4月5日(金) 神戸文化ホール中ホールで、第8回神戸国際フルートコンクール
審査員によるスペシャルコンサート
演奏者と曲目は―
神田寛明さん ピアノ/石橋尚子さん
ジュリオ・ブリッチャルディ◆ヴェルディによるドラマティック・ファンタジー
ヘンリック・ヴィーゼさん(学究肌の演奏家さん) ピアノ/石橋衣里さん
モーリス・ラヴェル◆「ダフニスとクロエ」よりパントマイム(編曲はヴィーゼさん)
リー・ソヨンさん、酒井秀明さん(師弟共演です) ピアノ/西脇千花さん
フリードリッヒ・クーラウ◆三重奏曲 ト長調
マテュー・デュフーさん ピアノ/石橋衣里さん
アンリ・デュテュー◆ソナチネ
ティモシー・ハッチンスさん ピアノ/西脇千花さん
ゲオルク・フィリップ・テレマン◆ファンタジー イ長調
ヨアキム・アンデルセン◆練習曲 嬰ト短調
エルネスト・ケーラー◆パピヨン
ウィリアム・ベネットさん、ジャック・ズーンさん ピアノ/石橋尚子さん、石橋衣里さん
ほかアンコール曲たくさん^^
神田寛明さんの演奏で始まったスペシャルコンサート。
音を聴いた途端、ス~ッ、ホ~ッと気持ちがほぐれました。
真剣勝負、コンクール出場者それぞれの緊張感がビリビリと、伝わってくるような演奏を連日聴き続けていて、こちらも大分肩がこっていました。
司会は審査委員長の金昌国さん。
金さんはご病気で満身創痍、フルートを演奏できる状態ではないので、「罰として、司会を仰せつかった」言っていましたが、吹けないのはどんなにもどかしいことでしょう。
まず、このコンクールの審査を引き受けてくれていたヴォルフガング・シュルツさんが奇しくもコンクールが始まった3月28日にウィーンで死去されたことにふれ、声をつまらせていました。
世界的にも著名なフルーティストが審査員に加わっていることで、コンクールの権威も上がるはずですから、審査員群は弱体化させないでほしいです。
金さんの演奏者のエピソードを聞きながら、演奏会は和やかに進められました。
神田さんは芸大で朝から晩まで練習をしていたこと。
デュフーさんは16年前、このコンクールの入賞者演奏会に、虚無僧姿で、尺八を持って登場したこと。
現在モントリオール交響楽団の首席奏者であるハッチンスさんは紳士的でバロック音楽に造詣が深いこと。
私はきさくそうで、アイビーリーガーおじさんに見えるハッチンスさん大好きになりました。
ウィリアム・ベネットさん、ジャック・ズーンさん、クリーム色とオレンジ色のスーツで、根っから明るそうです。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲が最初はドップラー兄弟のフルート曲として作曲されたって、ホントの話(?)か(?)。
リラックスした楽しい演奏会でした。