ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『RENT レント』

2006-05-18 00:10:45 | 映画
ル・シネマにて。初回なのに満席、激混み。東劇と2館だけじゃ、ねぇ。スクリーンが低い劇場なので、前の人の頭が…。そりゃ、字幕も縦書きですよ。

予告編に心底惚れ込みましたよ。スポットライトに浮かぶキャストが歌うSeasons of Love。「1年、525600分の時間を、あなたは何で数えますか?」その問いかけに、もうゾゾッと来てしまって。映画自体もこの曲で始まる。ちょっとね、もうこの何分かで満足してしまった自分がいて…。とは、言いつつも、他の曲もロック、タンゴ、バラードと多彩で十分堪能。

90年代初頭のニューヨークの若者たちの物語。初演のキャストが集結してるらしいので、結構オッサンだったりするけど、目をつむろう(唯一若い、セクシーダンサーのミミは、目が大きくてまるでネコのようでかわいい)。夢に向かおうとする理想と、家賃(rent)も払えない現実。今日を生きようという希望と、HIVによって近づいてくる死の恐怖。その間で振り子のように戸惑いながら、それでも前へ進もうとする姿。

若者って、熱くなきゃだめだね。エイズ、ドラッグ、同性愛、下層社会と「社会派」と銘打ってるけど、決して声高じゃない、一人ひとりの想いとしてのメッセージがたくさんあった。「歌う」って言葉は「訴える」から来てるって聞いたことあるけれど、この映画観て、ああそういうことなのね、って思った。

誰か、11月の日本公演観に行かない?


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