ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『チャーリーとチョコレート工場』

2005-10-10 23:05:41 | 映画
新宿ピカデリーにて。

ウォンカの経営する工場のチョコレートは、全世界の子どもたちを魅了していた。ある日、ウォンカは、チョコレートに5枚だけ「ゴールデンチケット」を入れ、当たった者には工場見学できると発表し、世界中で争奪戦が始まった。ジョニー・デップ演ずるウォンカの真っ白けのお顔がマイケル・ジャクソンを彷彿させる。^_^;

主人公のチャーリーの家は貧しい。あからさまに傾いた家や、4人の祖父母が同じベッドで寝たきりという滑稽な状況に最初から吹き出してしまう。チャーリー以外の「ゴールドチケット」を手に入れた憎たらしいガキ共も個性的だし、なんといっても、工場見学に付いていくことになったチャーリーのおじいちゃんがイカす!チケットが当たったと知るや否や、すくっと立ち上がり「イヤッホー!」と踊り出すんだもの。

工場の中は、全ていわゆるアメリカのあまーい(by井戸田潤)お菓子で出来ていて、ポップで鮮やか。働いているウンパルンパ族のノリの良さも相まって、ちょっぴり残酷なのに、笑って済ませてしまえる。総じて、ベタなネタでいろいろ迫ってくるのだけれど、それが意外と胸焼けせず、楽しめる。アイディアにアイディアを重ねた作品。スタッフは作るのが、さぞ楽しかったろうな。

おちまさとがティム・バートンは、「ブラック・ディズニー」だと言っていた。おとまさとは嫌いだけど、言い得ていると思う。ひとつひとつのセリフが、皮肉の中に美しいものを持っている。