自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

悲 鳴

2004-09-15 | 花・木・実・いきもの・自然
我が家はもともとバルコニーの外側に花台がしつらえられている集合住宅だ。

でも、花にとって、条件はあまりいいとは言えない。
西向きの7階で、しかも港に面している。
夏の西日は容赦なく照りつけて、夕方にはくた~っとしおれてしまう。

かといって、水をやりすぎると土の中に胞子がうじゃうじゃ育ってキノコが生えてくる。
日本はもう亜熱帯なんじゃないかと思うのはそんな時だ。
今年は加えて、台風の潮風を何回かくらって、花の痛みが激しかった。

そこで新しい花に植え替えようと花屋に行った。
何軒かの花屋とホームセンターを回ったけれどめぼしいものが買えなかった。
苗がないのだ。

何軒目かで聞いた花屋さんの話はこうだ。

花の苗はたいていビニールハウスで育ててるんですけど、台風がくると栽培農家はハウスの躯体を守るためにビニールを裂くんです。風を通り抜けさせるんですね。それで苗は犠牲になっちゃうんです。苗が仕入れられなくて我々も困ってるんです。パンジーが出てくるまで待つしかないでしょう。

ハウスを通り抜ける風の低い悲鳴と、とぎれとぎれの苗の高い悲鳴が聞こえたような気がした。

で、買えたのが半分へたったビンカとベゴニアとちょっと大き目のブルーキャッツアイでした。





コメント
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