小田急線でも東急線でもなく、阪急電車のしかも支線沿線が舞台の『阪急電車』という小説を書いた作者の本。
今度読んだのは『植物図鑑』。
でも、植物図鑑は阪急電車よりは普遍的、全国区^^。
初出は携帯小説サイト「小説屋sari-sari」なんですって。
主人公は振られたばかりのOL。
目次を見ると、ヘクソカズラ、フキノトウ、フキ、ツクシ、ノビル、セイヨウカラシナ、タンポポ、ワラビ、イタドリ、アカザ、シロザ、クレソン、スベリヒユ、アカザ、シロザ・・・。
全部ではないのだけれど、道端の草が登場して、しかも道端(アパートの前)で、拾った、「けっこういい男」が料理して食べさせてくれます。
で、彼女は植物図鑑を2冊も買うのです。
ブログを始めてから、私も植物図鑑をずいぶん買いました。
もっとも、ポケット版が多いのですが。
この本を読んだからといって、摘んできて調理することはまずないけれど、今年もしこの草たちに出合ったら、親しみが増しているに違いありません。
ところで、この本の中に何度か出てくる、料るという言葉。
てっきり、料理するを簡略した若者言葉だと思っていたら、料理を動詞化したもので、古くからある言葉なんですね。
手元にある国語辞典、すべてに出てました。
さて、今日は豚肉でも料ろうかなんて言えるのかしらねぇ。
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