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「超高級品」味わう食べ方で…脳をだますダイエット

2014年06月24日 | 健康情報

太る原因の多くは、食べ過ぎによります。食べ過ぎてしまうものは、嫌いな

食べ物ではなく、好きな食べ物が圧倒的に多いのです。この好きな食べ物を

我慢してダイエットに成功しても、この我慢は続きづらく、すぐにリバウンド

してしまうのです。場合によっては、ダイエットする以前よりも太ってしまう

ことにもなりかねません。

好きな食べ物をいっぱい=もったいない食べ方

ここで考え方を変えてみましょう。「好きな食べ物をいっぱい食べる=好きな

食べ物一個にかける時間が短い=時間をかけて食べていないので味わって

食べていない=好きな食べ物を味わって食べていないことはすごく損をして

いる=非常にもったいないことをしている」ということに気づいてほしいの

です。

そんなことはない、「たくさん食べていても、しっかり味わって食べているよ」

とほとんどの方は反論されます。

そのとき、「この小さいチョコレート1個が3000円するプレミアものだった

ら、いつもと同じように食べられますか?」と聞いています。

あるご年配の方には、「虎屋の高級羊羹(ようかん)」でお話をしたら、

すごく納得していただけました。 彼女の返事は「そりゃーもう薄く切って、

ちょっとずつじっくり味わって食べるわよ!」でした。いつもと違い、少し

ずつ口に運び、じっくり味わって食べる自分の姿がそこにあるのです。

4分の1に切ってみれば…

高価なもの、まれにしか食べることができないものを食べるときには、自然と

味わう食べ方に変わるのです。大好きな食べ物を、もっと味わう食べ方を

知っていながら、その食べ方で食べていないことを、嘆き悲しんでほしい

のです。失敗したことを人は繰り返したくないので、変わっていくのです。

この気持ちを利用すれば、頑張ることや我慢することなく、生活習慣を変えて

いくことができるのです。

たとえば4分の1に切って食べるとしましょう。口に入る量が4分の1に

なるので、いつもと同じタイミングでのみ込んでも、4倍相当かむことに

なります。唾液も口に入れるものの差によって分泌量は異なりますが、

口に入れる量では、分泌量はほとんど変わりません(おにぎりを多く頬張

(ほおば)った際にのどから流れて行かなくて、水やお茶を飲んだことが

ありますよね)。4分の1の量しか口に入れなければ、4倍量の唾液が担当

してくれることになり、口の中で、食べ物を消化できれば、「一口で二度

おいしい」味の変化も楽しむことができるのです。

そればかりでなく、4分の1に切ることにより4倍の個数になるのです。

5個しかない空揚げだと食べたりなくて何かを出してきて食べる人でも、

4個に切って(合計20個)食べるようにすれば、残すことも可能かも

しれません。

人間の空腹感は、血糖値が上昇してくる15~30分は消えないのです。

早食いをしていると、胃が満杯になっても、空腹感が残っているので、

気持ち悪くなるまでつい食べ過ぎてしまうことになるのです。

4分の1に切って、2桁ぐらい違う高価な食べ物を想像して食べることが

できれば、太らない味わう食べ方になるのです。ぜひ自分の脳をだまして、

太らない食べ方を身につけましょう。

 

2014年6月23日 読売新聞)


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