ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

「代打、俺。」

2005-10-18 23:57:27 | 世間
【一生、口にすることは無いだろうけど、言ってみたい言葉ランキング】の上位入賞しそうな、「代打、俺」。来年、これを言う可能性を持つ男が、ヤクルトスワローズ選手兼新監督に就任した、古田敦也だ。

彼は、本当に頭の切れる人間だ。キャッチャー、バッターとしての働きはもちろん、選手会会長としての、去年のスト騒動の時の立ち居振る舞いは、ファンの気持ちをガッチリ掴んだ。将棋も指せるし、伊達に大木凡人の従兄弟ではない。野村監督以来の29年ぶりの大役だけど、きっとやり遂げてくれるはず。

自分の尊敬できる人物が監督に就任したことは、とてもうれしい。来期は、タイガースとスワローズが優勝争いをしてもらいたいな。

24シーズンIII 21:00-06:00

2005-10-16 22:57:39 | 24-TWENTY FOUR-
mini AQUAってのを右のところに付けてみました。なかなかカワイイ。

フジテレビでのシーズンIII放映が終わってしまった。。。つまり、完全に世間に遅れを取ってしまった。でも、いいです。自分のペースで観ます。1日1話。まだ観てない人がいたら、他人かTSUTAYAから借りるか、買うか、いずれにしろ観るに値するテレビドラマですので。

さあさあ、ウィルス取り引きが行われる中盤ですよ。ここであの二人の女が現れる。一人は、かつてCTU捜査官だったニーナ・マイヤーズ。前回に引き続き裏稼業の人間として現れるのだが、表情がスゴイ。凄みがあるというか、堂に入っているというか。ゲスト出演扱いながら、ジャック・バウアーとの攻防は、狂気を超えた狂気を感じさせた。

そして、もう一人、シェリー・パーマーだ。またまた大統領に呼び出され、スキャンダルの揉み消しに躍起になる。まー、この人には「やり手ババア」の称号を差し上げたい。今回も、大統領周辺を見事に引っかき回す。この二人は、全2作からキーポイントであり、物語のターニングポイントを演出してきた。だから、「24」は女性たちの物語でもあった。しかし、それは「点」ばかりで「線」になるキャラクターがいなかった。

ウィルスを確保できないまま、午前3時を迎える。主役は、ジャック・バウアーからウィルス拡散の標的になったホテルに派遣されたミシェル・デスラーに移る。密かにウィルス確保に努めるが、ホテルの乗客が気づきだし、パニックになりかける。彼女は、流れゆく時間の現実に直面し、困惑しながらも、冷静で的確な判断を求められる。やっと「線」になる女性が現れたのだ(スピンオフするなら彼女が主役だろう)。午前5時から始まる第17話は、この追い込まれた人間の表情、やりとりがとても興味深いものだった。


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ER9-02「再度死亡」DEAD AGAIN

2005-10-15 16:39:47 | ER緊急救命室
閉鎖していたERが再開し、通路に患者がごった返す日常が戻ってきた。ただ、忙しさからスタッフ同士のピリピリムードが募る。腕のリハビリに励むロマノも、またそうだ。早く復帰して、ウィーバーから仕事を取り戻したいという気持ちがありあり。

イギリスから戻ってきたコーデイは、ERへ急患の治療に向かう。エレベーターの中で気を整えるも、周りにぶしつけな感じで振る舞ってしまう。それを気に掛けたウィーバーは注意するのだが、逆に反駁を喰らい突如泣き出してしまう。その後も、娘の死を知らずに駆けつけた父親に、あまりにも素っ気な態度で説明していた。

一つ一つのことに、感情を付き合わせていたら、立っていられないのだろう。それぐらい疲れ切っていたコーデイは、ラウンジでマークと女性スタッフたちが写っている写真を見つけ、慈しむようにそれを眺める。マークは、皆の間に立つ調整役だった。それを失ったERが今日の結果かもしれない。キャロルも写ってたけど、写真でも出演料は支払われるのだろうかと野暮なことが気になってしまった。

「再度死亡」という変なタイトルは、死亡宣告後に蘇生術を行ったために、植物状態で息を吹き返した患者家族が、延命治療の現実を目の当たりにしなければならない状況に陥ってしまったことを示している。プラットの患者を助けたい思いとは裏腹に、家族の悲しみを深めるばかりだったのだ。


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『チャーリーとチョコレート工場』

2005-10-10 23:05:41 | 映画
新宿ピカデリーにて。

ウォンカの経営する工場のチョコレートは、全世界の子どもたちを魅了していた。ある日、ウォンカは、チョコレートに5枚だけ「ゴールデンチケット」を入れ、当たった者には工場見学できると発表し、世界中で争奪戦が始まった。ジョニー・デップ演ずるウォンカの真っ白けのお顔がマイケル・ジャクソンを彷彿させる。^_^;

主人公のチャーリーの家は貧しい。あからさまに傾いた家や、4人の祖父母が同じベッドで寝たきりという滑稽な状況に最初から吹き出してしまう。チャーリー以外の「ゴールドチケット」を手に入れた憎たらしいガキ共も個性的だし、なんといっても、工場見学に付いていくことになったチャーリーのおじいちゃんがイカす!チケットが当たったと知るや否や、すくっと立ち上がり「イヤッホー!」と踊り出すんだもの。

工場の中は、全ていわゆるアメリカのあまーい(by井戸田潤)お菓子で出来ていて、ポップで鮮やか。働いているウンパルンパ族のノリの良さも相まって、ちょっぴり残酷なのに、笑って済ませてしまえる。総じて、ベタなネタでいろいろ迫ってくるのだけれど、それが意外と胸焼けせず、楽しめる。アイディアにアイディアを重ねた作品。スタッフは作るのが、さぞ楽しかったろうな。

おちまさとがティム・バートンは、「ブラック・ディズニー」だと言っていた。おとまさとは嫌いだけど、言い得ていると思う。ひとつひとつのセリフが、皮肉の中に美しいものを持っている。

腹いせに

2005-10-08 12:26:05 | 日々
今日は、新宿のぴあに朝8時からS氏と並び、「東京国際映画祭」のチケットを買おうとした。自分はクロージングの『力道山』。中谷美紀命だ。S氏は『あらしのよるに』まぁかわいらしい。もう20人並んでいた。他で並んでいる奴らから電話があったり、2時間はそんなに長く感じなかった。が、しかし10時の開店に一歩一歩前に進んだが、2人とも"SOLD OUT!"。呆然と立ちつくす。

S氏と別れたあと、気を取り直して、ヨドバシカメラへ。腹いせにクリエイティブのノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンHN-700を買う。確かに、周りの音が小さくなる。これでDVDを観よっと。

家に帰ってきて、腹いせに電子チケットピアのホームページで「東京国際映画祭」の地味めな作品のチケットを取ろうと試みる。特別招待作品はほぼ売り切れていたが、『オリーバーツイスト』だけまだ残ってたので2枚購入。コンペティション『ヒトラー・カンタータ』、日本映画・ある視点部門『カミュなんて知らない』『寝ずの番』も買った。

あと、ジェームス・ディーン没後50周年記念企画のドキュメンタリー映画『ジェームス・ディーン/フォーエヴァー・ヤング』のナレーションが、『ザ・ホワイトハウス』大統領役のマーティン・シーンではないか!少し調べたらこんな記事が。
http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=4645
なに、来日!?舞台挨拶だと!!? …ということで即刻購入。これの前に上映する『理由無き反抗』も。

といろいろ買ってたら、計7枚にもなってしまった。今回の映画祭、話題性が低い割にこれまでで、一番観に行く回数が多くなってしまった。


Creative ノイズキャンセルヘッドフォン HN-700

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ER9-01「災害」 CHAOS THEORY

2005-10-07 23:46:37 | ER緊急救命室
いよいよ明日からNHK総合で、ER9の放送が始まる。BSでの放送から1年半。韓流ドラマのために総合での放送開始が遅れ、しかも夜遅い時間帯。NHKに抗議しても音沙汰ナシ。しょーがないので、DVD買っちゃった。キャンペーンで安かったし。

というわけで、放送の前日に第1話シーズンプレミアを観た。前シーズン最終回で、天然痘ウィルスの疑いがある患者がカウンティ総合病院に運び込まれ、患者と接触した者は、隔離を命ぜられた。

最初のシーンがいきなりアフリカのジャングルでビックリ。海外ってこのドラマ初じゃない?ここでのサンプル採取で、サル痘の突然変異であることが分かった。病院の閉鎖に向けて、患者の移動が始まる。重篤患者のヘリ移動に手間取ったとき、ロマノの腕がプロペラに接触、切断してしまう。あまりにもショッキングな映像で、こちらの血の気まで引いていく。病院内にもう人はほとんどいず、停電している。ER始まって以来の異常なまでの緊張感。手に汗握った。

打ってかわって、後半は隔離の日々。退屈な日々の中で、お互いの心の内がポツポツ出てくる。アビーとカーターはこんな状況なのに、関係を持ってしまったようだ。うーん、すごいなアメリカ人は。ロンドンに帰っていたコーデイは、病院とそりが合わず、アメリカに戻る決心をする。今回は、かなりワールドワイドなERだった。

オープニング映像に、アンソニー・エドワーズの名は、もうない。しかし、この状況をなんとか凌いだ彼らに、この病院と物語を託す気持ちが出来た。

1行徒然

2005-10-06 23:12:13 | 日々
■気づいたら、去年の10月1日にこのブログを始めて1周年。忘れてた。

■村上ファンドの村上世彰ってオッサンは「悪い欽ちゃん」のように見える。

■久しぶりのドクターマリオは面白いけど、一手が命取りになるから異常に神経使う。

■本日2限、担当の宮台○司氏が現れず、突如休講。頑張って遅刻せずいったのに。

■古畑最終回は高倉健が犯人だと思ってたのに。最後のセリフは「自分、不器用ですから。」

■24III放送と「リアルタイム」にDVDで観ていたが、昨日抜かれた。

■古舘の、過剰な出演者に対しての配慮は、要らない。

■『ハルとナツ』良かった。森光子自身の人生の積み重ねをも感じさせた。


ドクターマリオ&パネルでポン

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『シンデレラマン』

2005-10-02 18:21:40 | 映画
新宿ピカデリーにて。

1929年、タイトル奪取を有望視されていたボクサー、ジム・ブラドッグは、ライセンスを剥奪され、引退を余儀なくされた。しかも時代は大恐慌を向かえ、日雇いの仕事にもなかなかありつけない日々が続いていた。

不遇の日々を過ごすジム。そこにかつてのマネージャー、ジョーの計らいで、再びリングに立てるようになった。この映画、試合シーンがすばらしい。相手が本物のボクサーということもあり、ラッセル・クロウも喰らいつくようなパンチを繰り出す。主観と客観の切り替え、スローモーション、カメラのフラッシュに呼応してのストップモーション、マディソンスクエアガーデンの一観客として観戦しているような感覚になる。驚いたことに、ジョーが勝利した瞬間、映画館の場内から拍手が起きた。

そして、これは純粋な家族愛の物語だ。何のために戦うのか尋ねられ、ミルクのためだと即答し、試合の機会を与えてくれたことに感謝する。一度どん底に突き落とされたからこそ、身についた謙虚さ。だからこそ、民衆は、彼の姿に夢見、熱狂したのだろう。真のヒーローとは、自信と謙虚さの両方を持ち合わせている。

ジムを支える妻メイ役は、レニー・ゼルウィガー(いつのまにかレネーって読み方になってたけど)。ヘビー級チャンピオン、ベアのの失礼な言動に腹を立て、コップの水を浴びせかけるシーンは爽快だし、タイトル戦の直前、彼女の不安な気持ちと信頼の気持ちが一気に流れ出て、顔をクシャクシャにしながら「必ず帰ってきて」と言う場面は泣かせる。

同じ時代に、同じくささやかな家族の幸せを願っていた人々の物語、『ハルとナツ』が今夜からNHKで放送される。これも観ようと思う。