい方なのできっと地域密着型のじいちゃん、ばあちゃんの大きな味方ですね。!時々大学のカンファレンスにも長野から駆けつけてくださいます。漢方もやり始めたそうです。医局員の一つのロールモデルとなりそうです。
今日はラーメン食べて帰られたのでしょうか??院長先生、食べすぎ注意ですよ。

原点回帰 ぱーと3

2008年01月26日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Maserです。さて2次会の写真です。
右上が研修医のみんなの兄貴分であるS先生ですが、酒量がある限界を超えてくると目が時間のたった魚のように”どんより”と曇りだします。4年ぶりくらいで
見れてうれしかったです。漢方にも精通されており、柴胡剤、瀉心湯類などの名前を連呼してました。

原点回帰

2008年01月26日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。

昨日は研修していた某K病院http://www.cick.jp/kensyuui/H17_kensyuui.htmでの感染症科のA先生を囲む会がありました。
久々に同期や後輩の先生らが集まって笑いが絶えない会となりました。この病院の
研修医には比較的バランスのとれたものの考え方ができる人が多いと感じます。またミスしたり怒られたりした姿をお互いに見ており、一緒に成長できた仲間であり久々にあってもあまり違和感ありません。A先生は感染症分野のみならず一般内科に強い臨床医でありそれを支えるスタッフがいることが、K病院感染症科が全国トップレベルであることに通じていると思います。

Rによるやさしい統計学

2008年01月24日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです 
私の友人である村井先生はじめとする3人の先生方でhttp://piaget.hum.u-bunkyo.ac.jp/~murai/
”Rによるやさしい統計学”
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/32013111という本が出版されました。普段はSPSSなどで
統計処理することが多い(といってもあまり理解せずにp値をひたすら求めて使ってますが、、)のですが、SPSSはどこにでもあるソフトではない。一方でRは無償でインターネットでダウンロードできる優れものだそうです。↓
http://cran.md.tsukuba.ac.jp/
本自体は読みながらできるやさしい解説となっています。統計できる人って尊敬します。

medicina (メディチーナ) 1月号 膠原病・リウマチ

2008年01月24日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。 
今回のmedicinaは”プライマリケア医が主役−膠原病・関節リウマチの早期診断・早期治療 ”と題して蒼々たる先生方が沢山執筆され、内容も一般内科医に
とっては申し分ないものになっています。(dora先生、その節はありがとうございいました。)一家に一冊、でしょうか、、
リウマチの特に診断に関してはもっと勉強せねば、と思っております。膠原病肺ももちろん、、、です!

皮膚科診療における漢方薬セミナー

2008年01月19日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
今日は朝から晩まで力仕事の実験でしたが、その後、夜7時からの”皮膚科診療における漢方薬の使い方”というセミナーに行って来ました。
皮膚科は老人性乾皮症をはじめとして外来では比較的多く遭遇しますが、なかなか
せみなー自体も少ないので、えいっと東京駅まで足を運んできました。
銀座で漢方皮膚科で開業されている先生でしたが、全身の病態の一表現系として皮膚を捉えている、言い換えれば、全身の狂った歯車を少しずつ直すことで最後に皮膚に良い影響を与える、ということでした。あたり前のようですが、皮疹の性状からのアプローチに加え、体質からのアプローチ胃腸科(人参湯類、真武湯類)、婦人科系(駆お血剤)、精神科(気剤)、老人科(補剤、地黄など)、その他の体質改善的に用いられる処方、に頭をめぐらせながら処方しているようです。最近は科にとらわれず、いろんな分野の先生の話を聞くことが非常に楽しみです。来月はまた漢方合宿に行く予定です、、 
写真:TJ-86の当帰飲子

レジオネラ肺炎

2008年01月15日 | あんずのlethal weapon
ぴらおです。

レジオネラ肺炎を経験しました。
ショック状態で腎不全が合併しかなり厳しかったです。しかし、J先生やこいでまんといったJ先生チームの活躍で救命しました。
入院直後のカンファで私が紹介した文献と、PubMedでLegionella AND prognosisを検索して新たに目を通したレジオネラと予後との関係の文献を紹介します。
まず、私が紹介した物は
・Prognostic factors of severe Legionella pneumonia requiring admission to ICU. Am J Respir Crit Care Med. 1997 Nov;156(5):1467-72.
これは無料でダウンロードできます。http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/reprint/156/5/1467
これは84人の患者のprospective studyです。これによりますと単変量解析では
予後不良因子は心疾患、糖尿病、クレアチニン1.8以上、Septic shock、胸部X線で両肺に陰影、人工呼吸器管理、Na 136以下、P/F 130未満、BUN 30以上です。
逆に予後が良くなる因子は適切な治療、肺炎の改善となっています。それぞれにRelative Riskが出ています。
多変量解析では予後不良因子はNa 136以下、APACHE Ⅱ>15予後が良くなる因子は肺炎の改善となっています。
他の文献では
・Treatment and outcome of 104 hospitalized patients with legionnaires' disease.Intern Med J. 2003 Nov;33(11):484-8
これはretrospective studyで予後不良因子は心不全の既往、腎疾患です。
・Severe pneumonia due to Legionella pneumophila: prognostic factors, impact of delayed appropriate antimicrobial therapy.Intensive Care Med. 2002 Jun;28(6):686-91. これもretrospective studyで単変量解析で予後不良因子はSAPS Ⅱ>46、人工呼吸器管理です。予後が良くなる因子はICU入室8時間以内のフルオノキノロンの投与、同じくエリスロマイシンの投与です。ロジスティック回帰分析で予後不良因子はSAPS Ⅱ>46、ICU入室前の症状が5日以上です。予後が良くなる因子はICU入室8時間以内のフルオノキノロンの投与です。
やはり適切な治療が早くから行われることが救命するために大事だと思いました。尿中抗原で陽性となれば自身持ってレジオネラに対する
治療を行いますが、陰性でも重症肺炎なら経過の速さや合併症から疑わしい場合はレジオネラに対する治療を行ったほうが良いと思いました。
最後に尿中抗原の事を書きます。
アボット感染症アワー2006年4月21日放送のレジオネラ感染症治療の現況
日本赤十字社長崎原爆諫早病院院長 斎藤 厚
http://medical.radionikkei.jp/abbott/final/pdf/060421.pdf
「Binax社のNow Legionellaによる尿中抗原検査は血清型1の診断率は95%以上の感度ですが、これ以外の血清型では約78.6%、L. pneumophila以外の菌種では僅か13.6%という報告がなされています。レジオネラ肺炎の分離菌は60%以上が血清型1ですが、循環式浴槽では血清型3、5、6が全体の80%以上を占めますので、診断上注意を要します。」

抗菌薬感受性セミナー番外編 

2008年01月13日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです 

お題:捕えられた宇宙人

いも焼酎でしこたま飲んだあとに(度数:25度)、夜中の1時すぎに行った
ラーメン屋にてP宇宙人を捕獲しました。(笑)その後武蔵野日赤か杏林で
病理学のC先生(K先生の右肩に載っている先生)がnecropsyをしたとかしないとか...

酔っていたので分からなかったが行ったお店は”證作さん”でした。
僕は醤油ラーメンだったのですが、昔ながらの東京ラーメン、と言う感じでおいしかった。ゆずが少し入っていた。みんなはしょうゆとんこつを食べていたようだったが、、Kおじさんは撃沈したP先生の分も合わせて2杯平らげていた。

抗菌薬感受性セミナー partI

2008年01月13日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです

抗菌薬感受性セミナーですが、第1弾が終了しました。雨にも関わらず、定員一杯の130人以上の方が参加して下さいました。ありがとうございました。
広島とか岩手県からの参加の方もいらしたそうです。すごい、、、
佐竹先生のレクチャーは臨床家が知りたい内容が詰まっていて、青木先生の臨床側からのポイントをついたコメントが、印象に残るものとなります。

またpartII, IIIも楽しみです。
写真:沖縄料理屋さんで食べた雑炊

運動器疾患 痛みを中心として 漢方レクチャー

2008年01月11日 | Kanpo-Master の部屋
1月16日の水曜日の午後8時から9時半まで漢方レクチャーが中野であります。

お題:運動器疾患,痛みを中心として→おそらく筋肉痛,関節痛などに関して
講師:喜多 敏明先生
千葉大学 環境健康フィールド科学センター 准教授
会場:中野サンプラザ 14階 クレセントの間

前回の呼吸器疾患に対する漢方も話がわかりやすく,かつ盛況でした。

関係ありませんが,のどが痛くなりかけたらTJ-138の桔梗湯はお勧めです。悪くならずに治ります。もしくはTJ-15の黄連解毒湯,TJ-109 小柴胡湯加桔梗石膏
などは僕は気に入っています。試してみてください。

Nonirradiated lungにおきる放射性肺臓炎

2008年01月11日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
breast cancerやlung cancerへの放射線照射後に、照射野に入っていないはずの
対側肺にconsolidationを認めることがたまにある。
この機序は証明されていないが、病理学的にはOrganizing pneumoniaと間質への
mononuclear cellやMφ、時としてeosinophilなどの浸潤であるようだ。

Radiation-induced pneumonitis in the "Nonirradiated" Lung
[Mayo Clin Proc 1999;74:27-36]
http://www.mayoclinicproceedings.com/pdf%2F7401%2F7401a3%2Epdf
6例の患者についての画像と病理についての報告。非照射野にできた肺病変の病理はorganizing pneumoniaとlymphocytic alveolitisが特徴だと述べている。
ただし、治療に踏み切るには発熱、咳などそれ相応の症状があったほうがよさそうだ。spontaneousに治る場合もあるようだ。

以下のCHESTのペーパーでは照射野と対側へのPETの取り込みを認めている。
Positron emission tomography demonstrates radiation-induced changes to nonirradiated lungs in lung cancer patients treated with radiation and chemotherapy [Chest. 2005;128:1448-52]
http://www.chestjournal.org/cgi/content/full/128/3/1448

以下のeditorialでも触れられている。
Radiation-induced injury in the "nonirradiated" lung
[Eur Respir J. 1999;13:715-7]
http://erj.ersjournals.com/cgi/reprint/13/4/715

照射していない部分にもradiation pneumonitisは起こりうる、ということは
認識しておいて損はなさそうです。
写真:http://www.ro-journal.com/content/2/1/2から引用。フリーでダウンロード可能です

Infection in Solid-Organ transplanst recipients

2008年01月11日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです

Infection in solid-organ transplant recipients [NEJM 2007;357:2601-14]
http://content.nejm.org/cgi/content/extract/357/25/2601
Changing timeline of infection after organ transplantationと題したfigure
がまとまっている。

Primer: making sense of T-cell memory [Nature clinical practice rheumatology 2008;4:43-49]
http://www.nature.com/ncprheum/journal/v4/n1/pdf/ncprheum0671.pdf
central memory, effector memoryなど簡単にまとめてあり勉強になる。
あまりこの雑誌はチェックしてませんが、今回はすべてfreeです。

Failure to Respond by NEJM

2008年01月11日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです

最近、ブログの更新がなかなかできないでいます。ペーパーを読む量がぐっと減っているこのごろです、、創造と破壊を繰り返しながら自分の実験論文を書いているせいもありますが、、周囲の人たちの論文に対する批判(指導)にfailure to respondしているところが自分にマッチしていると思い読んでみました。
読んでみると結構面白くてThymomaとその周辺疾患についてさらりと書いてあります。CVID(common viable immunodeficiency)かと思いきや、結局はGood's syndromeだったのですが(thymomaの10%程度に合併するらしい)、pure red-cell aplasia, Myasthenia gravis, non-HL, paraneoplastic pemphigusなど注意すべき疾患はいろいろとありそうです。難治性口腔内の潰瘍を呈した症例で、thymoma合併の pemphigus vulgarisを経験してからは口腔内潰瘍にも注意してみるようにしています。一般内科の外来ではviral infectionを契機に発症するbenignなaphthoid ulcerが多いように思います。
このNEJMの症例を通して、思い込みは危ない、ということと治療にresponseがあった場合の基本的なclinical courseを知っておく重要性を認識した次第です。
以下最近の関連文献少しアップします。

■Pemphigus vulgaris [BMJ 2007;335:1152-1154]

■Evaluating and managing Hypogammaglobulinemia
[Cleveland clinic journal of medicine 2006;73:133-144]



新年あけましておめでとうございます

2008年01月02日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。
2年前の目標は、がんばらない、そして去年は、思いやり、だったと思います。
今年はあんずの策士”小沢一郎先生ことDr イッシーからのお言葉は何だったんでしょうか?

青木先生のブログから、、、、、身に沁みる、、言葉です。
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/a783b9fe763303fa6fb8c9bfa4fbf7f4

Kanpo-Masterの娘(5才)も久しぶりの登場です。発光ダイオードの前にて。