静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

≪ 日本固有の雇用慣行:トヨタ社長と経団連会長はタッグを組むのか? ≫  ≪ 天皇制自体に触れないメディアの知的退嬰を憂う ≫

2019-05-14 19:56:35 | 時評
☆ 「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/051400346/?n_cid=nbpnb_mled_enew
・ <トヨタ自動車・豊田章男社長の終身雇用に関する発言が話題を呼んでいる。13日の日本自動車工業会の会長会見で「雇用を続ける企業などへの
  インセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べた。>
 ⇒ 豊田社長の言う”雇用を続ける企業などへのインセンティブ”が具体的に何を指すのか不明だが、終身雇用が持っていたプラス面もトータルとして今後は
  失せる、との危機感に言及しているのは間違いない。


・ <終身雇用は年功序列と並び、日本企業の特徴的な雇用制度だ。懲戒解雇に該当するような理由がない限り、日本では解雇することが難しい。
  「新卒で採用された会社に定年になるまで働き続ける」という働き方は徐々に変わってきているが、今なお、日本の人材の流動性は諸外国と比べて緩やかだ。>
(1) 私は自分の海外経験から雇用慣行全体における日本の特殊性と脆弱性を此のコラムで取り上げ、国際競争力弱体化との関連で何度も述べてきた。
   レギュラーな読者には耳タコだろうが、此の日本の特異な雇用慣行のマイナスを失くすには・・・・
   ≪終身雇用しない、4月一括ではなく通年採用する、年功序列賃金体系を完全に止める、懲戒雇用規定に違法行為プラス成果評価も導入する≫が主な柱だ。
    然も、これらの改革に官民の差があってはならない。 ここが歴史的に官尊民卑の風土が長い此の国で一番のネックである。 
(2) しつこく繰り返すが、雇用契約/議事録の詳細文書化を嫌う国民性。これこそ合理的雇用慣行に日本社会がいつまでも移れない癌/宿阿/病巣なのだ。
   トヨタ社長&経団連会長よ、ここはどうするの? 公文書保存忌避から企業の業務マニュアル不徹底まで全て同罪。これが『パンドラの箱』だよ。


★ 「大日本帝国時代に戻ったつもりですか」“浮かれた”メディアの罪 原武史さん https://mainichi.jp/articles/20190514/k00/00m/040/160000c?fm=mnm
・ 私が様々な切り口から述べてきた核心の集大成がここにある。誰が付けたのか不明だが、段落ごとに付された小見出しが端的に現在の問題点を表している。
  【昭和・平成の改元報道を見よ】【前天皇の「美談」だけで良いのか】【海外主要メディアの直球勝負】【皇居周辺で感じた「波風立てるな」の空気】
  【報道機関の本分って】

・ <「それなのに、日本の報道機関は本分を忘れたのか、こと天皇や皇室の問題については、批判はもとより、議論しないことが当たり前になって……。
  国の形や憲法は変わっても、心の奥は今も大日本帝国臣民、と言ったら過ぎでしょうか。でも『令和フィーバー』に浮かれるだけなら、報道の存在意義はない。
  主要メディアこそ、タブーを恐れず、象徴天皇とは一体何なのか、国民的議論を巻き起こすべきではないですか」>
     ⇒ そう、明治国家精神との訣別こそが、今を生きる我々の民主日本で愛されるべき天皇制とは?という議論の基礎になるのだ。
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