やはり寂しく思う。
亡くなった直後は、ああよかったと思ったくらいなのに・・・。
もうあれ以上生きていても生き恥を晒すようなものだったから、これでよかったと思ったことも事実だったけれども。
有名歌人で馬場あき子さんという方がいられる。
ごく最近、お連れ合いであった岩田正さんを亡くされたそうで、角川「短歌」という短歌総合誌で追悼特集をやっているらしい。
その力泳が素晴らしいと歌友が知らせてきてくれた。
馬場あき子さんは、昭和3年生まれであられる。
私の母とたった3歳しか違っていられないが、いまだにかくしゃくとしていられる。
あのお元気の源はどこからくるのだろう?
8年前に河野裕子さんのお別れ会で一緒に写真を撮ってもらったことがあった。
歌友がこの馬場あき子さんに可愛がられていたから、そのご縁で一緒に写真に納まってくださることになったのだった。
そのとき、私の背に手を回された馬場さんの手力の強さに驚いた。
当時、もう80歳は優に超えられていられたのに・・・。
大病をなさらなかったら、80歳を超えても、あれだけ元気でいられるのだと感慨を覚えたものだった。
作家の佐藤愛子さんもお元気だ。
彼女は私の母より2歳年長なのだが、いまだにしっかりした文章を書かれる。
私の母が脳梗塞を起こしてからは支離滅裂な文章しか書けなくなっていたのとは雲泥の差だ。
瀬戸内寂聴さんもしかり。
作家でなく、料理研究家の鈴木登紀子さんも90歳を超えられているが、いまだにテレビに出演してお料理を作られる。
病気をしなかったら、90歳を超えても、元気でいられる時代なのだ。
まさに人生百歳時代!
それからすれば、母は早く亡くなってしまったという思いが湧いてくる。
もっと若い年齢の親御さんを亡くされた方が多いことは、重々知っていながらも・・・。
*
・わたくしの背に回された手の力つよかりしかな馬場あき子さん
・歌作りまだまだ若い人たちに負けぬ八十九歳馬場さん
・書けばまだその本売れる作家なり佐藤愛子九十四歳
・出家してのちも小説書きつづけ瀬戸内寂聴いまだ生きつぐ
・にこにことテレビの料理番組に出て料理する鈴木登紀子氏
・大病をしてゐぬ人は百歳になりても現役なりし時代に
・生涯が現役なれば幸せと思はせ逝きし日野原重明
亡くなった直後は、ああよかったと思ったくらいなのに・・・。
もうあれ以上生きていても生き恥を晒すようなものだったから、これでよかったと思ったことも事実だったけれども。
有名歌人で馬場あき子さんという方がいられる。
ごく最近、お連れ合いであった岩田正さんを亡くされたそうで、角川「短歌」という短歌総合誌で追悼特集をやっているらしい。
その力泳が素晴らしいと歌友が知らせてきてくれた。
馬場あき子さんは、昭和3年生まれであられる。
私の母とたった3歳しか違っていられないが、いまだにかくしゃくとしていられる。
あのお元気の源はどこからくるのだろう?
8年前に河野裕子さんのお別れ会で一緒に写真を撮ってもらったことがあった。
歌友がこの馬場あき子さんに可愛がられていたから、そのご縁で一緒に写真に納まってくださることになったのだった。
そのとき、私の背に手を回された馬場さんの手力の強さに驚いた。
当時、もう80歳は優に超えられていられたのに・・・。
大病をなさらなかったら、80歳を超えても、あれだけ元気でいられるのだと感慨を覚えたものだった。
作家の佐藤愛子さんもお元気だ。
彼女は私の母より2歳年長なのだが、いまだにしっかりした文章を書かれる。
私の母が脳梗塞を起こしてからは支離滅裂な文章しか書けなくなっていたのとは雲泥の差だ。
瀬戸内寂聴さんもしかり。
作家でなく、料理研究家の鈴木登紀子さんも90歳を超えられているが、いまだにテレビに出演してお料理を作られる。
病気をしなかったら、90歳を超えても、元気でいられる時代なのだ。
まさに人生百歳時代!
それからすれば、母は早く亡くなってしまったという思いが湧いてくる。
もっと若い年齢の親御さんを亡くされた方が多いことは、重々知っていながらも・・・。
*
・わたくしの背に回された手の力つよかりしかな馬場あき子さん
・歌作りまだまだ若い人たちに負けぬ八十九歳馬場さん
・書けばまだその本売れる作家なり佐藤愛子九十四歳
・出家してのちも小説書きつづけ瀬戸内寂聴いまだ生きつぐ
・にこにことテレビの料理番組に出て料理する鈴木登紀子氏
・大病をしてゐぬ人は百歳になりても現役なりし時代に
・生涯が現役なれば幸せと思はせ逝きし日野原重明