羅臼へ出かけるにあたりネット上を泳いだ際、羅臼町観光協会?ホームページのどこかで「トド肉を出す店もある」という記述があった記憶を頼りに、羅臼で泊まった宿の主人に到着早々、早速聞いてみた。ところが・・「さあ、確かに前はそういう店もありましたがね・・・。あれはどうも・・」と顔をしかめ、ツレナイ。主人の個人的嗜好なのか、イルカ含め鯨類を嘗ては飽食した土地柄ゆえ珍しさなど無いということか。 (ちなみに、この主人とは、知床ヴィジターセンターへ軽トラで親切にも送ってくれた人である)
私は「トド肉を味わうチャンスはもうないのですか・・」と意気消沈。「いや、缶詰なら道の駅で置いてますよ」というので行ってみると、熊・トド・エゾ鹿;3種の缶詰が写真みたく陳列台に並んでいる。 値段はいささか高いが、せっかくの機会だからと買い求めた。
羅臼の道の駅を訪れた方の中には見かけた人もいらっしゃるかもしれない。(後日、札幌駅のみやげもの店でトド缶とエゾ鹿缶は同じものを見かけたが、熊肉缶は無かった)。もう35年以上も前、当時は隆盛を極めた社員旅行で幹事の私が選んだ加賀の某温泉宿で頼んだ<山海の珍味鍋>なるコースに熊肉があり、食した記憶がある。その記憶を辿ると、肉は赤黒っぽく、熱をくぐると縮まってしまった。然も、残念ながら旨い!という覚えはない。さりながら、その記憶は忘却の彼方に飛び去り、果たして正しいのかどうか、自信はない。
で、羅臼滞在中の某日、買い込んできた他の食品・つまみと共に一杯やる肴に、宿の部屋で熊ちゃんを食べてみた。色は薄めのレンガ色。歯ざわりは柔らかいが、味の特徴がこれといって感じられない。ふむむ・・・こんな感じじゃなかったのでは??・・・と煮え切らない感想で幕引きと相成った。鹿肉はなじみ深いので、帰京後はトドのカレー煮を楽しむことにしよう、と気を取り直した次第。 そこで本日、野菜(セルリ・人参・ピーマン)とカレー粉・五香粉・赤唐辛子を加えて煮込み、お昼に頂いた。予想通り、肉質・味どちらも鯨そっくりで、私には美味しかった。たぶん、イルカも同じような味なんだろうな、と想像する。
さて、同じ道の駅内にある食堂で<知床ラーメン>を注文した。右の写真がそれであるが、麺は昆布を練りこんであるそうで明るい緑色。昆布入りの麺は初めて食べたが、香りの良さが気に入った。スープは羅臼だけに昆布だしを期待したものの、殆どわからず。私が鈍感なだけかもと思い直すが、チト塩辛いので飲み干さない。具は、浅利むき身が数片、ホタテが貝殻に乗ったまま2個。甘海老が5尾ほど。蟹の足、長いのと根元の太いのが各1本。これは食べ甲斐のあるヴォリュームでした。そしてモズクのような緑の深い海藻。磯の風味に満ち、油濃さが一切ない素朴さで私は満足した。600円という値付けが妥当なのか、私は外でラーメンを食べることが無いためわからないが、満足できればそれで好いのだ・・・と納得。 ≪ つづく ≫
私は「トド肉を味わうチャンスはもうないのですか・・」と意気消沈。「いや、缶詰なら道の駅で置いてますよ」というので行ってみると、熊・トド・エゾ鹿;3種の缶詰が写真みたく陳列台に並んでいる。 値段はいささか高いが、せっかくの機会だからと買い求めた。
羅臼の道の駅を訪れた方の中には見かけた人もいらっしゃるかもしれない。(後日、札幌駅のみやげもの店でトド缶とエゾ鹿缶は同じものを見かけたが、熊肉缶は無かった)。もう35年以上も前、当時は隆盛を極めた社員旅行で幹事の私が選んだ加賀の某温泉宿で頼んだ<山海の珍味鍋>なるコースに熊肉があり、食した記憶がある。その記憶を辿ると、肉は赤黒っぽく、熱をくぐると縮まってしまった。然も、残念ながら旨い!という覚えはない。さりながら、その記憶は忘却の彼方に飛び去り、果たして正しいのかどうか、自信はない。
で、羅臼滞在中の某日、買い込んできた他の食品・つまみと共に一杯やる肴に、宿の部屋で熊ちゃんを食べてみた。色は薄めのレンガ色。歯ざわりは柔らかいが、味の特徴がこれといって感じられない。ふむむ・・・こんな感じじゃなかったのでは??・・・と煮え切らない感想で幕引きと相成った。鹿肉はなじみ深いので、帰京後はトドのカレー煮を楽しむことにしよう、と気を取り直した次第。 そこで本日、野菜(セルリ・人参・ピーマン)とカレー粉・五香粉・赤唐辛子を加えて煮込み、お昼に頂いた。予想通り、肉質・味どちらも鯨そっくりで、私には美味しかった。たぶん、イルカも同じような味なんだろうな、と想像する。
さて、同じ道の駅内にある食堂で<知床ラーメン>を注文した。右の写真がそれであるが、麺は昆布を練りこんであるそうで明るい緑色。昆布入りの麺は初めて食べたが、香りの良さが気に入った。スープは羅臼だけに昆布だしを期待したものの、殆どわからず。私が鈍感なだけかもと思い直すが、チト塩辛いので飲み干さない。具は、浅利むき身が数片、ホタテが貝殻に乗ったまま2個。甘海老が5尾ほど。蟹の足、長いのと根元の太いのが各1本。これは食べ甲斐のあるヴォリュームでした。そしてモズクのような緑の深い海藻。磯の風味に満ち、油濃さが一切ない素朴さで私は満足した。600円という値付けが妥当なのか、私は外でラーメンを食べることが無いためわからないが、満足できればそれで好いのだ・・・と納得。 ≪ つづく ≫