ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『蝉しぐれ』

2005-11-03 23:05:22 | 映画
渋東シネタワーにて。ここのところ映画ネタばかりで、すみませんね。

貧しい武家の文四郎は、殿の側室となった幼なじみ・おふくが世継ぎ争いに巻き込まれていることを知り、自分もまた巻き込まれていく。子ども時代にも文四郎は、父親が世継ぎ争いの最中に切腹させられたり、お上に翻弄されすぎな人生。しみじみと味わい深く、しかし、家老に啖呵を切る場面は実に爽快。また、四季の移り変わりも堪能できる。前日に『LOVERS』を観たけど、その壮大な感じまた違った、人の息づかいの聞こえる風景だった。

キャストもいい。主役の染五郎、おふく役の木村佳乃も奥ゆかしさ満載。胸キュン。文四郎の幼なじみの今田耕司、ふかわりょうは、芸人特有の芝居がかった演技が妙に場に合っていたのが不思議だった。みすぼらしい格好でも息子のことを切実に嘆願する大滝秀治や、一瞬しか映らないけど、甚大なインパクトがあった遊女役の渡辺えり子など、脇も揃える。その中でも、文四郎の父・緒方拳が人情味のある武士でとても良かった。

時代劇ブーム?てか、下級武士映画が最近の流行なんでしょね。ヒーローというよりか、自分たち自身を投影させる対象として。メイン曲が「伊右衛門」のCM曲に似てたから久石譲かと思ったら、岩代太郎だったのはご愛敬。

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