心本来の姿は八面玲瓏(はちめんれいろう=どこから見ても透き通っていて、曇りのないさま。また、心中にわだかまりがなく、清らかに澄みきっているさま。また、だれとでも円満、巧妙に付き合うことができるさま。▽「八面」はあらゆる方面、四方八方。「玲瓏」は玉のように美しく輝くさま。澄みきって美しいさま。)
磨ける鏡のごとき清いものである。その清い心にいうろいろ汚いものを思わせたり、考えさせるのは、それは心そのものが思っているのではなく、悪魔が心の陰でいたずらしているんであります。多くの人は気づくことなく人のせいにしたり、運勢が悪いと嘆いているのですが、それにいち早く気づいて、その思い方、考え方を打ち切りさえすれば、悪魔はそのまま姿を潜めてしまうようになっているのです。
「怒らず、恐れず、悲しまず」こそ正真正銘の心の世界なのです。静かに自分自身を思い考える時間を作り、悪魔に翻弄されない自分を作らなければならないのです。ややもすると、何かに怒ってはいませんか?何かに恐れていませんか?それとも何かに悲しんでいませんか?それらすべては悪魔が行っているのです。