自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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ふだんの都賀川

2008-07-30 | 社会・時事
暑い、暑い、夏休みの1日、水辺に遊びにきていた子どもたちや保育園帰りの叔母ちゃんと姪の女の子、そして近くに住む青年を濁流に飲み込んだ川は、ふだんは水量も少なく、こんなに静かに流れています。

この写真は昨年の2月に撮ったものですが、今年の冬もこの川沿いの遊歩道を歩きました。

私は灘区民ホール(マリーホール)で催し物がある時は、阪神電車大石駅前からこの都賀川沿いを歩いて行きます。

写真でも分かるように、ここを歩く人は多いのです。犬の散歩をしている人もいます。
夏だったら、子どもたちが流れの中に入っているのが普通の風景でしょう。

7月28日、午後2時半ごろから、上流に降った局地的な豪雨で水量が急に増え、痛ましい事故が起きました。
自然が瞬間的にガッと牙をむいたのです
午後4時前には川はいつもの姿に戻ったそうなのです。

どこの誰が悪いと言い切れない事故でした。

わずか1時間半の降雨で、身内を失った方々は悔やみきれないでしょうし、残された方々、一緒に遊んでいた子どもたちのショックははかりしれません。

この川は河川敷への階段が設置されていたので、阪神・淡路大震災のとき、川の水は消火や生活用水に使われました。兵庫県は1996年以降、「防災ふれあい河川」のモデル河川として整備を続けてきました。川への下りやすさが今回はあだになってしまったんですね。

ここ数年、局地的な豪雨による浸水被害が都会・地方にかかわらず目立ちます。
同じ日、金沢市内でも浅野川が氾濫し、短時間で流域の住宅が浸水しました。被害にあった年配の方も「こんなことは生まれて初めて」だと取材のマイクに答えていました。

気象が凶暴化しています。
だからといって、子どもたちを自然から遠ざけるわけにはいきません。
自然と仲良く付き合っていく方策をたてるために知恵をしぼる必要がありますね。

今日、兵庫県は「六甲山系の南側を流れる51河川に警報システムを整備する」と発表しました。

5人の尊い命はもう還りませんが、ムダにしてはいけません。

私は次にマリーホールに行くときもやはりこの道を歩くつもりです。
もちろん、空模様に注意しながら・・・。




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